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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform プログラム作成の手引


1.7.1 制御ミドル関数のインタフェース概要

TP1/FSPはMCPから通信イベント・受信イベントの通知を受け取ると,制御ミドル関数をコールしイベント情報を引数で通知します。引数で通知する情報はTP1/EEのSPPサービスプログラムの引数をそのまま同じ形で通知します。

〈この項の構成〉

(1) 通信イベントサービス

MCPの後処理トランザクション起動時に常に制御ミドル関数をコールします。

(2) 受信サービス

情報メッセージおよび送達管理メッセージを受信した場合に制御ミドル関数をコールします。

制御メッセージ受信時にはコールしません。

(3) タイマサービス

情報メッセージに対する送達管理メッセージ受信待ちタイマ(t3)のタイムアウト発生時に制御ミドル関数をコールします。制御メッセージ送信間隔タイマ(t2)のタイムアウト発生時にはコールしません。

PROCEDURE DIVISIONの指定 
CALL 'CBL*****' USING 一意名1一意名2一意名3一意名4一意名5一意名6
DATA DIVISIONの指定 
01一意名1.
  02 データ名A  PIC X(n).
01一意名2.
  02 データ名B  PIC S9(9) COMP.
01一意名3.
  02 データ名C  PIC X(n).
01 一意名4.
  02 データ名D  PIC S9(9) COMP.
01 一意名5.
  02 データ名E  PIC 9(9) COMP.       /*情報長                        */
  02 データ名F  PIC 9(9) COMP.       /*サービスグループ名長          */
  02 データ名G  PIC X(32).           /*サービスグループ名            */
  02 データ名H  PIC 9(9) COMP.       /*サービス名長                  */
  02 データ名I  PIC X(32).           /*サービス名                    */
  02 データ名J  PIC X(2).            /*トランザクション種別          */
  02 データ名K  PIC X(1).            /*自動閉塞有無                  */
  02 データ名L  PIC X(1).            /*コミット有無                  */
  02 データ名M  PIC 9(9) COMP.       /*処理スレッド通番              */
  02 データ名N  PIC 9(9) COMP.       /*エラー要因コード              */
  02 データ名O  PIC 9(9) COMP.       /*ユーザIFAエリアサイズ        */
  02 FILLER     PIC X(4).             /*予備                         */
  02 データ名P  ADDRESS.             /*ユーザIFAエリアポインタ      */
  02 データ名Q  PIC 9(9) COMP.       /*ユーザSATエリアサイズ        */
  02 FILLER     PIC X(4).             /*予備                         */
  02 データ名R  ADDRESS.             /*ユーザSATエリアポインタ      */
  02 データ名S  PIC X(1).            /*応答要否                      */
  02 データ名T  PIC X(1).            /*メッセージ状態                */
  02 データ名U  PIC X(1).            /*プロセス起動要因              */
  02 データ名V  PIC X(1).            /*前回プロセス終了要因          */
  02 データ名W  PIC X(1).            /*プロセス終了要因              */
  02 データ名X  PIC X(1).            /*スレッドダウン種別            */
  02 データ名Y  PIC X(1).            /*異常発生トランザクション種別  */
  02 データ名Z  PIC X(1).            /*拡張トランザクション種別      */
  02 データ名AA  PIC 9(9) COMP.        /*リソースマネジャ数            */
  02 データ名AB  PIC S9(9) COMP.     /*リソースマネジャ接続状態      */
  02 データ名AC  PIC 9(9) COMP.      /*送信サービスグループ名長      */
  02 データ名AD  PIC X(32).          /*送信サービスグループ名        */
  02 データ名AE  PIC 9(9) COMP.      /*送信サービス名長              */
  02 データ名AF  PIC X(32).          /*送信サービス名                */
  02 データ名AG  PIC 9(9) COMP.      /*異常発生処理スレッド通番      */
  02データ名AS  PIC 9(9) COMP.       /*トランザクションレベル名長    */
  02 データ名AH  ADDRESS.            /*拡張トランザクションインタフェース情報*/
  02 データ名AI  ADDRESS.            /*XTC拡張トランザクションインタフェース情報*/
  02 データ名AJ  ADDRESS.            /*MCP拡張トランザクションインタフェース情報*/
  02 データ名AK  PIC X(1).           /*メッセージ種別                */
  02 データ名AL  PIC X(1).           /*エラートランザクション要因    */
  02データ名AO  PIC X(1).            /*トランザクション起動要因      */
  02 データ名AP  PIC 9(9) COMP.      /*サーバ再起動回数              */
  02 データ名AM  PIC 9(18) COMP.     /*ユーザIFAエリアサイズ(拡張)*/
  02 データ名AN  PIC 9(18) COMP.     /*ユーザSATエリアサイズ(拡張)*/
  02 データ名AQ  PIC X(14).          /*トランザクション起動時刻      */
  02 データ名AR  PIC X(5).           /*ノード識別子                  */
  02 FILLER      PIC X(1).            /*予備                          */
  02 データ名AT  PIC X(32).          /*トランザクションレベル名      */
  02 FILLER      PIC X(4).           /*予備                           */
01 一意名6.
  02 データ名BA  PIC X(1).           /* TP1/FSP呼び出し元処理種別    */
  02 FILLER      PIC X(3).           /* 予備                          */
  02 データ名 BB PIC S9(9) COMP.    /* 論理端末名サイズ(TIMEOUT用)  */
  02 データ名BC  PIC X(9).           /* 論理端末名(TIMEOUT用)      */
  02 データ名BD  PIC X(2).           /* LCN番号(TIMEOUT用)         */
  02 データ名BE   PIC X(1).          /* 送達管理メッセージ送信フラグ  */

ここでは,データ領域の設定のうち,TP1/EEと異なる部分について説明します。そのほかのデータ領域情報については,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引」を参照してください。

TP1/FSPから値が返されるデータ領域

データ名A〜D

データ名AMのイベント通知元情報が「0:受信サービス」「1:通信イベントサービス」の場合に参照可能です。データ名AMのイベント通知元情報が「2:タイマサービス」の場合は参照しないでください。TP1/FSP(全銀RC)のサービスが受け取った引数情報をそのまま制御ミドルへ通知します。

データ名E〜AT

1.7.7 トランザクションインタフェース情報」を参照してください。

TP1/FSP(全銀RC)特有情報

データ名BA

イベント通知元情報として次の数値を設定します。

X'00':受信サービス

X'01':通信イベントサービス

X'02':タイマサービス

データ名BB

データ名AMのイベント通知元情報が「2:タイマサービス」であった場合にだけ参照可能です。送達管理待ちタイムアウトとなった論理端末名サイズを設定します。

データ名BC

データ名AMのイベント通知元情報が「2:タイマサービス」であった場合にだけ参照可能です。送達管理待ちタイムアウトとなった論理端末名を設定します。

データ名BD

データ名AMのイベント通知元情報が「2:タイマサービス」であった場合にだけ参照可能です。送達管理待ちタイムアウトとなったLCN番号をキャラクタ情報で設定します。

LCN番号が12の場合:'12'

データ名BE

データ名AMのイベント通知元情報が「0:受信サービス」であった場合にだけ参照可能です。

送達管理メッセージの送信要否の情報として次の数値を設定します。

X'00':送達管理メッセージの送信不要(eemcpcn定義-zオプションrspmodeオペランドにautoを指定したコネクション)

X'01':送達管理メッセージの送信要(eemcpcn定義-zオプションrspmodeオペランドにmanualを指定したコネクション)