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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


3.7.2 監査ログの出力方式

〈この項の構成〉

(1) 監査ログの出力先

監査ログは,ログサービス定義のlog_audit_pathオペランドで指定した出力先にシフト方式で出力されます。デフォルトの出力先を次に示します。

監査ログファイルは,ログサービス定義のlog_audit_sizeオペランドで指定したサイズに達するまで出力されます。また,ログサービス定義のlog_audit_countオペランドで指定した世代数の監査ログファイルが出力されます。

シフト方式による監査ログの取得の流れを次の図に示します。なお,ここではlog_audit_countオペランドの指定値が4の場合の例を示します。

図3‒5 シフト方式による監査ログの取得

[図データ]

  1. カレントファイル(audit.log)に監査ログが蓄積された結果,カレントログファイルの容量がlog_audit_sizeオペランドの指定値に達したとき,カレントファイルの名称はaudit001.logに変更されます。

  2. 1.以降,再びカレントファイルの容量がlog_audit_sizeオペランドの指定値に達したとき,カレントファイルのバックアップファイルであるaudit001.logは,audit002.logに名称が変更されます。そのあと,カレントファイルの名称はaudit001.logに変更されます。

  3. 2.以降,再びカレントファイルの容量がlog_audit_sizeオペランドの指定値に達したとき,カレントファイルのバックアップファイルであるaudit002.logは,audit003.logに名称が変更され,audit001.logは,audit002.logに名称が変更されます。そのあと,カレントファイルの名称はaudit001.logに変更されます。

カレントのファイルの数がlog_audit_countオペランドの指定値を超えた場合,そのバックアップファイルは削除されます。

(2) 監査ログの障害

障害が発生して監査ログの出力に失敗すると,監査ログの出力でエラーが発生したことを通知するメッセージが標準エラー出力,およびsyslogに出力されます。

(3) 監査ログの切り替え時の注意事項

出力先ファイルの切り替えが発生したプロセスの実行者がrootまたはOpenTP1管理者ではない場合,新たに作成される監査ログファイルの所有者は,そのプロセスの実行者になります。