この節では,DocumentBrokerでデータベースシステムを使用するための設定に必要なファイルについて説明します。データベースの設定を始める前に,次のファイルを準備,作成してください。
(1) メタ情報ファイル
メタ情報ファイルは,DocumentBrokerで使用するクラス(DMAで規定されているクラス)や検索に使用するオペレータなどについての定義情報が記述された,初期設定用のファイルです。メタ情報ファイルの詳細については,「4.6 メタ情報ファイル」を参照してください。
(2) 定義情報ファイル
定義情報ファイルは,ユーザの環境に合わせてサブクラスやプロパティを追加する場合に作成する,オブジェクトを定義するファイルです。例えば,全文検索機能を使用する場合は,dmaClass_DocVersionクラスのサブクラスの作成と全文検索用のプロパティを追加するために必要な情報を定義情報ファイルに記述します。
定義情報ファイルの作成については「4.7 定義情報ファイル」を参照してください。なお,このファイルに定義した情報は,メタ情報として追加されます。
(3) RDエリア定義情報ファイル
DocumentBroker用データベース定義文の作成コマンド(EDMCrtSql),およびメタ情報の追加コマンド(EDMAddMeta)で出力されるデータベース定義文中のRDエリア名をユーザの指定したRDエリアで出力させるために,RDエリア定義情報ファイルを作成します。この場合,DocumentBroker用データベース定義文の作成コマンド(EDMCrtSql),およびメタ情報の追加コマンド(EDMAddMeta)の-rオプションにRDエリア定義情報ファイル名を指定します。このファイルで指定された内容が,-oオプションで指定したデータベース定義文格納ファイル中のRDエリア名に反映されます。
これによって,DocumentBroker用データベース定義文の作成コマンド(EDMCrtSql),およびメタ情報の追加コマンド(EDMAddMeta)で出力されるデータベース定義文中のRDエリアの手動による変更が不要になります。RDエリア定義情報ファイルの作成については,「4.8 RDエリア定義情報ファイル」を参照してください。
(4) インデクス情報ファイル
インデクスの作成をデータベース定義に追加する場合,インデクス情報ファイルを作成します。DocumentBroker用データベース定義文の作成コマンド(EDMCrtSql)およびメタ情報の追加コマンド(EDMAddMeta)を実行する場合に,インデクス情報ファイルを基にデータベース定義文にインデクス作成を定義します。インデクス情報ファイルで定義できる内容を次に示します。
インデクス情報ファイルの作成については,「4.9 インデクス情報ファイル」を参照してください。