6.2.2 TxRPCのトランザクション処理
TxRPCのUAPでは,トランザクション処理ができます。UAPの処理からトランザクションを制御する場合は,TX_関数(tx_begin(),tx_rollback()など)を使います。TX_関数のトランザクション制御については,「5.2 TXインタフェース(トランザクション制御)」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) トランザクションが有効な範囲
OpenTP1のTxRPCの場合,IDL-only TxRPCでトランザクション処理を使えます。
(2) トランザクション属性
トランザクション処理をするTxRPCのUAPのプロセスには,トランザクション属性を指定します。TxRPCには次に示すトランザクション属性があります。
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トランザクションを必ず拡張する属性です。トランザクションでない処理からこの属性を指定したUAPを呼び出すと,エラーになります。
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トランザクションの処理から呼び出された場合には,トランザクションとして処理します。トランザクションでない処理から呼び出された場合には,トランザクションでない処理になります。
UAPのトランザクション属性は,インタフェース定義言語ファイル(IDLファイル)に指定します。指定できるのは,transaction_mandatoryかtransaction_optionalのどちらか片方だけです。
アプリケーションプログラムでできる通信を次の図に示します。
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