1.3.4 DocumentBroker Development Kitで開発したクライアントを構成するプログラム(Java クラスライブラリの場合)

ここでは,DocumentBroker Development Kitが提供するJava クラスライブラリで開発したクライアントを構成するプログラムを,必須プログラムと関連プログラムに分けて説明します。Java クラスライブラリで開発したクライアントを構成するプログラムのシステム構成を次の図に示します。

図1-16 Java クラスライブラリで開発したクライアントを構成するプログラムのシステム構成

[図データ]

<この項の構成>
(1) 必須プログラム
(2) XML文書管理機能を使用する場合に必要なプログラム
(3) レンディション変換要求機能を使用する場合に必要なプログラム
(4) 分散した文書の収集・検索機能を使用する場合に必要なプログラム
(5) 文書の分析機能を使用する場合に必要なプログラム

(1) 必須プログラム

WWWサーバ
Java クラスライブラリは,WWWサーバシステムが構築されている環境で使用します。
Cosminexus
Cosminexusは,Javaの開発環境および実行環境を提供するアプリケーションサーバであり,Java クラスライブラリに必要な環境を提供しています。
クライアントアプリケーション
Java クラスライブラリを使用してユーザが作成するアプリケーションプログラムです。
Java クラスライブラリを使用してクライアントアプリケーションを作成する方法については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ Java 解説」を参照してください。
DocumentBroker Development Kit(クライアント開発環境)またはDocumentBroker Runtime(クライアント実行環境)
DocumentBroker Development Kitは,Java言語対応のクライアントアプリケーション開発用のクラスライブラリ,およびクライアントの実行環境を提供します。
クライアントの実行環境だけが必要な場合は,DocumentBroker Runtimeを使用します。DocumentBroker Runtimeは,DocumentBroker Development Kitで開発したクライアントアプリケーションを実行するためのライブラリを提供しています。
また,Java クラスライブラリを使用して開発したサンプルのWebアプリケーションも提供しているため,このサンプルを参考にして,業務に適合したクライアントアプリケーションを開発できます。
Java クラスライブラリの詳細については,マニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ Java 解説」,マニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ Java リファレンス」,およびマニュアル「DocumentBroker Version 3 クラスライブラリ Java サンプルWebアプリケーション」を参照してください。
TPBroker
CORBA仕様に基づく分散アプリケーションを開発するためのプログラムです。
OS
次に示すオペレーティングシステムを使用します。
  • AIXの場合:
    AIX 5L V5.1,AIX 5L V5.2,またはAIX 5L V5.3を使用してください。
  • Linuxの場合:
    Red Hat Enterprise Linux 6 (x86_64)を使用してください。
  • Windows Server 2003の場合:
    Windows Server 2003,Enterprise EditionまたはWindows Server 2003,Standard Editionを使用してください。
  • Windows Server 2003 R2の場合:
    Windows Server 2003 R2,Enterprise EditionまたはWindows Server 2003 R2,Standard Editionを使用してください。
  • Windows Server 2008の場合:
    Windows Server 2008,Enterprise EditionまたはWindows Server 2008,Standard Editionを使用してください。
  • Windows Server 2008 R2の場合:
    Windows Server 2008 R2,Enterprise EditionまたはWindows Server 2008 R2,Standard Editionを使用してください。
  • Windows XPの場合:
    Windows XP Professionalを使用してください。
  • Windows Vistaの場合:
    Windows Vista Business,Windows Vista EnterpriseまたはWindows Vista Ultimateを使用してください。
  • Windows 7の場合:
    Windows 7 Professional,Windows 7 EnterpriseまたはWindows 7 Ultimateを使用してください。

(2) XML文書管理機能を使用する場合に必要なプログラム

XML文書管理機能を使用する場合は,次のプログラムが必要です。

これらのプログラムの説明については,「1.3.3(3) XML文書管理機能を使用する場合に必要なプログラム」を参照してください。

なお,Linuxの場合,XML文書管理機能は使用できません。

(3) レンディション変換要求機能を使用する場合に必要なプログラム

レンディション変換要求機能を使用する場合は,次のプログラムが必要です。

このプログラムの説明については,「1.3.3(4) レンディション変換要求機能を使用する場合に必要なプログラム」を参照してください。

(4) 分散した文書の収集・検索機能を使用する場合に必要なプログラム

DocumentBroker Collector
ネットワーク上に散在した文書を収集してDocumentBrokerに登録する場合に必要なプログラムです。インターネット,イントラネット,ファイルシステムやグループウェアなどに分散しているさまざまなフォーマットの文書から属性を収集し,XML形式に変換してDocumentBrokerに登録して管理するプログラムです。DocumentBroker Collectorの詳細については,マニュアル「DocumentBroker Collector」を参照してください。
DocumentBroker Integrated Search Suite for J
DocumentBroker Collectorによって収集および登録された文書を検索する場合に必要なプログラムです。DocumentBroker Integrated Search Suite for Jが提供する検索テンプレートを使用してWWWブラウザ上に表示した検索画面から文書を検索できます。また,Cosminexus Portal Frameworkと連携すると,検索画面をCosminexus Portal Frameworkのポートレットとして表示できます。
DocumentBroker Integrated Search Suite for Jの詳細については,マニュアル「DocumentBroker Integrated Search Suite for J Version 2」を参照してください。

(5) 文書の分析機能を使用する場合に必要なプログラム

DocumentBroker テキスト分析コンポーネント
DocumentBrokerで管理されている文書のテキスト情報と属性情報を分析する場合に必要なプログラムです。分析対象となるデータを生成するためのコマンドやクラスライブラリを提供しています。DocumentBroker テキスト分析コンポーネントの詳細については,マニュアル「DocumentBroker テキスト分析コンポーネント」を参照してください。
DocumentBrokerテキスト分析テンプレート
DocumentBroker テキスト分析コンポーネントで生成したデータを分析する場合に必要なプログラムです。DocumentBrokerテキスト分析テンプレートが提供する分析テンプレートを使用してWWWブラウザ上に表示した分析画面から文書を分析できます。DocumentBroker テキスト分析テンプレートの詳細については,マニュアル「DocumentBroker テキスト分析テンプレート」を参照してください。