分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作
名称
形式
mcftchcn 〔-s MCF通信プロセス識別子〕 -f 切り替え元コネクションID
-t 切り替え先コネクションID
機能
切り替え元のコネクションと論理端末の接続を無効にして,切り替え先のコネクションと論理端末を接続します。
mcftchcnコマンドを実行する前に,切り替え元のコネクション上の論理端末を閉塞してください。
mcftchcnコマンドは,TP1/NET/TCP/IPプロトコル使用時に使用できます。
オプション
●-s MCF通信プロセス識別子 〜〈数字(0〜9),a〜f〉((01〜ef))
処理対象のコネクションを制御するMCF通信サービスのMCF通信プロセス識別子を指定します。MCF通信プロセス識別子は複数指定できません。
このオプションの指定を省略すると,すべてのMCFに対して,mcftchcnコマンドを実行します。したがって,MCF通信サービスを検索するオーバヘッドが,運用コマンドの処理に加わります。
MCF通信サービスが多い構成や運用コマンドを多数入力する運用を行う場合は,-sオプションで,MCF通信プロセス識別子を指定する運用設計を行ってください。
●-f 切り替え元コネクションID 〜〈1〜8文字の識別子〉
切り替え元のコネクションIDを指定します。
複数の切り替え元コネクションIDは指定できません。
●-t 切り替え先コネクションID 〜〈1〜8文字の識別子〉
切り替え先のコネクションIDを指定します。
複数の切り替え先コネクションIDは指定できません。
出力メッセージ
| メッセージID | 内容 | 出力先 |
|---|---|---|
| KFCA10350-I | mcftchcnコマンドが入力されました | 標準出力 |
| KFCA10351-E | MCF開始処理中です | 標準エラー出力 |
| KFCA10352-E | MCF終了処理中です | 標準エラー出力 |
| KFCA10353-W | 入力形式が誤っています | 標準エラー出力 |
| KFCA10354-E | メモリ不足です | 標準エラー出力 |
| KFCA10355-W | 引数の指定が誤っています | 標準エラー出力 |
| KFCA10356-E | プロセス間でタイムアウトが発生しました | 標準エラー出力 |
| KFCA10358-E | 内部関数のエラーが発生しました | 標準エラー出力 |
| KFCA10359-W | mcftchcnコマンド入力元への応答に失敗しました | メッセージログファイル |
| KFCA10371-I | mcftchcnコマンドを正常に受け付けました | 標準出力 |
| KFCA10373-E | mcftchcnコマンドが異常終了しました | 標準エラー出力 |
| KFCA10380-E | 相手プロセスの検索に失敗しました | 標準エラー出力 |
| KFCA10381-E | 指定したコネクションは登録されていません | 標準エラー出力 |
| KFCA10391-E | mcftchcnコマンドはサポートされていません | 標準エラー出力 |
| KFCA10392-E | 必要なプログラムプロダクトがインストールされていません | 標準エラー出力 |
| KFCA16402-E | コマンド処理中にRPC障害が発生しました | 標準エラー出力 |
メッセージの詳細については,マニュアル「OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編」を参照してください。
注意事項
mcftchcnコマンドを実行するには,TP1/NET/High Availabilityをインストールしておく必要があります。
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