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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


26.7.2 一時休止状態からの回復

OBMは,続行不能な障害が発生すると一時休止状態となります(OBMが一時休止状態となるとKFSB55707-Eメッセージを出力し,以後一時休止状態のOBMがなくなるまでobm_suspendmsg_intervalに指定した間隔でKFSB45713-Wを出力します)。一時休止状態となる障害の要因と回復方法を次の表に示します。一時休止状態となる要因は,eeobmstatlsコマンドで確認できます。

表26‒9 OBMの障害要因とシステムの動作

項番

障害要因(eeobmstatlsが出力する障害要因)

OpenTP1管理者の処置

システムの動作

1

RM障害によるOBMの状態更新失敗(R)

次のメッセージを参照して障害の原因を取り除く。

  • KFSB50919-E

  • KFSB45780-E

  • KFSB55782-E

obm_suspend_monitor_intervalに指定した間隔でRMに接続できるか確認します。接続できた場合は,一時休止から回復してOBMの状態更新をリトライします。

2

クローズトランザクションを起動しようとしたがBCSがない(S)

BCSのTP1/EEを起動する。

obm_suspend_monitor_intervalに指定した間隔でBCSとのネゴシエーションが完了したか確認します。ネゴシエーションが完了したBCSがある場合は,一時休止から回復してクローズトランザクションの起動をリトライします。