1.2.4 コンテナ管理機能

文書をまとめて格納するフォルダや,文書を分類するフォルダを利用して文書を管理できます。文書をまとめたり,分類したりするフォルダに相当するオブジェクトを,コンテナといいます。

コンテナには,複数の文書またはコンテナを関連づけられます。コンテナを使用すると,複数の文書を目的に応じて一つにまとめて管理したり,一つの文書を複数の観点から分類して管理したりできます。また,コンテナとコンテナを関連づけることで,フォルダや分類に階層を持たせることもできます。

コンテナによる文書の管理例を次の図に示します。

図1-5 コンテナによる文書の管理例

[図データ]

この図では,プロジェクトAというコンテナで,このプロジェクトに関連する文書をまとめて管理しています。「製品仕様書」は,製品仕様書,設計メモおよび変更歴で構成されます。したがって,「プロジェクトA」コンテナの下位に「製品仕様書」というコンテナを作成して,関連する文書をまとめて格納して管理しています。

また,「作成者X」コンテナ,「作成者Y」コンテナおよび「カタログ」コンテナは,文書を分類するためのコンテナです。「プロジェクトAに関連する文書」,「プロジェクトAの製品仕様書を構成する文書」というまとめ方とは別の視点で,文書をまとめています。したがって,製品Aカタログや製品仕様書がプロジェクトAに関連する文書であることを知らないユーザでも,文書を分類しているコンテナからたどることで,文書を見つけやすくなります。