分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作
名称
形式
mcftstalt 〔-s MCF通信プロセス識別子〕 -f 代行元論理端末名称
-t 代行先論理端末名称
機能
送信先の論理端末に障害が発生してメッセージを送信できない場合に,ほかの論理端末が代行して送信先となります。
mcftstaltコマンドは,TP1/NET/XMAP3プロトコル,またはTP1/NET/HNA-560/20プロトコル使用時に使用できます。
オプション
●-s MCF通信プロセス識別子 〜〈数字(0〜9),a〜f〉((01〜ef))
処理対象の論理端末を制御するMCF通信サービスのMCF通信プロセス識別子を指定します。代行元と代行先の端末が同じプロセスに対応しているときだけ指定できます。MCF通信プロセス識別子は複数指定できません。
このオプションの指定を省略すると,すべてのMCFに対して,mcftstaltコマンドを実行します。したがって,MCF通信サービスを検索するオーバヘッドが,運用コマンドの処理に加わります。
MCF通信サービスが多い構成や運用コマンドを多数入力する運用を行う場合は,-sオプションで,MCF通信プロセス識別子を指定する運用設計を行ってください。
●-f 代行元論理端末名称 〜〈1〜8文字の識別子〉
代行送信元の論理端末の名称を指定します。
指定する論理端末は,障害が発生して閉塞中の状態でなければなりません。
また,TP1/NET/HNA-560/20プロトコルを指定している場合は,指定する論理端末に対するセションが終了していなければなりません。
複数の代行元論理端末名称は指定できません。また,一括指定もできません。
●-t 代行先論理端末名称 〜〈1〜8文字の識別子〉
代行送信先の論理端末の名称を指定します。すでに代行先として指定されている論理端末名称は指定できません。
閉塞状態の論理端末は指定できません。
また,TP1/NET/HNA-560/20プロトコルを指定している場合は,指定する論理端末に対するセションが,開始していなければなりません。
複数の代行先論理端末名称は指定できません。また,一括指定もできません。
出力メッセージ
| メッセージID | 内容 | 出力先 |
|---|---|---|
| KFCA10116-I | メッセージの代行送信を開始します | 標準出力 |
| KFCA10350-I | mcftstaltコマンドが入力されました | 標準出力 |
| KFCA10351-E | MCF開始処理中です | 標準エラー出力 |
| KFCA10352-E | MCF終了処理中です | 標準エラー出力 |
| KFCA10353-W | 入力形式が誤っています | 標準エラー出力 |
| KFCA10354-E | メモリ不足です | 標準エラー出力 |
| KFCA10355-W | 引数の指定が誤っています | 標準エラー出力 |
| KFCA10356-E | プロセス間でタイムアウトが発生しました | 標準エラー出力 |
| KFCA10357-E | MCF内でタイムアウトが発生しました | 標準エラー出力 |
| KFCA10358-E | 内部関数のエラーが発生しました | 標準エラー出力 |
| KFCA10359-W | mcftstaltコマンド入力元への応答に失敗しました | メッセージログファイル |
| KFCA10371-I | mcftstaltコマンドを正常に受け付けました | 標準出力 |
| KFCA10373-E | mcftstaltコマンドが異常終了しました | 標準エラー出力 |
| KFCA10380-E | 相手プロセスの検索に失敗しました | 標準エラー出力 |
| KFCA10382-E | 指定した論理端末は登録されていません | 標準エラー出力 |
| KFCA10541-I | ヘルプメッセージ | 標準出力 |
| KFCA16402-E | コマンド処理中にRPC障害が発生しました | 標準エラー出力 |
上記のほかに,使用するプロトコルによってメッセージが出力されます。詳細については各プロトコルのマニュアルを参照してください。
注意事項
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