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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


16.7.3 強制終了対象のトランザクション

強制終了対象のユーザ起動トランザクションを次の表に示します。

表16‒1 強制終了対象のユーザ起動トランザクション

項番

トランザクション種別

トランザクション強制終了時の動作

トランザクション強制終了後の後処理

1

MN

スレッドダウン

E3,UT起動

2

E2

スレッドダウン

なし

3

E3

スレッドダウン

UT起動

4

E4

スレッドダウン

なし

5

ER

スレッドダウン

なし

6

RM

スレッドダウン

E3,UT起動

7

TM

スレッドダウン

E3,UT起動

8

RL

スレッドダウン

なし

9

CU

スレッドダウン

E3,UT起動

トランザクション強制終了の閾値を超過してから,実際にトランザクションが強制終了されるまで,最大でclock_time_interval指定値の遅延があります。

強制終了されるのは非保護区のトランザクションだけです。

保護区またはTP1/EE提供APIを実行中のトランザクションは,次のタイミングで強制終了されます。なお,保護区の状態で,トランザクション静止化コマンドがタイムアウトエラーになった場合,それ以降は強制終了されません。

TP1/EE提供APIのee_rpc_call(),ee_rpc_call_to(),およびee_rpc_poll_any_replies()内で応答待ちの状態で,トランザクション静止化待ちが閾値を超過した場合,応答待ちをキャンセルします

キャンセル後の動作は次のとおりです。

なお,応答待ちのキャンセルは即時に行われるのではなく,最大でclock_time_interval定義値+rpc_reply_watch_interval定義値分,遅延することがあります。

注※

rpc_reply_watch_interval定義に1以上を指定している場合