システムサービスプロセスを次の表に示します。

表7-1　システムサービスプロセス

実行形式ファイル名	稼働数	サービス	関連するシステム定義	入出力するファイル
prcd	1※1	プロセスサービス（スーパユーザプロセス）	プロセスサービス定義	なし
namd	1	ネームサービス	ネームサービス定義	なし
namaudtd	0または1※2	ネームサービス	ネームサービス定義	なし
scdd	1	スケジューラ	スケジュールサービス定義	なし
scdmltd	≧0	スケジューラ	スケジュールサービス定義	なし
trnd	1	トランザクション管理サービス	トランザクションサービス定義	なし
trnrvd	≧1	トランザクション回復サービス（並行回復プロセス数）	トランザクションサービス定義	なし
trnrmd	1	リソースマネジャ監視サービス	トランザクションサービス定義	なし
jnld	1	ジャーナル管理サービス	ジャーナルサービス定義	なし
jnlswd	0または1※3	ジャーナルファイル管理サービス	システムジャーナルサービス定義	なし
jnliod	0〜16※3，※4	ジャーナルファイル入出力サービス	なし	システムジャーナルファイル
	1〜256 ※5，※6	アーカイブジャーナルファイル入出力サービス	なし	アーカイブジャーナルファイル
jnlutld	0または1※7	ジャーナルユティリティサービス	システムジャーナルサービス定義	システムジャーナルファイル
jnlsdd	0または1	グローバルアーカイブジャーナルサービス	システムサービス構成定義	なし
jard	1※6	グローバルジャーナル管理サービス	グローバルアーカイブジャーナルサービス定義	なし
jarswd	1〜16※6	アーカイブジャーナルファイル管理サービス	アーカイブジャーナルサービス定義	なし
jarrvd	1〜320 ※6，※8	ジャーナルデータアーカイブサービス	なし	なし
itvd	1	インタバルタイマサービス	インタバルサービス定義	なし
stsd	1	ステータスサービス	ステータスサービス定義	ステータスファイル
cpdd	≧0※3	チェックポイントダンプサービス	ジャーナルサービス定義 チェックポイントダンプサービス定義	チェックポイントダンプファイル
tjld	0または1※3	トランザクションジャーナルサービス	なし	トランザクションリカバリジャーナルファイル
qued	0または1	キューサービス	メッセージキューサービス定義	メッセージキューファイル
damd	0または1	DAMサービス	DAMサービス定義	DAMファイル
tamd	0または1	TAMサービス	TAMサービス定義	TAMファイル
tamiod	0または1	TAMファイル入出力サービス	TAMサービス定義	TAMファイル
ismbd	0または1	ISAMサービス	ISAMサービス定義	ISAMファイル
istd	0または1	ISTサービス	ISTサービス定義	なし
logd	1	ログサービス	ログサービス定義	メッセージログファイル
prfiop※9	0，8，または9※10	性能検証用トレース取得サービス	システム共通定義	トレースファイル
cltcond	≧0	CUP実行サービス	クライアントサービス定義	なし
cltd	0または1	クライアント拡張サービス	クライアントサービス定義	なし
clttrnd	≧0	トランザクショナルRPC実行プロセス	クライアントサービス定義	なし
xatd	0または1	XATMI通信サービス	なし	なし
xatcd	0または1	XATMIサービス	XATMI通信サービス定義	なし
rmmd	0または1	RMMサービス	RMMサービス定義	なし
admrsvre	0または1	部分回復	プロセスサービス定義	なし
mcfmngrd	0または1	MCFマネジャ	MCFマネジャ定義	トレースファイル
mqad	0または1	メッセージキューイング（TP1/Message Queue）MQAサービス	MQAサービス定義	MQAキューファイル MQ管理情報ファイル
mapsmgrd	0または1	マッピングサービス	マッピングサービス定義 マッピングサービス属性定義	なし
mcfcmdsv	0または1	MCFオンラインコマンドサービス	なし	なし
ユーザ指定※11	≧0	MCF通信サービス	MCF通信構成定義 MCFアプリケーション定義	なし
mqaiod	0または1以上	メッセージキューイング（TP1/Message Queue）キューファイル入出力サービス	MQAサービス定義	MQAキューファイル
mqcdtcp	0または1	メッセージキューイング（TP1/Message Queue）MQCサービス	MQAサービス定義 MQCサービス定義	トレースファイル
mqacmd	0または1	メッセージキューイング（TP1/Message Queue）オンラインコマンドサービス	MQAサービス定義	MQAキューファイル
mqamnd	0または1	メッセージキューイング（TP1/Message Queue）満了メッセージ監視サービス	MQAサービス定義	なし
mqtdtcp	0または1以上	メッセージキューイング（TP1/Message Queue）MQT通信サービス	MQT通信構成定義 MQTサービス定義	MQAキューファイル チャネル管理情報格納ファイル トレースファイル ユーザ定義ファイル MQ管理情報ファイル
mqtmngd	0または1	メッセージキューイング（TP1/Message Queue）MQT通信マネジャサービス	MQAサービス定義	チャネル管理情報格納ファイル
rapclman	1	リモートAPI機能	rapクライアントマネジャサービス定義	なし
raplisnr	1〜1024	リモートAPI機能	rapリスナーサービス定義	トレースファイル
rapservr	1〜1024	リモートAPI機能	rapリスナーサービス定義	トレースファイル
rtsspp	≧0	リアルタイム統計情報サービス	リアルタイム取得項目定義	RTSログファイル
rtssup	≧0	リアルタイム統計情報サービス	リアルタイム取得項目定義	RTSログファイル
utod	1	オンラインテスタ	テスタサービス定義	トレースファイル

注

「稼働数」は，一つのノード内でOpenTP1が一つ稼働する場合の，一つのノード当たりのシステムサービスプロセス数です。

注※1

通常，稼働時のプロセス数は一つですが，このプロセスはOpenTP1プロセスの起動処理を行っているため，主に次に示すようなタイミングで一時的に複数のプロセスが存在しているように見えることがあります。

・dcstartコマンドによるOpenTP1開始時

・dcsvstartコマンドによるユーザサーバ起動時

・非常駐サーバのプロセス起動時

注※2

次のどちらかの場合，稼働数が1になります。

・ネームサービス定義のname_audit_confオペランドに1または2を指定している

・システム共通定義のname_service_modeオペランドにmanagerまたはagentを指定している

注※3

システム共通定義のjnl_fileless_optionオペランドにYを指定している場合，稼働数が0になります。

注※4

この値は，次に示す計算式で算出されます。

a×b

a：ジャーナルを二重化しているときは2，二重化していないときは1。

b：システムジャーナルファイルの並列アクセス機能での最大分散数。

注※5

この値は，次に示す計算式で算出されます。

a×b×c

a：ジャーナルを二重化しているときは2，二重化していないときは1。

b：アーカイブジャーナルファイルの並列アクセス機能での最大分散数。

c：グローバルアーカイブジャーナルサービス定義で指定したリソース数。

注※6

グローバルアーカイブジャーナルサービスがあるノードで稼働するプロセスです。

注※7

システムジャーナルサービス定義のjnl_auto_unloadオペランドにYを指定している場合，稼働数が1になります。

注※8

アーカイブジャーナルノードに転送中の被アーカイブジャーナルノードの数と同じです。

注※9

トレース取得用のプロセスです。このプロセスは，prcdの延長で作成されますが，このプロセスで取得した情報は，OpenTP1のコマンド（prclsコマンド）では表示できません。内容を表示する場合は，OSのコマンド（psコマンドなど）を実行してください。

注※10

システムの稼働数は，次のとおりです。

・システム共通定義のprf_traceオペランドにNを指定した場合

　稼働数は0になります。

・システム共通定義のprf_traceオペランドにYを指定した場合

　MCFを使用しないとき，稼働数は8になります。

　MCFを使用するとき，稼働数は9になります。

なお，これらの稼働数はプロセスサービス定義のprc_process_countに加算する必要はありません。

注※11

TP1/Messagingを使用した場合，"mcfutcpd"および"mcfupsvd"で固定となります。