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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


2.1.5 状態確認

dcstatusコマンドを使用して,任意のタイミングでOpenTP1の状態を確認できます。dcstatusコマンドの実行結果ごとの運用例を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) オフライン状態(OFFLINE)

dcstatusコマンドの実行結果が「OFFLINE」の場合にできることを次に示します。

(2) 開始処理中状態(STARTING)

dcstatusコマンドの実行結果が「STARTING」の場合は,オンライン業務およびオフライン業務を実行できません。dcstatusコマンドの実行結果が「ONLINE」になるまで待ってください。

なお,HAモニタ(サーバモード)を使用した系切り替え構成でOpenTP1が待機状態の時は「STARTING」と表示されます。

(3) オンライン状態(ONLINE)

dcstatusコマンドの実行結果が「ONLINE」の場合にできることを次に示します。

注意事項

系切り替え構成で実行系または待機系を確認したい場合は,クラスタソフトが提供するコマンドを実行してください。なお,HAモニタの場合はmonshowコマンドで確認できます。

(4) 停止処理中状態(STOPPING)

dcstatusコマンドの実行結果が「STOPPING」の場合は,オンライン業務およびオフライン業務を実行できません。dcstatusコマンドの実行結果が「OFFLINE」になるまで待ってください。

(5) PAUSE状態(PAUSE)

プロセスサービス定義のterm_watch_countオペランド(デフォルトは3回)に指定した値まで連続してOpenTP1がシステムダウンし,プロセスサービスがKFCA00715-Eメッセージを出力してOpenTP1の開始または再開始を中止している状態です。

システムダウンした要因を取り除いてから,次に示す対策を実施してください。

UNIXの場合:
  • dcresetコマンドを実行する。

  • dcsetupコマンドに-dオプションを指定して実行し,応答に対して「n」と入力する。その後,dcsetupコマンドを実行し,OpenTP1を再登録する。

Windowsの場合:

サービスダイアログまたはWindowsが提供するnet stopコマンドやsc stopコマンドを使用してOpenTP1サービスを停止する。