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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


3.6.2 メッセージの構造

メッセージの構造について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 論理メッセージとセグメント

システム間で通信する上で意味を持つデータの単位を論理メッセージといいます。論理メッセージは,一つまたは複数のセグメントから構成されます。セグメントとは,UAPの処理からライブラリ関数の呼び出し1回で処理できる単位です。

論理メッセージが一つのセグメントから構成されるときは,関数呼び出し1回でメッセージを処理できます。論理メッセージが複数のセグメントから構成されるときは,セグメントの数だけ関数を呼び出して,メッセージを処理します。

(2) セグメントの構造

セグメントは,MCFで使うヘッダ領域セグメントのデータから構成されます。ヘッダ領域には,長さによってバッファ形式1バッファ形式2の2種類があります。どちらの形式のヘッダ領域を使うかは,ユーザ任意です。ただし,TP1/NET/XMAP3を使う場合は,バッファ形式2だけを使えます。

ヘッダ領域の長さは,通信プロトコル対応製品によって異なります。ヘッダ領域の長さについては,マニュアル「OpenTP1 プロトコル」のメッセージ送受信APIの説明を参照してください。

論理メッセージとセグメントの関係を次の図に示します。

図3‒7 論理メッセージとセグメントの関係

[図データ]