8.2.5 OpenTP1を使うための作業(サービス関数動的ローディング機能を使用する場合)
システム定義を修正し終わったら,OpenTP1を使うための作業をします。
- 〈この項の構成〉
(1) OpenTP1をセットアップします
OpenTP1をセットアップするときは,dcsetupコマンドを実行します。dcsetupコマンドは,/BeTRAN/bin/ディレクトリの下にあります。
コマンド入力例を次に示します。
% /BeTRAN/bin/dcsetup OpenTP1ホームディレクトリ名 <CR>
セットアップの作業は,スーパユーザが操作します。dcsetupコマンドは,絶対パス名で実行してください。dcsetupコマンドについては,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
サンプルプログラムを作成するmakeコマンドは,OpenTP1をセットアップしたあとに実行してください。OpenTP1をセットアップする前にmakeコマンドを実行するとコンパイルエラーで失敗します。
(2) OpenTP1システムとユーザサーバを起動します
OpenTP1システムとユーザサーバを起動する手順について説明します。
(a) OpenTP1システムの起動
OpenTP1システムをdcstartコマンドで起動します。
コマンド入力例を次に示します。
% dcstart <CR>
(b) ユーザサーバ(UAP)の起動
dcsvstartコマンドで,作成したUAPを起動します。サーバUAP(SPP)を起動してから,クライアントUAP(SUP)を起動します。
コマンド入力例を次に示します。
% dcsvstart -u basespp2 <CR> basespp2がオンライン状態になったことがメッセージログで出力されます。 % dcsvstart -u basesup2 <CR> basesup2がオンライン状態になったことがメッセージログで出力されます。 ユーザサーバ(UAP)の処理経過が出力されます。
サーバUAP(SPP)は,ユーザサービス構成定義でOpenTP1システムの起動時に自動的に起動することもできます。
(3) OpenTP1ファイルシステムの内容一覧
OpenTP1ファイルシステム作成ツールbase_mkfsコマンドを実行すると,$DCDIR/examples/base/betranfileファイル上にOpenTP1ファイルシステムが作成されます。作成されるOpenTP1ファイルシステムの内容を次の表に示します。
ファイル名 |
使う目的となるファイル |
レコード長※ |
レコード数 |
---|---|---|---|
jnl01 |
システムジャーナルファイル |
4096バイト |
50レコード |
jnl02 |
システムジャーナルファイル |
4096バイト |
50レコード |
jnl03 |
システムジャーナルファイル |
4096バイト |
50レコード |
stsfil01 |
ステータスファイル |
4608バイト |
50レコード |
stsfil02 |
ステータスファイル |
4608バイト |
50レコード |
stsfil03 |
ステータスファイル |
4608バイト |
50レコード |
stsfil04 |
ステータスファイル |
4608バイト |
50レコード |
cpdf01 |
チェックポイントダンプファイル |
4096バイト |
256レコード |
cpdf02 |
チェックポイントダンプファイル |
4096バイト |
256レコード |
cpdf03 |
チェックポイントダンプファイル |
4096バイト |
256レコード |
- 注※
-
ここで示すレコード長は,省略時仮定値です。
(4) サンプルUAPの入れ替え
サンプルのUAPは,次に示す手順で入れ替えてください。
-
OpenTP1システムを停止します。
-
dcsetupコマンドに-dオプションを付けて実行して,いったんOpenTP1をOSから削除します。
-
「8.2 Baseサンプルの使い方」で示す手順で,使いたいサンプルのUAPを設定し直します。
-
UAPを実行します。