6.3.1 コンテントの格納先ディレクトリの運用方法
コンテントの格納先ディレクトリの運用方法として,コンテントロケーションとコンテント格納先ベースパスの管理について説明します。
コンテントの格納先ディレクトリは,コンテント格納先ベースパスとコンテントロケーションから構成されます。コンテントの格納先ディレクトリの例を次の図に示します。
図6-4 コンテントの格納先ディレクトリの例
![[図データ]](figure/zu63010u.gif)
この例は,コンテント格納先ベースパスにディレクトリ「/dev01/dir01」を設定し,またコンテント格納先パスにディレクトリ「userdir」を設定して,コンテント「sample.doc」が格納された場合を示しています。
- コンテントロケーションの管理
コンテントロケーションとして,コンテント格納先ベースパスからの相対パスがデータベースに登録されます。コンテントロケーションはデータベースで管理されるため,コンテントロケーションのディレクトリ構成を変更しないでください。
なお,DocumentBrokerサーバを運用するマシンの移行などによってコンテントの格納先を変更するときは,コンテントロケーションのディレクトリ構成は変更しないでください。コンテントロケーションのディレクトリ構成を変更すると,ファイルシステム上のコンテント格納先とデータベースで管理するコンテントロケーションが不一致となり,リファレンスファイル文書を操作したときエラーになります。
- コンテント格納先ベースパスの管理
コンテント格納先ベースパスは,ユーザが管理するディレクトリです。そのため,コンテント格納先ベースパスを変更しても,データベースで管理されるコンテントロケーションと不一致にならないので,ユーザがコンテント格納先ベースパスを変更できます。ただし,ファイルシステムのディスクの移行などでコンテント格納先ベースパスを変更する場合は,移行先のディスクでも,コンテントロケーションを移行前と同様のディレクトリ構成にする必要があります。このため,移行前のコンテントロケーションのディレクトリ構成を移行後のコンテント格納先にコピーしてください。
なお,ファイルシステムのディスク移行時などに,コンテントの格納先ベースパスを誤って変更した場合,またはコンテント格納先ベースパスを誤って指定した場合,ファイルシステム上のコンテント格納先とデータベースで管理するコンテントロケーションが不一致となり,リファレンスファイル文書を操作したときエラーになります。