ここでは,リファレンスファイル管理機能を使用して,ファイルシステム上の任意のディレクトリにコンテントを格納するための設定について説明します。
(1) コンテントを格納する領域の確保
コンテントを格納するために,ファイルシステム上に領域を確保する必要があります。確保する領域のディスク容量の見積もり方法については「2.9 リファレンスファイル管理機能を使用する場合のファイルシステムのディスク容量の見積もり」を参照してください。見積もった値よりも大きいディスク容量を確保してください。
(2) コンテントを格納するディレクトリの作成
コンテントの格納先とするディレクトリを基点としたパスをコンテント格納先ベースパスといいます。コンテント格納先ベースパスに設定するディレクトリは,あらかじめファイルシステム上の任意の領域に作成しておく必要があります。
作成したディレクトリの下に,DocumentBrokerによってコンテントが格納されます。コンテント格納先ベースパス下のコンテント格納先の例を次の図に示します。
図3-13 コンテント格納先ベースパス下のコンテント格納先の例
この例は,コンテント格納先ベースパスにはディレクトリ「/dev01/dir01」を,コンテント格納先パスにはディレクトリ「userdir」を設定して,コンテント「sample.doc」が格納された場合を示しています。
コンテント格納先パス,DocumentBrokerがコンテントを管理するためのディレクトリ,およびコンテントを合わせて,コンテントロケーションとしてデータベースで管理されます。
なお,コンテント格納先ベースパスの長さ,コンテント格納先パスの長さおよびファイル名の長さの合計が,次の値を超えないようにしてください。
コンテント格納先ベースパスの長さ(バイト)+コンテント格納先パスの長さ(バイト)+ファイル名の長さ(バイト)<OSの最大ファイルパス長(バイト)-35(バイト)
(3) コンテントを格納するディレクトリおよびコンテントのアクセス権限の設定
コンテント格納先ベースパスに指定するディレクトリには,システム管理者およびシステム管理者グループに対してだけ読み取り権,書き込み権,実行権(770)のアクセス権限を設定してください。そのほかのグループまたはユーザに対しては,操作可能な権限を設定しないでください。
(4) システム構成に応じたコンテントの格納先の設定
次に示すシステム構成の場合,必要に応じてコンテントの格納先を設定してください。