ここでは,マルチレンディション管理機能を使用する場合の,排他資源管理テーブルの見積もりについて説明します。なお,マルチレンディション管理機能を使用しない場合,この見積もりは不要です。
HiRDBのSQL最適化オプションに「DETER_AND_INDEXES」が指定されていない場合,ファイルの更新およびレンディションタイプの変更の際に,排他制御のためのHiRDBの排他資源管理テーブル不足エラーが発生することがあります。このため,サーバ当たりの排他制御用プールサイズに,次に示す計算式が成立する値を指定してください。SQL最適化オプションについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。サーバ当たりの排他制御用プールサイズについては,マニュアル「HiRDB システム定義」を参照してください。
排他資源管理テーブルの計算式に使用する変数に設定する値を次の表に示します。
表2-17 排他資源管理テーブルの計算式の変数に設定する値
変数 | 設定する値 |
---|---|
t | 排他資源管理テーブル数 |
p | サーバ当たりの排他制御用プールサイズ。この値はHiRDBのサーバ定義のpd_lck_pool_sizeに指定する値です。(単位:キロバイト) |
c | 32bitモードのHiRDB/シングルサーバまたはパラレルサーバの場合:6 64bitモードのHiRDB/シングルサーバまたはパラレルサーバの場合:4 |
r | (バージョンごとのRendition数-1)×(バージョン付き文書ごとの平均バージョン数×バージョン付き文書数+バージョンなし文書数※1)×安全係数※2 |