EDMChkTbl(データベースの表・列の確認)
機能
定義されているクラス・プロパティとデータベースに作成している表・列の定義が一致しているかどうかを確認します。一致していない場合,標準エラー出力にメッセージを出力します。
なお,データベースに格納されたオブジェクト(永続オブジェクト)を格納するデータベースは,DocumentSpace構成定義ファイルのDbTypeエントリの値を参照します。この値に「HIRDB」が指定されているかどうかを確認して実行してください。
形式
EDMChkTbl 〔-p〕 -f メタ情報ファイル名 〔-c クラス名(,クラス名)...〕
オプション
- -p
- データベースに格納しているメタ情報を基にクラス・プロパティの定義と,データベースに作成している表・列の定義が一致しているかどうかを確認する場合に指定します。このオプションを指定する場合,-fオプションにはオブジェクト定義を記述しているメタ情報ファイル名だけを指定します。このオプションを省略する場合,-fオプションに指定するメタ情報ファイルとデータベースに作成している表・列の定義が一致しているかどうかを確認します。
- -f
- オブジェクト定義が記述されているメタ情報ファイルを指定します。メタ情報ファイル名は,-pオプションを省略する場合,コマンドを実行するディレクトリからの相対パス,絶対パス,またはカレントディレクトリで指定します。すべてのメタ情報ファイルは,-fオプションに指定するオブジェクト定義を記述するメタ情報ファイルと同じディレクトリに格納されている必要があります。
- なお,-pオプションを指定する場合,オブジェクト定義を記述しているメタ情報ファイル名だけを指定します。メタ情報ファイルについては,「4.6 メタ情報ファイル」を参照してください。
- -c
- クラスおよびプロパティの定義が,データベースの表および列の定義と一致しているかどうかを確認するクラス名を指定します。つまり,メタ情報の追加コマンド(EDMAddMeta)の定義情報ファイルに指定するアクション名,[AddSubClass]セクションのdmaProp_DisplayNameプロパティの値を指定します。
- -fオプションに指定するメタ情報ファイルには,このオプションで指定するクラスの記述が必要です。
- このオプションを省略する場合,永続オブジェクトを格納するすべてのクラスを対象に,クラスおよびプロパティの定義と,データベースの表および列が一致しているかどうかを確認します。
- このオプションは,幾つかのクラスを指定して,指定するクラスの定義が表および列の定義と一致しているかどうかを確認する場合に使用します。
注意事項
- このコマンドを実行する前に,DocumentBrokerの実行環境ディレクトリを環境変数「DOCBROKERDIR」に指定してください。
- このコマンドは,DocumentBrokerサーバの停止中に実行してください。
- このコマンドを実行する前に,データベースを起動しておいてください。
- このコマンドを実行する前に,メタ情報の登録とデータベースの表の作成を完了しておく必要があります。
- 次のコマンドの実行中は,このコマンドを実行しないでください。
- EDMAddMetaコマンド
- EDMChkMetaコマンド
- EDMDelMetaコマンド
- EDMInitMetaコマンド
- EDMPrintMetaコマンド
- EDMRegEnvIdコマンド
- EDMCDefDocSpaceコマンド
- EDMCBuildDocSpaceコマンド
- このコマンドの実行中に,メッセージ「Ignore: An error occurred in initialization of a trace object.」が標準エラー出力に出力される場合があります。このメッセージが出力された場合,コマンドの処理は続行されますが,トレースファイルは出力されません。このメッセージが出力された場合,メモリ不足が原因と考えられるため,ほかの実行中のアプリケーションを終了させるか,または実メモリを増設してから,このコマンドを再度実行してください。
- このコマンドの実行中に,メッセージ「Ignore: An error occurred in initialization of a message object.」が標準エラー出力に出力される場合があります。このメッセージが出力された場合,コマンドの処理は続行されますが,メッセージが正しく表示されないことがあります。このメッセージが出力された場合,メモリ不足が原因と考えられるため,ほかの実行中のアプリケーションを終了させるか,または実メモリを増設してから,このコマンドを再度実行してください。