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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


14.5.1 概要

TP1/EE提供のAPI処理中にトランザクション処理時間監視でタイムアウトが検出された場合は,無条件でプロセスダウンします。API受付許容残り時間監視は,トランザクション処理監視の残り時間が十分でない場合にAPIを発行すると,API発行時点でトランザクション処理時間監視のタイムアウトを待たずに即座にスレッドダウンする機能です。

この機能は,次の表に示す条件を満たしているAPIを呼び出した時点でスレッドダウンします。この機能でスレッドダウンしたときは,UAPトレース情報は取得されません。その際のスレッドダウンの要因は,トランザクション処理時間監視のタイムアウトと同様です。APIを発行しない状態では,通常のトランザクション処理時間監視を行います。

表14‒1 API受付許容残り時間監視のスレッドダウン条件

項番

条件

備考

1

uapabend_downmodeオペランドにSを指定している

2

API発行時点で非保護区に設定されている

3

スレッドダウンできるトランザクション種別である

該当種別:MN,TM,E1,E2,E3,E4,ES,ER,RL,CU

4

トランザクション処理時間監視中である

5

トランザクション処理時間監視のタイムアウト時刻までの残り時間がAPI受付許容残り時間未満である

6

UAP内でTP1/EE提供APIを呼び出す

(UOC内のAPI呼び出しは対象外)

一部APIは対象外

詳細は「表14-2 API受付許容残り時間監視の対象外API」を参照してください

次のAPI呼び出しはこの機能の対象外です。

表14‒2 API受付許容残り時間監視の対象外API

項番

API名(C言語)

API名(COBOL言語)

API概要

1

ee_thd_protstart

CBLEETHD('PRTSTART')

保護区の開始

2

ee_thd_protend

CBLEETHD('PRTEND ')

保護区の終了

3

ee_trn_chained_rollback

CBLEETRN('C-ROLL ')

連鎖モードのロールバック

注※

プロセス強制終了を指定した場合だけ対象外とする。

次の図に,API受付許容残り時間機能を使用し,UAPを非保護区にした場合のスレッドダウン,プロセスダウン範囲を示します。

図14‒5 API受付許容残り時間の範囲

[図データ]

API受付許容残り時間が満了した状態でAPIを発行すると,その時点でスレッドダウンします。

図14‒6 API受付許容残り時間満了後にAPI呼び出し

[図データ]

API処理中にAPI受付許容残り時間が満了しても,この機能によるスレッドダウンは行われません。

図14‒7 API実行中にAPI受付許容残り時間満了

[図データ]

UOC内でのAPI呼び出しでは,この機能によるスレッドダウンは行われません。

図14‒8 API受付許容残り時間満了後にAPI呼び出し(UOC内)

[図データ]