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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


5.5.2 サービスグループの閉塞と閉塞解除

サービスグループは,mcftdctsgコマンドで閉塞できます。mcftdctsgコマンドを実行すると,オプションの指定によって入力キューの入力,入力キューのスケジュールを閉塞します。また,アプリケーション属性定義で,アプリケーションが異常終了した場合のサービスグループのスケジュール閉塞(srvghold=s)を指定すると,アプリケーションが異常終了し,アプリケーション異常終了限界回数になった場合にサービスグループは閉塞されます。

入力キューの入力を閉塞した場合,入力キューにすでにあるメッセージは正常に処理されます。閉塞中にメッセージを受信すると,メッセージ廃棄通知イベント(ERREVT2)が通知されます。

入力キューのスケジュールを閉塞中にメッセージを受信したとき,メモリキューの場合はメッセージ廃棄通知イベント(ERREVT2)が通知されます。ディスクキューの場合は,サービスグループの閉塞解除後にメッセージを再スケジュールします。

再開始時に,前回のオンラインで仕掛り中だった入力メッセージの再スケジュールに失敗すると,該当するサービスグループの入力キューのスケジュールは閉塞されます。

また,次に示すオペランドの指定値を超えたためにUAPがタイムアウトで異常終了した場合も,サービスおよびサービスグループが閉塞対象となります。

再スケジュール失敗の原因を取り除いたあと,mcftactsgコマンドを入力すると,サービスグループの閉塞を解除し,前回のオンラインで仕掛り中だった入力メッセージを再スケジュールできます。

mcftdctsgコマンド,またはmcftactsgコマンドで変更した状態(入力キューの入力,および入力キューのスケジュール状態)を,全面回復時に引き継ぐことができます。MCFマネジャ定義の状態引き継ぎ定義で,サービスグループ数上限値を指定しておくと,指定した値までの資源の状態を引き継ぎます。また,全面回復時に閉塞状態を引き継がない場合には,mcftdctsgコマンドに-rオプションを指定します。