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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


26.8.1 データ待ち時間でのチューニング

データ待ち時間は,BCSで処理するバッチデータがないため,BCSが活用できていない時間となります。データ待ち時間の範囲を次のシーケンスで示します。

BCMでは,BCSへのデータ送信待ち時間,BCSでは,BCMからの次のデータ待ち時間をそれぞれ取得します。

図26‒12 OBMでのデータ待ち時間の範囲

[図データ]

チューニング項目は,次の2種類となります。

  1. BCM側バッチデータ時間

  2. BCMとBCSの通信時間

OBM統計情報では,バッチデータSQL時間・データ待ち時間の発生回数/平均値/最大値/最小値を出力します。個々のSQL時間・データ待ち時間を調査したい場合,TASKTMを参照してください。

「BCS側のデータ待ち時間−BCM側のデータ待ち時間=BCM←→BCSの通信時間」となります。BCMとBCSのデータ待ち時間を比較し,チューニング項目を判断してください。

〈この項の構成〉

(1) BCM側バッチデータ時間のチューニング項目

OBM統計情報のバッチデータ管理表SQL時間を参考に,次をチューニングしてください。

(2) BCMとBCSの通信時間のチューニング項目

TP1/EEサービス定義のset形式の次のオペランドをチューニングしてください。

上記定義はOBMだけでなくTP1/EE全体に影響する定義なので,レスポンス統計情報と通信遅延時間統計情報を参考に,チューニングしてください。