EDMChkMeta(メタ情報の記述内容の確認)
機能
メタ情報の定義を追加または変更する場合に,コマンドのオプションに指定するメタ情報ファイルの記述内容を確認します。確認した記述内容に誤りがある場合,標準エラー出力にメッセージを出力します。チェックされる内容の詳細については,「付録H メタ情報の記述内容」を参照してください。
形式
EDMChkMeta -f メタ情報ファイル名
〔-c クラス名(,クラス名)...|-s セクション名(,セクション名)...〕
〔-r { OBJECT | OBJCLASS | ALL }〕
オプション
- -f
- 記述内容を確認したいオブジェクト定義を記述するメタ情報ファイルを指定します。このとき,メタ情報ファイル名は,コマンドを実行するディレクトリからの相対パス,絶対パス,またはカレントディレクトリで指定します。メタ情報ファイルについては,「4.6 メタ情報ファイル」を参照してください。
- -c
- 確認するクラス名を指定します。
- クラス名には,-fオプションに指定するメタ情報ファイルのオブジェクト定義を記述するセクションを指定します。つまり,メタ情報の追加コマンド(EDMAddMeta)の定義情報ファイルに指定するアクション名,[AddSubClass]セクションのdmaProp_DisplayNameプロパティの値を指定します。
- -cオプションは,オブジェクト定義,オブジェクト定義から参照するクラス定義,およびプロパティ定義を確認する場合に指定します。
- -cオプションに指定するクラス名は,-fオプションに指定するメタ情報ファイルに存在する必要があります。
- -s
- 確認するセクション名を指定します。
- セクション名には,-fオプションに指定するメタ情報ファイルのクラス定義,またはプロパティ定義を記述するセクションを指定します。
- -sオプションは,クラス定義,またはプロパティ定義を確認する場合に指定します。ただし,クラス定義,またはプロパティ定義から,オブジェクト定義については確認できません。したがって,クラス定義,またはプロパティ定義を変更し,-sオプションを指定してこのコマンドを実行した場合,オブジェクト定義は確認されません。クラス定義,またはプロパティ定義の変更とあわせてオブジェクト定義を確認するためには,-cオプションでこのコマンドを実行してください。
- また,-sオプションに指定するセクション名は,-fオプションに指定するメタ情報に存在する必要があります。
- -r { OBJECT | OBJCLASS | ALL }
- メタ情報のチェック範囲をOBJECT,OBJCLASS,ALLの中から指定します。指定する値のチェック範囲と,指定する値が有効な場合について次に説明します。
- OBJECT
- -cオプション,および-sオプションで指定するクラス,およびセクションをチェックします。つまり,指定したクラスだけをチェックします。
- オブジェクト定義を一部変更した場合に指定します。
- OBJCLASS
- OBJECTを指定した場合にチェックする範囲に加えて,-cオプションおよび-sオプションで指定するクラス,およびセクションをチェックするために参照するクラス定義のセクションについてもチェックします。
- ユーザクラスの追加やクラス定義を変更した場合に指定します。
- ALL
- -cオプションおよび-sオプションで指定するクラス,およびセクションから参照が可能なすべてのセクションをチェックします。
- システム提供のクラスおよびセクションも含めて,メタ情報全体をチェックする場合に指定します。
- なお,このオプションを省略した場合,「ALL」が仮定されます。また,指定できない値を指定した場合,Usageが出力されます。
注意事項
- -fオプションに指定するメタ情報ファイルと同じディレクトリにすべてのメタ情報ファイルを格納する必要があります。
- このコマンドは,DocumentBrokerサーバの停止中に実行してください。
- 次のコマンドの実行中は,このコマンドを実行しないでください。
- EDMAddMetaコマンド
- EDMChkTblコマンド
- EDMDelMetaコマンド
- EDMInitMetaコマンド
- EDMPrintMetaコマンド
- EDMRegEnvIdコマンド
- EDMCDefDocSpaceコマンド
- EDMCBuildDocSpaceコマンド
- edmsys.ini,edmsysclass.ini,edmsysprop.ini,edmnmclass.ini,およびedmnmprop.iniのメタ情報ファイルについては,このコマンドを実行した場合にエラーが発生しても定義に問題はありませんので,そのまま利用してください。これらのファイルは内部処理で使用するため,オブジェクト定義を指定するメタ情報ファイルとはフォーマットが異なります。
- -rオプションにOBJECTを指定する場合,あらかじめクラス定義に誤りがないかどうかをチェックしておく必要があります。-rオプションにOBJECTを指定した場合,-cオプションおよび-sオプションで指定したクラスおよびセクションについてはチェックしますが,クラス定義についてはチェックしません。しかし,オブジェクト定義をチェックするときはクラス定義を参照するため,クラス定義に誤りがあると-cオプションおよび-sオプションで指定したクラスおよびセクションを正しくチェックできません。
- -cオプションおよび-sオプションを指定しない場合,-fオプションで指定したメタ情報ファイルのすべてのセクションをチェックします。
- このコマンドの実行中に,メッセージ「Ignore: An error occurred in initialization of a trace object.」が標準エラー出力に出力される場合があります。このメッセージが出力された場合,コマンドの処理は続行されますが,トレースファイルは出力されません。このメッセージが出力された場合,メモリ不足が原因と考えられるため,ほかの実行中のアプリケーションを終了させるか,または実メモリを増設してから,このコマンドを再度実行してください。
- このコマンドの実行中に,メッセージ「Ignore: An error occurred in initialization of a message object.」が標準エラー出力に出力される場合があります。このメッセージが出力された場合,コマンドの処理は続行されますが,メッセージが正しく表示されないことがあります。このメッセージが出力された場合,メモリ不足が原因と考えられるため,ほかの実行中のアプリケーションを終了させるか,または実メモリを増設してから,このコマンドを再度実行してください。