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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


8.5.2 サンプルプログラムの処理の概要

サンプルプログラムの処理の概要について説明します。処理については,サンプルプログラムのソースファイルの内容を参照してください。

クライアントUAPは,「参照目的」の要求で,一人の個人情報をサーバのデータベースから取り出します。次に「更新目的」の要求をサーバに送って,販売額を書き替えます。最後に「参照目的」を要求して,更新されたことを確認します。

クライアントUAPからサーバUAPへサービスを要求するときは,メッセージログを出力して,動作を確認できるようにしています。「参照目的」の要求時には参照後に,「更新目的」の要求時には更新前にメッセージログを出力します。

サーバUAP側でも,参照と更新の各処理が完了すると,処理がうまくいったかどうかを知らせるメッセージログが出力されます。

クライアントUAP,サーバUAPのそれぞれの出力メッセージに"client",または"server"の文字列が付けられるので,メッセージログがどちらのUAPから出力されたかがわかるようにしてあります。C言語の場合のクライアントUAPとサーバUAPの呼び出しの関係を図8-6に,COBOL言語の場合のクライアントUAPとサーバUAPの呼び出しの関係を図8-7に示します。

図8‒6 クライアントUAPとサーバUAPの呼び出しの関係(C言語)

[図データ]

図8‒7 クライアントUAPとサーバUAPの呼び出しの関係(COBOL言語)

[図データ]