EDMUsrView文書空間に接続しているユーザ一覧出力

機能

文書空間に接続しているユーザのユーザ情報を取得します。このコマンドを実行すると,取得したユーザ情報を保存したり,表示したりできます。

形式

EDMUsrView  {-l <directory name>
           |-v〔<directory name>〕
              〔-c <connect pass time>〕
              〔-t <transaction pass time>〕
              〔-h <host name>〕
              〔-p <application name>〕
           }

オプション

オプションには,機能オプションと表示オプションがあります。次にそれぞれのオプションについて説明していきます。

機能オプション

機能オプションは,一文字の機能文字で表されます。このコマンドでは,-lオプションおよび-vオプションを指定できます。この機能文字の指定によって,ユーザ情報の保存やユーザ情報の表示を選択できます。

-l <directory name>
接続中のユーザのユーザ情報をサービスプロセスごとにファイルに出力します。
引数にdirectory nameを指定します。この引数は省略できません。引数であるdirectory nameには,ファイルを出力するディレクトリを絶対パスで,存在するディレクトリを指定してください。ディレクトリが存在しない場合,エラーになります。また,引数に指定するディレクトリにはシステム管理者に対して書き込み権が必要です。書き込み権がない場合はファイルを出力できません。なお,このコマンドの実行者には,引数に指定するディレクトリの読み取り権が必要です。
出力ファイルの形式を次に示します。
"サービスプロセス通番_サービスプロセスID.log"
このファイルは,指定されたディレクトリの下に作成された,usr_YYYYMMDDhhmmssxxxディレクトリ(YYYYMMDDhhmmssxxxはコマンド実行時間)に格納されます。
なお,出力ファイルの内容については,「ユーザ情報の出力形式」を参照してください。
-v 〔<directory name>〕
接続中のユーザのユーザ情報の表示,またはこのコマンドで作成されたファイルの情報を,指定した表示オプションの内容に従って表示します。引数であるdirectory nameには,このコマンドによって作成されたディレクトリ(usr_YYYYMMDDhhmmssxxxディレクトリ)を絶対パスで指定します。ディレクトリが存在しない場合,エラーになります。引数を省略した場合,コマンド実行時にDocumentBrokerサーバに接続しているユーザのユーザ情報を表示します。表示されるユーザ情報は,表示オプションの指定に従います。
表示されるユーザ情報の出力形式については,「ユーザ情報の出力形式」を参照してください。

表示オプション

機能オプションとして-vオプションを指定した場合,有効になります。表示オプションには,-c <connect pass time>,-t <transaction pass time>,-h <host name>,および-p <application name>があります。

-c <connect pass time>
ユーザ情報を取得した時間とユーザ情報のレコード内容(コネクト開始時間)を比較して,connect pass timeの条件を満たしているユーザ情報を表示します。connect pass timeは,次に示す書式で指定できます。
time1-time2
二つの値であるtime1およびtime2によって時間の範囲を指定します。time1およびtime2の値は,"<時>:<分>:<秒>" という形式で指定してください。なお,省略して指定する場合の例を次に示します。
  • -c 24-48
    24時間以上,48時間以内
  • -c 12-
    12時間以上
  • -c 0:30-1
    30分以上,1時間以内
  • -c 0:300-
    300分以上
  • -c 0-12
    12時間以内
-t <transaction pass time>
ユーザ情報を取得した時間とユーザ情報のレコード内容"トランザクション開始時間"を比較し,transaction pass timeに該当しているユーザ情報を表示します。transaction pass timeは,次に示す書式で指定できます。
time1-time2
二つの値であるtime1およびtime2によって時間の範囲を指定します。time1およびtime2の値は,"<時>:<分>:<秒>" という形式で指定してください。なお,省略して指定する場合の例を次に示します。
  • -t 24-48
    24時間以上,48時間以内
  • -t 12-
    12時間以上
  • -t 0:30-1
    30分以上,1時間以内
  • -t 0:300-
    300分以上
  • -t 0-12
    12時間以内
-h <host name>
host nameとユーザ情報のレコード内容(ホスト名)が一致するユーザ情報を表示します。
-p <application name>
application nameとユーザ情報のレコード内容(アプリケーション名)が一致するユーザ情報を表示します。

ユーザ情報の出力形式

ユーザ情報は,1ユーザに対して1レコードがファイルに出力されます。1レコードは,「,」(コンマ)で区切られており,左から順に次のように出力されます。

"サービスプロセス通番","サービスプロセスID""ホスト名""アプリケーション名""APプロセスID""コネクト開始時間""セッションID(ユーザ名)""トランザクション開始時間""HiRDBクライアントアプリケーションプログラム名(DBコネクション名)"

ユーザ名が特定できない契機では,括弧内には何も出力されません。接続しているユーザがいない場合は,次のように出力されます。

"サービスプロセス通番""サービスプロセスID""(NO USER)"

ユーザ情報が取得できなかった場合は,次のように出力されます。

"サービスプロセス通番""サービスプロセスID""(INFORMATION NOT FOUND)"

実行例

このコマンドの実行例を次に示します。

機能オプションにlを指定した場合の実行例

[図データ]

機能オプションにvを指定した場合の実行例

[図データ]

注意事項

機能オプションにlを指定した場合

機能オプションにvを指定した場合