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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


30.10.2 eezrctbl

機能

TP1/FSP(全銀RC)の管理テーブルをファイルへ出力します。

形式
eezrctbl -g サービスグループ名
       [{-s|-c コネクションID|-l 論理端末名|-p 論理パス名}]
         -o 出力ファイル名

オプション

-g サービスグループ名 〜〈1〜31文字の識別子〉

処理対象のサービスグループ名を指定します。

-s

システム管理テーブルを取得します。

-c コネクションID 〜〈1〜8文字の識別子〉

テーブル情報を取得するコネクションIDを指定します。該当の論理回線管理テーブルを取得します。

コネクションIDは,一度に8個まで指定できます。複数のコネクションIDを指定する場合は,引用符「"」で囲んで,コネクションIDとコネクションIDとの間を空白で区切ります。コネクションIDは重複して指定できません。

またコネクションIDは,*を使って一括指定ができます。一括指定は1つだけ指定できます。一括指定と一括指定以外のコネクションIDとは,混在して指定できません。一括指定をするときは,引用符「"」で囲んで指定します。

*

全コネクションの論理回線管理テーブルを取得します。

先行文字列*

先行文字列で始まるコネクションの論理回線管理テーブルを取得します。

(複数指定の例:cnn1,cnn2,cnn3を指定する場合)

-c "cnn1 cnn2 cnn3"

(一括指定の例:cnnで始まるすべてのコネクションを指定する場合)

-c "cnn*"

-l 論理端末名 〜〈1〜8文字の識別子|*|先行文字列*〉

テーブル情報を取得するコネクションIDを指定します。該当の論理回線管理テーブルを取得します。

コネクションIDと同じように複数指定または一括指定ができます。

-p 論理パス名 〜〈1〜8文字の識別子|*|先行文字列*〉

テーブル情報を取得する論理パス名を指定します。該当の論理パス管理テーブルを取得します。

コネクションIDと同じように複数指定または一括指定ができます。

-o 出力ファイル名 〜〈256文字以内のパス名〉

テーブル情報を出力するファイル名を絶対パスで指定します。

-sオプション,-cオプション,-lオプション,および-pオプションを省略した場合,TP1/FSP(全銀RC)の全管理テーブルを取得します。

出力形式

次の形式でテーブル情報を出力します。

tbl kind : aaaa     tbl name : bb…bb     time : cc…cc
dd…dd : ee…ee | ff… ff| 
aaaa

テーブル種別を,次の順で表示します。

SYSS:TP1/FSP(全銀RC)システム管理テーブル

LETM:TP1/FSP(全銀RC)論理回線管理テーブル

      (LETMをコネクション数分取得します)

LCN:TP1/FSP(全銀RC) 論理パス管理テーブル

   (LCNを論理パス数分取得します)

bb…bb

テーブル名称を表示します。SYSSの場合,systemと表示します。

LETMの場合,コネクションID,論理端末名称の順で表示します。

なお,論理端末名が8バイト未満の場合は半角スペース詰めで表示します。

また,認識できない文字は半角スペースとして表示します。

LCNの場合,論理パス名を表示します

cc…cc

テーブル情報取得時刻を表示します。

dd…dd

テーブル情報取得時,コマンドサービスに割り当てられた各テーブルのアドレスを表示します。

ee…ee

取得データをバイナリ形式,半角英小文字で表示します。

ff…ff

取得データをキャラクタ形式で設定します。認識できない文字は「.」として表示します。

出力例
tbl_kind : LETM     tbl_name : tko_cn01 tko_le01 time : Tue Dec  6 11:10:41 2005
 0000000030000000 : 434f 4e5f 5442 4c30 3030 746b 6f5f 6c65 | CON_TBL000tko_le |
 0000000030000010 : 3031 0074 6b6f 5f63 6e30 3100 3031 3031 | 01.tko_cn01.0101 |
 0000000030000020 : 0500 0000 0300 0000 0000 0000 0000 0000 | ................ |
 0000000030000030 : 1200 0000 0300 0000 0000 0000 0100 0000 | ................ |
 0000000030000040 : 0000 0000 0000 0100 0000 0000 0000 0000 | ................ |
 0000000030000050 : 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 | ................ |
戻り値

0:テーブル情報を取得しました。

0以外:上記以外

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFSB47108-E

システム関数でエラーが発生しました。コマンド名=aa…aa,関数名=bb…bb,ファイル名=cc…cc,行番号=dd…dd,リターン値=ee…ee,errno=ff…ff

標準エラー出力

メッセージログファイル

syslog

KFSB47110-E

OpenTP1の関数でエラーが発生しました。詳細コード1=aa…aa,詳細コード2=bbbb,リターン値=cc…cc

標準エラー出力

メッセージログファイル

syslog

KFSB57125-E

通信障害が発生しました。詳細コード=aa…aa

標準エラー出力

メッセージログファイル

syslog

KFSB57127-E

内部矛盾が発生しました。詳細コード=aa…aa

標準エラー出力

メッセージログファイル

syslog

KFSB97103-E

コマンドの引数の指定に誤りがあります。aa…aa

標準エラー出力

KFSB97104-E

オプションの指定に誤りがあります。

標準エラー出力

KFSB97105-E

オプションの引数の指定に誤りがあります。

標準エラー出力

KFSB97106-E

コマンドの使用方法に誤りがあります。aa…aa

標準エラー出力

KFSB97107-I

使用方法:eezrctbl -g サービスグループ名[{-s|-c コネクションID|-l 論理端末名|-p 論理パス名}] -o 出力ファイル名

標準出力

KFSB97108-I

テーブル情報を取得しました。サービスグループ名=aa…aa,テーブル情報出力ファイル=bb…bb

標準出力

KFSB97109-E

テーブル情報取得に失敗しました。サービスグループ名=aa…aa

標準エラー出力

KFSB97140-E

領域の確保に失敗しました。コマンド名=aa…aa,要求サイズ=bb…bb

標準エラー出力

KFSB97141-E

OpenTP1の関数でエラーが発生しました。コマンド名=aa…aa,詳細コード1=bb…bb,詳細コード2=cccc,リターン値=dd…dd

標準エラー出力

KFSB97143-E

指定されたテーブルは存在しません。サービスグループ名=aa…aa

標準エラー出力

KFSB97144-W

テーブル情報取得に一部失敗しました。サービスグループ名=aa…aa,テーブル情報出力ファイル=bb…bb

標準エラー出力

注※

betran.logに出力されます。

注意事項
  • 1回のテーブル情報取得で1テーブル当たり2KBのファイルサイズが必要となります。

    出力するファイルサイズは次のようになります。

    オプション指定

    ファイルサイズ

    オプションなし

    (1+eemcpcn -z定義数+eemcpzrcpa定義数)×2KB

    -sオプション指定時

    2KB

    -cまたは-lオプション指定時

    (該当するeemcpcn -z定義数)×2KB

    -pオプション指定時

    (該当するeemcpzrcpa定義数)×2KB

  • KFSB95003-Eが出力された場合,コマンドの-gオプションのフラグ引数に指定したサービスグループ名に対応するMCP構成定義を確認してコマンドを再実行してください。MCP構成定義がない,または,MCP構成定義にコマンドに対応する機能の定義がないことがあります。

  • ee_zrcから始まるサービス名はTP1/FSP(全銀RC)で内部作成し処理に使用します。そのため,ee_zrcから始まるサービス名をコマンドに指定しないでください。