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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 システム定義


タイマサービス定義

〈このページの構成〉

形式

set形式

〔set tim_watch_count=最大時間監視サービス数〕

コマンド形式

なし。

機能

時間監視サービスを行うための実行環境を定義します。

説明

set形式のオペランド

tim_watch_count=最大時間監視サービス数

 〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《128》

最大時間監視サービス数を指定します。

OpenTP1システムでは,トランザクションブランチ処理内,およびMHP内で時間監視をします。また,サービス関数の実行時間を監視します。最大時間監視サービス数の計算式を次に示します。

最大時間監視サービス数=A+B+C+D
A:同時に起動するトランザクションブランチ数

トランザクションサービス定義のtrn_tran_process_countオペランドの指定値。

B:非トランザクションMHP限界経過時間の監視を指示したMHPプロセス数

次に示す条件を両方とも満たすMHPを同時に実行する数。

  • アプリケーション属性定義(mcfaalcap)の-nオプションで,trnmodeオペランドにnontrnを指定

  • アプリケーション属性定義(mcfaalcap)の-vオプションまたはUAP共通定義(mcfmuap)の-uオプションで,ntmetimオペランドに0以外の値を指定

C:サービス関数実行時間の監視を指示したSPPプロセス数

ユーザサービス定義,ユーザサービスデフォルト定義のservice_expiration_timeオペランドが有効になるSPPプロセス数。SPPをマルチサーバで運用する場合は,ユーザサービス定義,またはユーザサービスデフォルト定義のparallel_countオペランドの指定値を加算してください。

D:トランザクション完了限界時間の監視を指示したプロセス数

trn_completion_limit_timeオペランドが有効となる,次に示すプロセス数の合計値。

  • トランザクションを実行するSUP,SPPおよびMHPのプロセス数。SPPおよびMHPをマルチサーバで運用する場合は,ユーザサービス定義,またはユーザサービスデフォルト定義のparallel_countオペランドの指定値を加算してください。

  • トランザクショナルRPC実行プロセス数。クライアントサービス定義のparallel_countオペランドの指定値を加算してください。

  • トランザクションを実行するCUP実行プロセス数。クライアントサービス定義のcup_parallel_countオペランドの指定値を加算してください。

  • トランザクションを実行するrapサーバ数。rapサーバをマルチサーバで運用する場合は,rapリスナーサービス定義のrap_parallel_serverオペランドの指定値を加算してください。

注※

ユーザサービス定義,ユーザサービスデフォルト定義,rapリスナーサービス定義,クライアントサービス定義,またはトランザクションサービス定義のtrn_completion_limit_timeオペランドです。

同一ノード内にトランザクションサービス,MCF,およびサービス関数実行時間の監視を指定したSPPがない場合は,0を指定します。

0を指定した場合,タイマサービスは時間監視サービスをしません。

ここで指定した値を超えて時間監視サービスを要求された場合,タイマサービスはサービスを提供できなくなります。トランザクションブランチ処理時間を監視できない場合はトランザクション開始を要求するAPIをエラーリターンさせます。また,サービス関数の実行時間またはトランザクション完了限界時間を監視できない場合は,エラーメッセージを出力して処理を続行します。

コマンド形式

なし。