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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


8.8.2 COBOL言語用テンプレートの使い方

COBOL言語用テンプレートを使うときは,次に示す値をコーディングするUAPの処理に合わせたものに修正する必要があります。

データ領域に設定する値については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成リファレンス COBOL言語編」の各機能の文法に関する記述を参照してください。

COBOL言語用テンプレートの使い方には,次に示す2とおりがあります。

〈この項の構成〉

(1) テキストエディタの呼び出し機能を使う方法

次の手順でテンプレートを使います。

  1. /BeTRAN/examples/COBOL/ディレクトリから,使う機能のテンプレートを選びます。

  2. テキストエディタの呼び出し機能を使って,DATA DIVISION部分を切り取って,UAPのソースプログラムに貼り付けます。

  3. 貼り付けた部分を,コーディングの処理に合ったデータ領域に修正します。

(2) COBOL言語のCOPY文を使う方法

次の手順でテンプレートを使います。

  1. /BeTRAN/examples/COBOL/ディレクトリから,使う機能のテンプレートを選びます。

  2. UAPのソースプログラムから,テンプレートのファイル名でCOPY宣言します。このとき,COPY文に指定するファイル名は,テンプレートのファイル名から「.cbl」を除いた名称を使います。

  3. テンプレートのファイルを,COPY文で参照できるディレクトリに置きます。この方法は,使うCOBOL言語の処理系に従ってください(ファイルのコピー,または環境変数の設定など)。

  4. テンプレートのファイルを,コーディングの処理に合ったデータ領域に修正します。

(3) COBOL言語用テンプレートを使うときの注意

  1. UAPの処理に合わせて変更するデータ領域では,PICTURE句の長さを(n)と宣言しています。この部分を修正してから使ってください。修正しないままコンパイルすると,エラーになります。

  2. 次に示すCOBOL言語用テンプレートは,該当する製品が組み込まれていることが前提になります。

    DCDAM.cbl,DCDMB.cbl:DAMファイルサービス(CBLDCDAM,CBLDCDMB)

    DCTAM.cbl:TAMファイルサービス(CBLDCTAM)

    DCMCF.cbl:メッセージ送受信(CBLDCMCF)

    DCUTO.cbl:オンラインテスタの管理(CBLDCUTO)

    DCIST.cbl:ISTサービス(CBLDCIST)

  3. メッセージ送受信のテンプレート(DCMCF.cbl)は,OpenTP1で使えるすべてのMCF関連の情報が入っています。そのため,通信プロトコル対応製品によっては使えないCOBOL-UAP作成用プログラムのテンプレートがあります。また,データ領域に設定する値も,通信プロトコル対応製品別で異なります。DCMCF.cblを使う場合は,マニュアル「OpenTP1 プロトコル」の該当するプロトコル編に掲載しているCOBOL言語の文法を参照して,適切な形式に変更してから使ってください。

  4. UAPの処理に合わせて変更するテンプレートを使う場合は,元のディレクトリからコピーして使うことをお勧めします。