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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


4.1.9 OpenTP1ファイルシステムのガーベジコレクション

OpenTP1ファイルの作成と削除を繰り返した場合,OpenTP1ファイルシステム中に十分な空き領域があっても,必要な連続領域が確保できないためにOpenTP1ファイルが作成できなくなることがあります。この場合,OpenTP1ファイルシステムのガーベジコレクション(OpenTP1ファイルシステム中の使用中の領域を集中させ,空き領域を連続させること)が必要になります。

OpenTP1ファイルシステムのガーベジコレクションを次の図に示します。

図4‒1 OpenTP1ファイルシステムのガーベジコレクション

[図データ]

OpenTP1ファイルシステムのガーベジコレクションの手順を次に示します。

  1. OpenTP1ファイルシステムをfilbkupコマンドでバックアップします。

  2. バックアップ済みのOpenTP1ファイルシステムをfilmkfsコマンドで初期設定します。

  3. filrstrコマンドで,バックアップファイルを初期設定済みのOpenTP1ファイルシステムにリストアします。

なお,filstatfsコマンドに-Sオプションを指定して実行すると,OpenTP1ファイルシステム内の連続領域の状況を確認できます。確認した情報を基に,必要に応じて不要なOpenTP1ファイルを削除すると,前後の空き領域が結合され,大きなサイズの連続した空き領域を確保できます。