XML文書管理機能を利用するためには,HiRDB Adapter for XMLに必要な定義ファイル,およびPreprocessing Library for Text Searchに必要な定義ファイルを作成して,実行時に指定する必要があります。
HiRDB Adapter for XMLを動作させるための定義ファイルは,XML定義ファイルの追加/更新/削除コマンド(EDMXmlMap)で生成します。生成した定義ファイルはDocumentBrokerサーバに格納されます。なお,このコマンドに指定する入力ファイルは,ユーザが作成する必要があります。
DocumentBrokerのXML文書管理機能に必要なXML定義ファイルについて説明します。
(1) XML定義ファイルの関連
XML文書管理機能で使用する定義ファイル(XML定義ファイルと呼びます)の関連について説明します。特に,HiRDB Adapter for XMLを動作させるためのファイルをHAX定義ファイルと呼びます。
XML定義ファイルには,次の表に示すファイルがあります。
表3-12 XML定義ファイルの一覧
ファイル名 | 用途 | 作成方法 | HiRDB Adapter for XML使用時の総称 |
---|---|---|---|
マッピングセット定義ファイル(XMS) | プロパティマッピングに使用するファイル | EDMXmlMapコマンドで作成 | HAX定義ファイル |
マッピング定義ファイル(XMP) | |||
マッピング元XMLタグ定義ファイル(DCD) | ユーザが作成 | ||
プロパティマッピング定義ファイル(DPM) | - | ||
フィルタリング定義ファイル(TFD) | インデクスデータ作成に使用するファイル | - |
これらのXML定義ファイルの関連を次の図に示します。
図3-14 XML定義ファイルの関連
この図について説明します。一つのマッピングセット定義ファイル(XMS)からは,複数のマッピング定義ファイル(XMP)を参照します。また,各マッピング定義ファイルは,一つのマッピング元XMLタグ定義ファイル(DCD)を参照します。
プロパティマッピング定義ファイルは,HAX定義ファイルを生成するために必要なユーザ作成のファイルです。
フィルタリング定義ファイルは,Preprocessing Library for Text Searchを動作させるためのファイルです。このファイルは,登録対象のXML文書から全文検索用データを作成する際に利用するユーザ作成のファイルです。
(2) ユーザが作成する定義ファイル
ユーザが作成する必要のある定義ファイルを次に示します。
(3) コマンドで生成する定義ファイル
ユーザによって作成された定義ファイルを基に,XML定義ファイルの追加/更新/削除コマンド(EDMXmlMap)によって生成するHAX定義ファイルについて説明します。HAX定義ファイルは,HiRDB Adapter for XMLを動作させるための定義ファイルとして使用します。
なお,XML定義ファイルの追加/更新/削除コマンド(EDMXmlMap)の入力ファイルとしてフィルタリング定義ファイルを指定した場合は,DocumentBrokerサーバへの登録用にフィルタリング定義ファイルのコピーを生成します。
HAX定義ファイルおよびフィルタリング定義ファイルは,DocumentBrokerサーバ上で管理します。