(1) セキュリティ運用者
セキュリティ運用者は,セキュリティに関する運用および管理するユーザです。アクセス制御機能の運用情報を定義するセキュリティ定義ファイルを更新することで,セキュリティ管理者を定義したり,ユーザの権限を定義したり変更したりします。セキュリティ運用者は,DocumentBrokerが動作するオペレーティングシステム上のユーザから選択します。
DocumentBrokerをインストールした直後は,システム管理者がセキュリティ運用者の役割も持ちます。システム管理者が持っているセキュリティ定義ファイルの更新権を,セキュリティ運用者に所有者を変更することで,セキュリティに関する運用を明確に分けることができます。
(2) セキュリティ管理者
セキュリティ管理者は,DocumentBrokerに登録されたオブジェクトやオブジェクトのアクセス権を保守するユーザです。セキュリティ管理者は,文書空間のすべてのアクセス制御対象オブジェクトに対してフルコントロールのアクセス権を持ちます。セキュリティ管理者は,連携するユーザ管理システムに登録されているユーザから選択してセキュリティ定義ファイルに定義します。
セキュリティ管理者は必ず指定してください。なお,セキュリティ管理者の定義については,「3.9.2(2) セキュリティ定義ファイルの定義」を参照してください。