3.12 システム導入支援機能での設定

システム導入支援機能は,新規に文書空間を構築するための設定を支援する機能です。システム導入支援機能を使用すると,DocumentBrokerでデータベースシステムを使用するための設定が自動でできるため,システム導入支援機能を使用しないで文書空間を構築する場合に比べて,文書空間の構築を簡易化できます。

3.11.3 データベースシステムの設定手順」で説明している次の手順の代わりに,「(1) システム導入支援機能を使用する場合のデータベースシステムの設定」を実行します。

また,上書きインストールして,システム導入支援コマンドを使用する場合の設定手順についても説明します。

<この節の構成>
(1) システム導入支援機能を使用する場合のデータベースシステムの設定
(2) 上書きインストールして,システム導入支援コマンドを使用する場合の設定

(1) システム導入支援機能を使用する場合のデータベースシステムの設定

システム導入支援機能を使用する場合のデータベースシステムの設定手順について説明します。

3.11.3(2) SGML定義情報を登録します」までを実行したあと,次に示す手順1.~3.を実行します。手順1.~3.が終わったら,「3.11.3(7) データベース定義文を修正します」以降に説明する手順を実行してください。

  1. 文書空間定義コマンドの実行に必要な文書クラス定義ファイル,および文書空間情報ファイルを作成します。
    文書クラス定義ファイルについては,「4.15 文書クラス定義ファイル」を参照してください。文書空間情報ファイルについては,「4.16 文書空間情報ファイル」を参照してください。
  2. 文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)を実行します。
    文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)については,「7.3 コマンドの文法」の「EDMCDefDocSpace(文書空間の定義)」を参照してください。
  3. 文書空間構築コマンド(EDMCBuildDocSpace)を実行します。
    文書空間が新規に構築されます。文書空間構築コマンド(EDMCBuildDocSpace)については,「7.3 コマンドの文法」の「EDMCBuildDocSpace(文書空間の構築)」を参照してください。

(2) 上書きインストールして,システム導入支援コマンドを使用する場合の設定

上書きインストールして,システム導入支援コマンドで文書空間を新規に構築する場合,上書きインストール後に次の手順1.,2.で文書空間を定義します。また,上書きインストールして,システム導入支援コマンドで上書きインストール前の文書空間の定義で文書空間を新規に構築する場合,上書きインストール後に次の手順1.~3.で文書空間を再定義します。

  1. 文書空間の定義をバックアップします。
    「実行環境ディレクトリ/etc」下のファイルを任意のディレクトリへコピーします。
  2. メタ情報ファイルを更新します。
    「実行環境ディレクトリ/adm/etc_org」の下位にあるすべてのファイルを「実行環境ディレクトリ/etc」下にコピーします。
  3. 文書空間を定義します。
    コピー先のdocspace.ini,docaccess.ini,userperm.ini,edmrpt.ini,propex.ini,process.ini,getrascustom.iniを上書きインストール前の実行環境で変更している場合は,1.でバックアップしたファイルを基に,コピーしたファイルを再設定してください。