2.5.4 DocumentBrokerが管理できるXML文書

ここでは,DocumentBrokerがXML文書のコンテントとして管理できるXMLファイルについて説明します。

<この項の構成>
(1) XMLファイルの形式
(2) XMLプロパティマッピング機能が使用できるXMLファイルの例

(1) XMLファイルの形式

DocumentBrokerは,次のようなXMLファイルをXML文書のコンテントとして管理できます。

また,XMLプロパティマッピング機能を使用する場合は,XMLファイルの構造は,次の条件を満たす必要があります。

(2) XMLプロパティマッピング機能が使用できるXMLファイルの例

XMLプロパティマッピング機能を使用できるXMLファイルの例を次の図に示します。なお,それぞれのタグ名は任意です。

図2-20 XMLプロパティマッピング機能を使用できるXMLファイルの例

[図データ]

次にXMLプロパティマッピング機能が使用できないXMLファイルの形式の例と,使用できる形式への変更例を説明します。

使用できない例1:プロパティにマッピングするタグが複数回出現するXMLファイル
例えば,次の図のような文書です。

図2-21 マッピングできない例1:プロパティに割り当てるタグが複数回出現するXMLファイルの例

[図データ]
例1のXMLファイルには,<title>タグで囲まれた情報が複数あるため,一つ値を取るプロパティにマッピングすることはできません。
複数回出現するタグの情報をプロパティにマッピングするためは,VariableArray型のプロパティとしてマッピングする方法があります。例えば,次の図のように複数回出現するタグの前後にVariableArray型のプロパティを表すタグを記述すれば,<title>タグの情報をプロパティにマッピングできます。

図2-22 例1を登録できる構造に変更した例

[図データ]
使用できない例2:要素が繰り返し出現してVariableArray型のプロパティを表すタグがないXMLファイル
例えば,次の図のようなXMLファイルです。

図2-23 マッピングできない例2:要素が繰り返し出現してVariableArray型のプロパティを表すタグがないXMLファイルの例

[図データ]
この例では,<author>タグと<organization>タグを繰り返していますが,出現順序が明確にならないため,VariableArray型のプロパティにマッピングできません。
この場合,次の図のようにVariableArray型のプロパティを表す<list>タグを追加して構造を変更すれば,VariableArray型のプロパティとして登録できます。

図2-24 例2を登録できる構造に変更した例

[図データ]