分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作
リアルタイム統計情報サービスの開始中に,統計情報の取得対象や取得項目を変更するには,rtsstatsコマンドを使用します。取得対象や取得項目を変更する場合は,リアルタイム統計情報サービス(RTSSUP),およびリアルタイム統計情報サービスの拡張機能(RTSSPP)を開始している必要があります。
すでにリアルタイム統計情報を取得している取得対象に対して取得項目を追加する場合の例を,次の図に示します。
図3-55 取得項目を追加する例
rtsstats -a -u svc -s サーバ1 -v サービス1 -e ID2 -f ファイル1
リアルタイム統計情報サービスの開始中に,取得情報の設定を変更する方法について説明します。
取得対象を追加する場合は,rtsstatsコマンドに-aオプションを指定して実行します。
取得対象の数がリアルタイム統計情報サービス定義のrts_service_maxオペランドの指定値を超える場合,rtsstatsコマンドはKFCA32742-Eメッセージを出力して終了します。システム全体の統計情報は取得対象の数に含まれないため,取得対象の数が最大数に達している場合でも追加できます。
-uオプションでsrvを指定した場合は,-sオプションで指定したサーバの,次に示す統計情報の取得を追加します。
このため,取得対象の指定数は,指定したサーバが提供するサービス数に2を加えたものになります。システムサーバやSUPなどのサービスを持たないサーバを指定した場合は,サーバ全体の統計情報だけを取得します。
追加する取得対象の取得項目は,次に示す方法で指定します。
取得項目の数がリアルタイム統計情報サービス定義のrts_item_maxオペランドの指定値を超える場合,rtsstatsコマンドはKFCA32743-Eメッセージを出力して終了します。
すでにリアルタイム統計情報を取得している取得対象に対して取得項目を追加する場合は,取得対象の追加と同様に,-aオプションに追加する項目を指定してrtsstatsコマンドを実行します。
取得対象を削除する場合は,-dオプションを指定したrtsstatsコマンドを実行します。このとき,-eオプションおよび-fオプションは指定しないでください。
すでにリアルタイム統計情報を取得している取得対象に対して取得する項目の一部を削除する場合は,-dオプションに削除する項目を指定してrtsstatsコマンドを実行します。
削除する項目は,-eオプションまたは-fオプションに指定します。-eオプションを指定した場合は,指定した項目IDの項目を削除します。-fオプションを指定した場合は,指定したリアルタイム取得項目定義でYを定義した項目を残して,それ以外の項目をすべて削除します。
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