Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


3.14.3 MCF通信サービスの部分入れ替え

通信プロトコル製品に,TP1/NET/TCP/IP,TP1/NET/SLU - TypeP2,またはTP1/NET/OSAS-NIFを使用している場合,オンライン中にMCF通信サービスのファイルを部分的に入れ替えられます。該当するMCF通信サービスだけを停止させてファイルを入れ替えることで,OpenTP1システムを停止させることなくファイルを変更できます。MCF通信サービスの部分入れ替えを実行するには,mcftstopコマンド,およびmcftstartコマンドを使用します。

部分的に入れ替られるのは次のファイルです。

MCF通信サービスの部分入れ替えをすると,次の図のように,MCF通信サービスBの業務に影響を与えないでMCF通信サービスAに関する内容を入れ替えられます。

図3‒37 MCF通信サービスで部分的に入れ替えられるファイル

[図データ]

プロトコル製品が提供するライブラリを入れ替える場合,該当するプロトコル製品を使用しているすべてのMCF通信サービスを停止させる必要があります。

mcftstopコマンドを実行して該当するMCF通信サービスを停止する前に,論理端末の閉塞,およびコネクションの解放をして,該当するMCF通信サービスがメッセージの処理をしない状態にする必要があります。

MCF通信サービスの部分入れ替えの処理の流れを次に示します。

  1. 対象のMCF通信サービスの論理端末を閉塞します。

    例:mcftdctle -s 01 -l "*"

    MCF通信サービスがメッセージ送信処理をしない状態になります。

  2. 対象のMCF通信サービスのコネクションを解放します。

    例:mcftdctcn -s 01 -c "*"

    MCF通信サービスがメッセージ受信処理をしない状態になります。

  3. 対象のMCF通信サービスを部分停止します。

    例:mcftstop -s 01

  4. MCF通信サービスが停止していることを確認します。

    例:mcftlscom -s 01

  5. 対象のMCF通信サービスのライブラリを入れ替えます。

  6. 対象のMCF通信サービスを部分開始します。

    例:mcftstart -s 01

  7. 必要であれば,コネクションの確立,および論理端末の閉塞解除をします。

    例(コネクションの確立):mcftactcn -s 01 -c "*"

    例(論理端末の閉塞解除):mcftactle -s 01 -l "*"