2.7.1 仮想メモリ所要量の見積もり

仮想メモリ所要量は,次に示す計算式で算出してください。なお,仮想メモリが不足すると,動作が不安定になり異常終了することがありますので必要量を確保してください。

計算式(単位:メガバイト)
AIXの場合
  • TPBroker V3を使用するとき
    26+r+(7+r)×p+(0.02+a+b)×u+d
  • TPBroker V5を使用するとき
    33+r+(10+r)×p+(0.02+a+b)×u+d
Linuxの場合
192+r+(124+r)×p+(0.02+a+b)×u+d
ただし,d=e×s×c

仮想メモリの計算式に使用する変数のうち,d以外の変数に設定する値を次の表に示します。

表2-8 仮想メモリの計算式の変数に設定する値

変数設定する値
rメタ情報管理用に確保する共用メモリセグメントサイズ。
この値は,DocumentSpace構成定義ファイルの[Entry0001]セクションのXdkShmemSizeエントリの説明で記述されている計算式を基に算出してください。DocumentSpace構成定義ファイルについては,「4.2 DocumentSpace構成定義ファイル(docspace.ini)」を参照してください。
pサービスプロセス数
a
アクセスログを取得する場合
2
アクセスログを取得しない場合
0(ゼロ)
bVariableArray型プロパティが使用するメモリ所要量。
算出方法の詳細については「2.7.2 VariableArray型のプロパティが使用するメモリ所要量の見積もり」を参照してください。
u同時接続セッション数
e
ファイル転送機能を使用しない場合
2
ファイル転送機能を使用する場合
4
s次の1.と2.で算出した値の中での最大値(単位:メガバイト)
  1. マルチファイル文書の場合
    DocumentSpace構成定義ファイルのBlobSubstrModeエントリに指定する値によって,算出値が異なります。
    ALLの場合:一つの文書に格納するファイルの合計サイズの最大サイズ+2.5
    ELEMENTの場合:文書空間で管理する最大ファイルサイズ+2.5
    THRESHOLDの場合:BlobSubstrThresholdエントリ値+2.5
  2. 上記以外の文書の場合
    文書空間で管理する最大文書サイズ
DocumentSpace構成定義ファイルについては,「4.2 DocumentSpace構成定義ファイル(docspace.ini)」を参照してください。
c文書空間で管理する同時作業文書数