EDMCBuildDocSpace(文書空間の構築)
機能
文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)の実行によって作成された定義情報を使用して,文書空間を新規に構築します。
文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)とこのコマンドを使用して文書空間を構築する場合には,さまざまな定義ファイルを作成して,メタ情報の初期設定コマンド(EDMInitMeta),メタ情報の追加コマンド(EDMAddMeta),DocumentBroker用データベース定義文の作成コマンド(EDMCrtSql),およびクラス定義情報ファイルの作成コマンド(EDMCrtSimMeta)を使用する必要はありません。
このコマンドの実行後に出力される情報は次のとおりです。
- 出力情報
- データベース定義文格納ファイル(EDMtable.txt)
データベース定義文を記述したファイルです。必要に応じて,システム管理者がファイルを編集してください。ファイルを編集する場合,このコマンドで,-m printオプションを指定して実行してください。
- クラス定義情報ファイル(<文書空間識別子>.ini)
詳細については,「4.10 クラス定義情報ファイル」を参照してください。
形式
EDMCBuildDocSpace
[ -m { print | exec } ]
[ -o 出力ディレクトリ名 ]
オプション
- -m { print | exec }
- このコマンドを実行するモードを指定します。
- なお,このオプションを省略した場合,「print」が仮定されます。
- print
- データベース定義文格納ファイルおよびクラス定義情報ファイルを出力します。
- exec
- データベース定義文格納ファイルおよびクラス定義情報ファイルを作成し,データベース定義を実行します。
- データベース定義文格納ファイルおよびクラス定義情報ファイルは,"実行環境ディレクトリ/env"に出力されます。任意のディレクトリ下にも出力する場合には,-oオプションを指定します。
- -m printオプションを指定してデータベース定義文格納ファイルを出力した場合は,HiRDBのデータベース定義ユティリティを使用してデータベース定義を実行してください。
- -o 出力ディレクトリ名
- データベース定義文格納ファイルおよびクラス定義情報ファイルを任意のディレクトリ下に出力する場合に,ファイルを格納するディレクトリのパス名を相対パスまたは絶対パスで指定します。
- このオプションの指定の有無に関係なく,"実行環境ディレクトリ/env"にデータベース定義文格納ファイル(EDMtable.txt)およびクラス定義情報ファイル(<文書空間識別子>.ini)を出力します。
注意事項
- このコマンドを実行する前に,データベースを起動しておいてください。
- このコマンドを実行する前に,文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)を実行して,文書空間を構築するための定義情報を作成してください。
- 指定する出力ディレクトリ名のパス長は,末尾のパスの区切り文字を含まないで218バイト以内で指定してください。
- コマンド実行後に出力されるファイル名と同一名のファイルがある場合には,出力ファイル名.bakの名称でバックアップファイルを作成します。このバックアップファイルは,出力ファイルをカスタマイズしたあとコマンドを再度実行した場合に,カスタマイズした内容を確認したいときなどに使用します。ただし,バックアップファイルをそのまま使用して,HiRDBのデータベース定義ユティリティを実行しないでください。コマンド実行時にバックアップファイルがある場合,バックアップファイルは上書きされます。
- このコマンドを実行するときには,DocumentSpace構成定義ファイルに次のエントリを必ず指定してください。
- Processエントリ
- SerialIdエントリ
- DbTypeエントリ
- PdHostエントリ
- PdNamePortエントリ
- PdUserエントリ
- 文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)の実行後,出力されるRDエリア定義情報ファイル中のRDエリア名は,文書クラス定義ファイルで指定したクラスやインデクスの数に応じて,文書空間情報ファイルで指定したRDエリア名+通番の名称に変更されている場合があります。このRDエリア名を変更する場合には,"実行環境ディレクトリ/env"のRDエリア定義情報ファイルの内容をカスタマイズしてから,このコマンドを実行してください。
- このコマンドの実行後に出力されるデータベース定義文格納ファイルをカスタマイズする場合は,-m printオプションを指定してコマンドを実行してください。その後,出力されたデータベース定義文格納ファイルの内容を変更してください。変更したデータベース定義は,HiRDBのデータベース定義ユティリティを使用して実行します。
- 文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)の実行後に出力されるインデクス情報ファイルは,編集しないでください。インデクスの定義を変更する場合には,文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)の入力情報となる文書クラス定義ファイルを変更し,再度,文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)を実行します。
- アクセス制御機能を使う場合,セキュリティ定義ファイルやユーザ権限定義ファイルは,ユーザが編集してください。セキュリティ定義ファイルやユーザ権限定義ファイルの変更は,文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)とこのコマンドの実行には影響しません。