この節では,DocumentBrokerの前提プログラムであるTPBrokerで必要な環境設定について説明します。ただし,すでにTPBrokerのシステムを構築している場合は,ここで説明する設定は不要です。
(1) TPBrokerシステムの構築
DocumentBrokerはCORBA仕様に基づいたORBであるTPBrokerを利用したCORBA通信を利用します。したがって,DocumentBrokerの環境を設定する前に,TPBrokerのシステムを構築しておいてください。TPBrokerシステムの構築については,マニュアル「TPBroker ユーザーズガイド」を参照してください。
(2) スマートエージェントの設定
スマートエージェントは,ネットワーク上で使用できるオブジェクトを管理し,クライアントからサーバオブジェクトへのアクセスを実現します。DocumentBrokerを使用するためには,ネットワーク内に少なくとも一つのホスト上でスマートエージェントを開始しておく必要があります。スマートエージェントに関する設定や開始方法については,マニュアル「VisiBroker for C++ プログラマーズガイド」(TPBroker V3を使用する場合)または「VisiBroker Version 5 Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド」(TPBroker V5を使用する場合)を参照してください。