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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


4.7.7 TAMファイルのバックアップとリストア

〈この項の構成〉

(1) TAMファイルのバックアップ

TAMファイルをバックアップするにはtambkupコマンドを使用します。

バックアップは,オフラインでも,オンライン中でも実行できます。オンライン中に実行バックアップすることをオンラインバックアップといいます。

オフラインでバックアップする手順を次に示します。

  1. tamholdコマンドを実行してTAMテーブルを論理閉塞します。

  2. tamrmコマンドを実行して,論理閉塞したTAMテーブルをオンラインから切り離します。

  3. -oオプションを指定しないtambkupコマンドを実行して,TAMファイルをバックアップします。

オンラインバックアップは,tambkupコマンドに-oオプションを指定して実行します。オンラインバックアップの場合,TAMテーブルの論理閉塞(tamholdコマンドの実行)やオンラインからの切り離し(tamrmコマンドの実行)の必要はありません。

なお,オンラインバックアップしたファイルを使用してTAMファイルを回復すると,回復時に使用するアンロードジャーナルファイルの量が少なくて済みます。そのため,-oオプションを指定しないでバックアップしたファイルを使用してTAMファイルを回復する場合と比べて,TAMファイルの回復処理に必要な時間が少なくて済みます。

ユーザは,業務を開始する前に,必ずTAMファイルをバックアップしてください。

(2) バックアップの出力先

バックアップの出力先には,ファイルまたは標準出力を指定できます。ファイルに出力する場合は,tambkupコマンドにファイル名を指定します。標準出力に出力する場合は,tambkupコマンドに-sオプションを指定します。

(3) TAMファイルのリストア

バックアップしたファイルをリストアするにはtamrstrコマンドを使用します。

リストアの入力元には,ファイルまたは標準入力を指定できます。ファイルからバックアップを入力する場合はtamrstrコマンドにファイル名を指定します。標準入力からバックアップを入力する場合は,tamrstrコマンドに-sオプションを指定します。