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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成の手引


2.2.4 常設コネクションでの連鎖RPC

ここでは,常設コネクションでの連鎖RPCとして,オートコネクトモードでの連鎖RPC,および非オートコネクトモードでの連鎖RPCについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) オートコネクトモードでの連鎖RPC

rapクライアントはrapサーバとの間で設定するコネクション数に上限があり,dc_rpc_call関数の呼び出し時にこのコネクション数の上限を超える場合は,rapクライアントプロセスで使用しているコネクションの中で,最も以前に使われたコネクションを自動的に解放したあと,新たにコネクションを確立します。

ただし,連鎖RPCを実行中のコネクションは,解放の対象とはなりません。このことが原因で解放できるコネクションがない場合は,APIを発行したUAPはダウンします。

(2) 非オートコネクトモードでの連鎖RPC

連鎖RPC実行中にdc_rap_disconnect関数が呼び出されたり,APIを発行したUAPのダウンや通信障害が発生した場合,APIを代理実行中のrapサーバは,連鎖RPCを実行しているSPPとのコネクションやステータスをリセットするために,いったん異常終了し,再起動します。