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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


6.1.5 リソースマネジャ起動待ち合わせ機能

OpenTP1以外が提供するリソースマネジャ(非同期RM)は,OpenTP1と同期を取らないで起動・停止できます。XAインタフェースでアクセスする非同期RMが未起動の状態でOpenTP1を起動し,その非同期RMにアクセスするユーザサーバを実行した場合,xa_open関数エラーとなりユーザサーバの異常終了や閉塞が発生することがあります。特に,上記のユーザサーバを自動起動(OpenTP1起動時に指定されたユーザサーバを起動する機能)する場合,その可能性が高くなります。

このような現象を回避するには,非同期RMの起動を完了させたあと,OpenTP1を起動するという運用をする必要があります。この機能は,OpenTP1起動時にOpenTP1に登録された非同期RMの起動を確認し,未起動の場合には全非同期RMが起動されるまでOpenTP1を中断状態とする機能です。この機能を使用することによって,システム開始時にOpenTP1と非同期RMとの起動のタイミングを意識する必要がなくなり,システム運用の負担を軽減できます。

非同期RMの起動確認は,非同期RMが提供するxa_open関数が正常終了するかしないかで判断します。したがって,未起動状態でもxa_open関数が正常終了する非同期RMとの起動待ち合わせはできません。

〈この項の構成〉

(1) 使用方法

この機能は,トランザクションサービス定義にtrn_wait_rm_openオペランドを指定することで使用できるようになります。未起動非同期RMの起動確認をリトライする回数,およびインタバルを指定できます。

(2) 注意事項