4.16.1 文書空間情報ファイルの概要

文書空間情報ファイルは,DocumentBrokerの文書空間の定義および構築で使用する情報を定義するファイルです。作成したファイルは,文書空間定義コマンド(EDMCDefDocSpace)の-sオプションで指定します。

"/opt/HiEDMS/sample"に格納されている「EDMdocinfo.txt」を,システム管理者がテキストエディタなどで編集してください。

以降,文書空間情報ファイルで指定するエントリを示します。各エントリの詳細については,「4.16.2 文書空間情報ファイルの記述形式」を参照してください。

<この項の構成>
(1) [System]セクション
(2) [RdAreaName]セクション

(1) [System]セクション

システム全体のパラメタを定義します。[System]セクションを構成する各エントリを次の表に示します。

表4-34 [System]セクションのエントリ一覧

種類設定項目エントリ名指定内容省略の可否
アクセス制御機能アクセス制御機能の使用の有無AccessControlアクセス制御機能の使用の有無×
パブリックACLPublicACLCountパブリックACLの作成オブジェクト数
AvBindPublicACLCountパブリックACLの平均バインド数
ローカルACLAvLocalACECountローカルACLの平均ACE数
セキュリティACLAvSecurityACECountセキュリティACLの平均ACE数
文書のコンテントログ取得モードLogModeType文書のコンテントのログ取得モード
リファレンスファイル管理機能リファレンスファイル管理機能の使用の有無ReferenceFileリファレンスファイル管理機能の使用の有無
FileLink連携機能FileLink連携機能の使用の有無FileLinkFileLink連携機能の使用の有無
マルチファイル管理機能ファイルの最大数MultiFileMaxCountマルチファイル管理機能を使用する場合の1文書で管理できるファイルの最大数
平均ファイル数AvMultiFileCountマルチファイル管理機能を使用する場合の1文書の平均ファイル数
文書間リレーション管理機能インデクス定義MultiRelationIndex複数列インデクスの指定
ユーザ識別子の最大長の拡張ユーザ識別子の最大長UserIDMaxLengthユーザ識別子の最大長
グループ識別子の最大長の拡張グループ識別子の最大長GroupIDMaxLengthグループ識別子の最大長
プロパティのデフォルト値の設定プロパティのデフォルト値の設定方法SpPropDefaultValueプロパティのデフォルト値の設定方法
文書空間で使用する文字コード種別文書空間で使用する文字コード種別DocSpaceCharacterSet文書空間で使用する文字コード種別
(凡例)
○:指定を省略できます。
△:使用環境の条件によって,指定の省略の可否が変わります。
×:指定を省略できません。
注※
MultiFileMaxCountエントリを指定した場合,省略できません。

(2) [RdAreaName]セクション

RDエリア名を定義します。[RdAreaName]セクションを構成する各エントリを次の表に示します。

表4-35 [RdAreaName]セクションのエントリ一覧

種類エントリ名指定内容省略の可否
メタ情報格納用のRDエリアMetaTblNameメタ情報の表を格納するRDエリアのRDエリア名
MetaIdxNameメタ情報の表に定義されるインデクスを格納するRDエリアのRDエリア名
システム用RDエリアSysTblNameシステムが定義する表を格納するRDエリアのRDエリア名
SysIdxNameシステムが定義する表に定義されるインデクスを格納するRDエリアのRDエリア名
ユーザ用RDエリアUsrTblNameユーザが定義する表を格納するRDエリアのRDエリア名
UsrIdxNameユーザが定義する表に定義されるインデクスを格納するRDエリアのRDエリア名
LOB列格納用RDエリアDocTblName文書用LOBエリアを格納するRDエリアのRDエリア名
MultiDocTblNameマルチファイル文書用LOBエリアを格納するRDエリアのRDエリア名
全文検索用RDエリアSgmlTextName全文検索用の文書内容を格納するRDエリアのRDエリア名
NgramIdxName全文検索用のインデクスを格納するRDエリアのRDエリア名
(凡例)
○:指定を省略できます。