分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作

[目次][索引][前へ][次へ]

7.4.11 アーカイブジャーナルファイルの状態遷移

オンライン中のアーカイブジャーナルファイルの状態遷移表を次の表に示します。

表7-8 オンライン中のアーカイブジャーナルファイルの状態遷移表

状態 現用/待機/予約 現用 待機 予約
アンロード済み/待ち 待ち 済み 待ち 済み
状態の番号 1 2 3 4 5
イベント 満杯スワップ →2 →1
現用障害でスワップ 並列アクセス機能未使用 非二重化で障害,または二重化でA系,B系共に障害 →4 →1
二重化で片系障害 片系運転可 →2 →1
片系運転不可 →4 →1
並列アクセス機能使用 非二重化で障害,または二重化でA系,B系共に障害 障害が発生した物理ファイルを閉塞したあと 使用できる要素ファイルが最小分散数以上 →2 →1
二重化で片系障害 片系運転不可 使用できる要素ファイルが最小分散数未満 →4 →1
片系運転可 →2 →1
jnlswpfgコマンドを実行してスワップ →2 →1
jnlunlfgコマンドを実行 →3 →5
jnlchgfgコマンドを実行 →3 →5
jnlopnfgコマンドを実行 →2 →3
jnlclsfgコマンドを実行 →4 →5
(凡例)
−:起こり得ない,または状態が遷移しないことを示します。
→n:遷移先の状態の番号を示します。
すべてのイベントは正常に処理されるものとします。
グローバルアーカイブジャーナルサービスが動作中のときだけアーカイブジャーナルファイルのファイルグループの状態を管理しています。また,クローズ中のファイルグループの状態(アンロード済み/待ち状態)は管理していません。そのため,クローズ中のファイルグループにjnlunlfg,またはjnlchgfgコマンドを実行しても,jnllsコマンドで表示される状態は変わりません。
なお,jnlunlfg,またはjnlchgfgコマンドを実行したあとに,jnlopnfgコマンドを実行し,jnllsコマンドを実行すると,現在のファイルの状態が表示されます。
注※
-a,-b,-eオプションの指定を省略したとき。