2.2.4 常設コネクションでの連鎖RPC
ここでは,常設コネクションでの連鎖RPCとして,オートコネクトモードでの連鎖RPC,および非オートコネクトモードでの連鎖RPCについて説明します。
(1) オートコネクトモードでの連鎖RPC
rapクライアントはrapサーバとの間で設定するコネクション数に上限があり,dc_rpc_call関数の呼び出し時にこのコネクション数の上限を超える場合は,rapクライアントプロセスで使用しているコネクションの中で,最も以前に使われたコネクションを自動的に解放したあと,新たにコネクションを確立します。
ただし,連鎖RPCを実行中のコネクションは,解放の対象とはなりません。このことが原因で解放できるコネクションがない場合は,APIを発行したUAPはダウンします。
(2) 非オートコネクトモードでの連鎖RPC
連鎖RPC実行中にdc_rap_disconnect関数が呼び出されたり,APIを発行したUAPのダウンや通信障害が発生した場合,APIを代理実行中のrapサーバは,連鎖RPCを実行しているSPPとのコネクションやステータスをリセットするために,いったん異常終了し,再起動します。