4.13.2 サービスプロセス定義ファイルの記述形式

ここでは,サービスプロセス定義ファイルの記述形式について説明します。

サービスプロセス定義ファイルは,次に示す二つのセクションと,セクションに指定するエントリによって構成されます。

セクションとエントリの記述規則を次に示します。

記述形式を次に示します。

[<セクション名>]
<エントリ名>=<値>

なお,同一名のセクションを複数指定した場合,最初に指定したセクションが有効になります。また,指定できないセクションを指定した場合,その指定は無視されます。

各セクション内で同一名のエントリを複数指定した場合,最初に指定したエントリが有効になります。また,各エントリの値として指定できるのは,1,023バイトまでです。

以降,サービスプロセス定義ファイルを構成する各セクションと,セクションごとに指定するエントリについて説明します。

<この項の構成>
(1) [Entry0001]セクション
(2) [ProcessXXXX]セクション

(1) [Entry0001]セクション

[Entry0001]セクションでは,サービスプロセスの動作を定義します。

このセクション名は必ず記述してください。このセクションは,[ProcessXXXX]セクションより前に記述してください。

DBConnectionCloseエントリ
DocumentBrokerサーバを停止した時に,明示的にDBコネクションを切断するかどうかを指定します。
  • Yes
    DBコネクションを切断します。
  • NO
    DBコネクションを切断しません。
指定を省略した場合,またはファイルが存在しない場合,「NO」が仮定されます。

(2) [ProcessXXXX]セクション

XXXXは,0001~0020を示します。[ProcessXXXX]セクションでは,各サービスプロセスに固有の動作を定義します。

DocumentSpace構成定義ファイルのProcessエントリに指定した数までのセクションが有効になります。例えば,Processエントリに「2」を指定した場合,[Process0001]セクションおよび[Process0002]セクションの定義内容が有効になります。

[ProcessXXXX]セクションでは,次のエントリを指定できます。

OrbBoaOptionエントリ
各サービスプロセスに固有のORBおよびBOAのオプションを指定します。指定を省略した場合に仮定される値はありません。ORBおよびBOAのオプション以外の値を指定した場合,DocumentBrokerサーバの起動に失敗します。DocumentSpace構成定義ファイルのProcessOrbBoaOptionエントリの値と,このエントリの値を連結した値が,ORBおよびBOAのオプションになります。指定できるオプションについては,マニュアル「VisiBroker for C++ プログラマーズガイド」を参照してください。
なお,このエントリは,TPBroker V3環境の場合に指定するエントリです。TPBroker V5と連携して動作する環境では指定できません。TPBroker V5環境で指定した場合は,指定が無視されます。TPBroker V5環境では,VisiBrokerプロパティとしてVBPropertyエントリに指定してください。
VBPropertyエントリ
各サービスプロセスに固有のVisiBrokerプロパティを指定します。指定を省略した場合に仮定される値はありません。VisiBrokerプロパティ以外の値を指定した場合,DocumentBrokerサーバの起動に失敗します。DocumentSpace構成定義ファイルのProcessVBPropertyエントリの値とこのエントリの値を連結した値が,VisiBrokerプロパティになります。指定できるプロパティについては,マニュアル「VisiBroker Version 5 Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス」を参照してください。
なお,このエントリは,TPBroker V5環境の場合に指定するエントリです。TPBroker V3と連携して動作する環境では指定できません。TPBroker V3環境で指定した場合は,指定が無視されます。TPBroker V3環境では,ORB/BOAオプションとしてOrbBoaOptionエントリに指定してください。