3.4.2 パラメタのカスタマイズ
ここでは,DocumentBrokerを使用する場合に,オペレーティングシステムで設定するパラメタの推奨値について説明します。
- <この項の構成>
- (1) AIXの場合
- (2) Linuxの場合
(1) AIXの場合
AIXの場合のパラメタの変更手順を次に示します。
- スーパーユーザとしてオペレーティングシステムにログインする。
- パラメタに値を設定する。
パラメタに設定する値は,表3-2に示す推奨値よりも大きい値に設定してください。ただし,data_hardおよびnofilesには,表3-3に示す値を設定してください。値を変更する場合については,オペレーティングシステムのシステム管理インタフェース・ツール(SMIT)やオペレーティングシステムの提供するほかのコマンドを利用できます。SMITの使用方法およびパラメタの詳細については,オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
表3-2 オペレーティングシステムで設定するパラメタと推奨値(AIXの場合)
パラメタ | 推奨値 |
---|
maxuproc | 512 |
ライセンス数 | 64 |
表3-3 オペレーティングシステムで設定するパラメタと設定値(AIXの場合)
パラメタ | 設定値 |
---|
data_hard | 134217728(0x08000000)以上を設定する。 |
nofiles | DocumentSpace構成定義ファイルでの設定値に依存する。 |
- nofilesに設定する値について
- nofilesに設定する値は,DocumentSpace構成定義ファイルに指定するProcessエントリおよびSessionMaxエントリの値を基に,次の計算式aを使用して算出してください。
- a:nofiles >= ( SessionMax設定値 / Process設定値) × 8+40
- ただし,次に示す計算式bで得られる値が計算式aで得られる値を超える場合,計算式bで得られる値を設定してください。
- b:nofiles >= SessionMax設定値+50
また,多数のクライアントから同時接続したり,長大な文書にアクセスするようなユーザ環境では,DocumentBroker Serverが無応答になったりメモリ不足になったりする場合があります。このような場合,次に示すパラメタについて見直す必要があります。
- オペレーティングシステムのシステムパラメタ
stack_hard
- HiRDBのpdsysファイルのパラメタ
pd_max_users
(2) Linuxの場合
Linuxの場合のパラメタの変更手順を次に示します。
- スーパーユーザとしてオペレーティングシステムにログインする。
- パラメタに値を設定する。
パラメタに設定する値は,表3-4に示す推奨値よりも大きな値に設定してください。ただし,nofileには,表3-5に示す値を設定してください。
表3-4 オペレーティングシステムで設定するパラメタと推奨値(Linuxの場合)
表3-5 オペレーティングシステムで設定するパラメタと設定値(Linuxの場合)
パラメタ | 設定値 |
---|
nofile | DocumentSpace構成定義ファイルでの設定値に依存する。 |
- nofileに設定する値について
- nofileに設定する値は,DocumentSpace構成定義ファイルに指定するProcessエントリおよびSessionMaxエントリの値を基に,次の計算式aを使用して算出してください。
- a:nofile >= ( SessionMax設定値 / Process設定値) × 8+40
- ただし,次に示す計算式bで得られる値が計算式aで得られる値を超える場合,計算式bで得られる値を設定してください。
- b:nofile >= SessionMax設定値+50
また,多数のクライアントから同時接続したり,長大な文書にアクセスするようなユーザ環境では,DocumentBroker Serverが無応答になったりメモリ不足になったりする場合があります。このような場合,次に示すパラメタについて見直す必要があります。
- オペレーティングシステムのシステムパラメタ
stack_size
- HiRDBのpdsysファイルのパラメタ
pd_max_users