付録H.1 iniファイルのシンタクスの基本項目

ここでは,メタ情報の記述内容の確認コマンド(EDMChkMeta)の実行によってチェックされるメタ情報のシンタクスについて説明します。

<Value>::=
{
<Binary Value> | <Boolean Value> | <DateTime Value> | <Float64 Value> | <Id Value> |
<Integer32 Value> | <Object Value> | <String Value>
}
<Binary Value>::={ 0x[ (<Hex>)... ] | (空値) }
<Boolean Value>::={ 0 | 1 | (空値) }
<DateTime Value>::={ <YYYY><MM><DD>T<hh><mm><ss>Z | (空値) }
<Float64 Value>::={ [<Sign>] ((<Digit>)..."."(<Digit>)...) [ {d | D | e | E }[<Sign>](<Digit>)*] | (空値) }
<Id Value>::={ <dmaCorrespondingToGuid> | <GUID> }
<Integer32 Value>::={ (-2,147,483,648から2,147,483,647の範囲の10けたの10進数) | (空値) }
<Object Value>::={ <Reference> | NULL | (空値) }
<String Value>::={ (Printable ascii code)... | NULL | (空値) }
<Hex>::= ( 0 - 9,a-fの16進数の文字 )
<YYYY>::=( 0000-9999の範囲の4けたの10進数)
<MM>::=( 01-12の範囲の2けたの10進数)
<DD>::=( 01-31の範囲の2けたの10進数)
<hh>::=( 00-23の範囲の2けたの10進数 )
<mm>::=( 00-59の範囲の2けたの10進数 )
<ss>::=( 00-59の範囲の2けたの10進数 )
<Digit>::= ( 0 - 9の10進数の文字 )
<GUID>::={(xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx(8-4-4-4-12)形式で記述するGUID)| <GUID_NULL> | <dmaCorrespondingToGuid> }
<GUID_NULL>::=00000000-0000-0000-0000-000000000000
<Reference>::={  [<Context>@]<Section> | NULL | (空値) }

  1. <Binary Value>
    データ型がBinary型の値を0xで始まる任意の数値(16進数)で指定します。指定には,0-9およびa-f(小文字)を使用します。指定可能な値の範囲は128バイトで,指定可能な長さは256バイトです。(空値)は,値を設定していないことを示します。
  2. <Boolean Value>
    データ型がBoolean型の値を指定します。
    • 1:DMA_TRUE
    • 0:DMA_FALSE
  3. <DateTime Value>
    データ型がDateTime型の値を<YYYY><MM><DD>T<hh><mm><ss>Zの形式で指定します。(空値)は,値を指定しないことを示します。
    • <YYYY>:年を0000~9999の範囲の4けたで指定します。
    • <MM>:月を01~12の範囲の2けたで指定します。
    • <DD>:日を01~31の範囲の2けたで指定します。
    • <hh>:時を00~23の範囲の2けたで指定します。
    • <mm>:分を00~59の範囲の2けたで指定します。
    • <ss>:秒を00~59の範囲の2けたで指定します。
    • T:年月日と時分秒の区切り文字です。
    • Z:DateTime型の値の終端を示します。
  4. <Float64 Value>
    データ型がFloat64型の値を,任意の数値(10進数)で指定します。指定可能な値の範囲は1.7E +/- 308で,指定可能なけた数は15けたまでです。(空値)は,値を設定していないことを示します。
  5. <Id Value>
    データ型がId型の値を,「xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx(8-4-4-4-12)」の形式のGUIDで指定します。指定には,0-9およびa-f(小文字)を使用します。
    • <GUID_NULL>:GUIDのNULL値を示します。00000000-0000-0000-0000-000000000000で指定します。
    • <dmaCorrespondingToGuid>:DMAで予約している「dma」で始まるクラスやプロパティを指定します。
  6. <Integer32 Value>
    データ型がInteger32型の値を任意の数値(10進数)で指定します。指定可能な値の範囲は-2,147,483,648から2,147,483,647で,指定可能なけた数は10けたまでです。(空値)は,値を設定していないことを示します。
  7. <Object Value>
    データ型がObject型の値を記述したオブジェクト定義を示すセクションを<Reference>で指定します。<Reference>の内容を次に示します。
    • <Context>:セクションを記述したファイル名を指定します。
    <Context>を省略した場合
    指定する<Section>が,<Object Value>を記述する同一ファイルに存在すると仮定します。
    <Context>にファイル名だけ指定
    カレントディレクトリにあるファイルを,<Context>で指定する値で参照します。ただし,環境変数「XDK_METADATA_ROOTDIR」に絶対パスを指定すると,環境変数「XDK_METADATA_ROOTDIR」で指定する値のディレクトリ下のファイルを<Context>の値で参照します。
    <Context>に絶対パスを指定
    指定する値のファイルを参照します。
    <Context>に相対パスを指定
    相対パスで指定するファイルを,<Context>の値で参照します。ただし,環境変数「XDK_METADATA_ROOTDIR」に絶対パスを指定すると環境変数「XDK_METADATA_ROOTDIR」で指定する値+相対パスでファイルを<Context>の値で参照します。
    • <Section>:セクション名を,印刷可能なASCIIコードで指定します。また,INIファイル内で一意になるよう指定してください。
    • @:ファイル名とセクション名の区切り文字です。
    • NULL,(空値):値を設定していないことを示します。
  8. <String Value>
    データ型がString型の値を,任意の印刷可能なASCIIコードで指定します。
    • NULL:値を指定しないことを示します。
    • (空値):"¥0"を指定することを示します。