付録J DocumentBroker Web Clientを使用したDocumentBrokerクライアントの開発

DocumentBroker Web Clientは,Web Page Generator Enterprise対応のライブラリを提供しています。Web Page Generator Enterpriseで構築したWWW環境で動作するクライアントアプリケーションを開発・実行できます。また,DocumentBroker Web Clientを使用して開発したサンプルのWebアプリケーションも提供しているため,このサンプルを参考にしたりカスタマイズしたりして,業務に適合したクライアントアプリケーションを開発できます。

なお,DocumentBrokerクライアントシステムでは,バージョンが03-00よりも前のDocumentBroker Development KitまたはDocumentBroker Runtimeを使用してください。

ここでは,DocumentBrokerサーバシステムに必要なプログラム,DocumentBrokerクライアントシステムに必要なプログラム,および各機能を使用する場合に必要なプログラムについて説明します。DocumentBroker Web Clientで開発したクライアントを構成するプログラムのシステム構成を次の図に示します。

図J-1 DocumentBroker Web Clientで開発したクライアントを構成するプログラムのシステム構成

[図データ]

<この節の構成>
(1) DocumentBrokerサーバシステムに必要なプログラム
(2) DocumentBrokerクライアントシステムに必要なプログラム
(3) XML文書管理機能を使用する場合に必要なプログラム
(4) レンディション変換要求機能を使用する場合に必要なプログラム
(5) 分散した文書の収集・検索機能を使用する場合に必要なプログラム

(1) DocumentBrokerサーバシステムに必要なプログラム

DocumentBrokerサーバシステムに必要なプログラムについては,「1.3.2 DocumentBrokerサーバを構成するプログラム」を参照してください。

(2) DocumentBrokerクライアントシステムに必要なプログラム

DocumentBrokerクライアントシステムには,次に示すプログラムが必要です。

WWWサーバ
DocumentBroker Web Clientは,WWWサーバシステムが構築されている環境で使用します。DocumentBroker Web Client使用できるWWWサーバの種類とWWWサーバのバージョンは,Web Page Generator Enterpriseに依存します。詳細については,マニュアル「DocumentBroker Web Client Version 2 解説」を参照してください。
Web Page Generator Enterprise
Web Page Generator Enterpriseは,WWWブラウザの画面内容を動的に変更する機能を持つプログラムです。ユーザが指定したURLに従ってWWWサーバがWeb Page Generator Enterpriseを呼び出し,Web Page Generator EnterpriseがDocumentBroker Web Clientのテンプレートを呼び出します。
DocumentBroker Web Client
DocumentBroker Web Clientは,イントラネットまたはインターネットを経由してWWWブラウザからDocumentBrokerサーバにアクセスするためのプログラムです。Web Page Generator Enterpriseで構築したWWW環境で動作するクライアントアプリケーションを開発・実行するための,Web Page Generator Enterprise対応のライブラリを提供しています。また,DocumentBroker Web Clientを使用して開発したサンプルのWebアプリケーションも提供しているため,このサンプルを参考にしたりカスタマイズしたりして,業務に適合したクライアントアプリケーションを開発できます。
DocumentBroker Web Clientの詳細については,マニュアル「DocumentBroker Web Client Version 2 解説」,およびマニュアル「DocumentBroker Web Client Version 2 リファレンス」を参照してください。
DocumentBroker Development Kit(クライアント開発環境)またはDocumentBroker Runtime(クライアント実行環境)
DocumentBroker Development KitおよびDocumentBroker Runtimeは,DocumentBroker Web ClientがDocumentBrokerサーバに対して処理を要求するためのAPIを持つプログラムです。DocumentBroker Web Clientでは,DocumentBroker Development Kitが提供するC++ クラスライブラリを使用してクライアントアプリケーションを開発するため,DocumentBroker Web Clientの開発環境にはDocumentBroker Development Kitが必要です。実行環境だけが必要な場合は,DocumentBroker Runtimeを使用します。
TPBroker
CORBA仕様に基づく分散アプリケーションを開発するためのプログラムです。
OS
次に示すオペレーティングシステムを使用します。
  • AIXの場合:
    AIX 5L V5.1を使用してください。
  • Windows Server 2003の場合:
    Windows Server 2003,Enterprise EditionまたはWindows Server 2003,Standard Editionを使用してください。
  • Windows NTの場合:
    Windows NT Server, Enterprise Edition 4.0またはWindows NT Server Network Operating System Version 4.0を使用してください。

(3) XML文書管理機能を使用する場合に必要なプログラム

XML文書管理機能を使用する場合は,次のプログラムが必要です。

これらのプログラムの説明については,「1.3.3(3) XML文書管理機能を使用する場合に必要なプログラム」を参照してください。

(4) レンディション変換要求機能を使用する場合に必要なプログラム

レンディション変換要求機能を使用する場合は,次のプログラムが必要です。

このプログラムの説明については,「1.3.3(4) レンディション変換要求機能を使用する場合に必要なプログラム」を参照してください。

(5) 分散した文書の収集・検索機能を使用する場合に必要なプログラム

DocumentBroker Collector
ネットワーク上に散在した文書を収集してDocumentBrokerに登録する場合に必要なプログラムです。インターネット,イントラネット,ファイルシステムやグループウェアなどのほかの文書管理システムに分散しているさまざまなフォーマットの文書から属性を収集し,XML形式に変換してDocumentBrokerに登録して管理するプログラムです。DocumentBroker Collectorの詳細については,マニュアル「DocumentBroker Collector」を参照してください。
DocumentBroker Integrated Search Suite
DocumentBroker Collectorによって収集および登録された文書を検索する場合に必要なプログラムです。DocumentBroker Integrated Search Suiteが提供する検索テンプレートを使用してWWWブラウザ上に表示した検索画面から文書を検索できます。DocumentBroker Integrated Search Suiteについては,マニュアル「DocumentBroker Integrated Search Suite」を参照してください。