2.11 マルチレンディション管理機能を使用する場合の排他資源管理テーブルの見積り

ここでは,マルチレンディション管理機能を使用する場合の,排他資源管理テーブルの見積もりについて説明します。なお,マルチレンディション管理機能を使用しない場合,この見積もりは不要です。

HiRDBのSQL最適化オプションに「DETER_AND_INDEXES」が指定されていない場合,ファイルの更新およびレンディションタイプの変更の際に,排他制御のためのHiRDBの排他資源管理テーブル不足エラーが発生することがあります。このため,サーバ当たりの排他制御用プールサイズに,次に示す計算式が成立する値を指定してください。SQL最適化オプションについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。サーバ当たりの排他制御用プールサイズについては,マニュアル「HiRDB システム定義」を参照してください。

計算式
t > r
ただし,t = p×c

排他資源管理テーブルの計算式に使用する変数に設定する値を次の表に示します。

表2-17 排他資源管理テーブルの計算式の変数に設定する値

変数設定する値
t排他資源管理テーブル数
pサーバ当たりの排他制御用プールサイズ。この値はHiRDBのサーバ定義のpd_lck_pool_sizeに指定する値です。(単位:キロバイト)
c32bitモードのHiRDB/シングルサーバまたはパラレルサーバの場合:6
64bitモードのHiRDB/シングルサーバまたはパラレルサーバの場合:4
r(バージョンごとのRendition数-1)×(バージョン付き文書ごとの平均バージョン数×バージョン付き文書数+バージョンなし文書数※1)×安全係数※2
注※1
バージョンなし文書は,バージョン付き文書の個々のバージョンに対応しない文書を指します。
注※2
安全係数として,1.3倍程度の余裕を見ておくことをお勧めします。