26.5.8 OBM構成定義変更手順
OBM構成定義の変更手順を次の図に示します。
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切替用BCMで使用するOBM構成定義を作成する
OBM構成定義ファイルを編集して,eeobmgenコマンド,eeobminithコマンドを実行します。切替用BCMのOBM管理表が未作成の場合は,eeobminithコマンド実行前にeeobmtblhコマンドで作成します。
eeobmgenコマンド実行時は,通常使用BCMで使用中のOBM構成定義オブジェクトを更新しないように注意してください。
なお,obminit -p lotpoolオペランドの設定値を減らさないでください。減らした場合は,eeobminithコマンド実行時にエラーとなります。
eeobminithコマンドは次のオプションを設定して実行します。
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-t:切替用のOBM管理表名
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-o:通常使用のOBM構成定義オブジェクト名
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-s:switch
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-S:OPEN状態管理表名
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-O:切替用のOBM構成定義オブジェクト名
-C,-Dオプションは任意で設定してください。
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切替用BCMのTP1/EEを開始
切替用BCMをeesvstartで開始します。
切替用BCMがOPENしたOBMにeeobmstartを実行するとエラーとなるので,切替用BCMに対してeeobmstartを実行するようOBMの運用を変更してください。
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全OBMが切替用BCMでOPENされるのを待つ
通常使用BCMで強制停止/計画停止中のOBMがある場合は,OBMを再開始,または強制終了します。実行中のOBMがある場合は,終了するまで待ちます。
通常使用BCMのOBMがすべて正常終了,または強制終了して未実行状態になると全OBMが切替用BCMでOPENされます。このとき,切替用BCMでKFSB85715-Iメッセージ,通用使用BCMでKFSB85716-Iメッセージを出力します。また,eebcmtbllshコマンドでも全OBMが切替用BCMでOPENされたことを確認できます。
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通常使用BCMのTP1/EEを正常終了
通常使用BCMのTP1/EEをeesvstopで正常終了させます。
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通常使用BCMで使用するOBM構成定義を作成する
OBM構成定義ファイルを編集して,eeobmgenコマンド,eeobminithコマンドを実行します。
切替用BCMと同じOBM構成定義を使用する場合は,eeobmgenコマンドの実行は不要です。
eeobminithコマンドは次のオプションを設定して実行します。
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-t:通常使用のOBM管理表名
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-o:通常使用のOBM構成定義オブジェクト名
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-s:normal
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-S:OPEN状態管理表名
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-O;切替用のOBM構成定義オブジェクト名
-C,-Dオプションは任意で設定してください。
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通常使用BCMのTP1/EEを開始
通常使用BCMのTP1/EEをeesvstartで正常開始します。通常使用BCMでOPENされたOBMに対してeeobmstartを実行できるようになります。
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全OBMが通常使用BCMでOPENされるのを待つ
切替用BCMで強制停止/計画停止中のOBMがある場合は,OBMを再開始,または強制終了します。実行中のOBMがある場合は,終了するまで待ちます。
切替用BCMのOBMがすべて正常終了,または強制終了して未実行状態になると全OBMが通常使用BCMでOPENされます。このとき,通常使用BCMでKFSB85715-Iメッセージ,切替用BCMでKFSB85716-Iメッセージを出力します。また,eebcmtbllshコマンドでも全OBMが通常使用BCMでOPENされたことを確認できます。
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切替用BCMのTP1/EEを正常終了
切替用BCMのTP1/EEをeesvstopコマンドで正常終了します。
これでOBM構成定義を変更する運用は終了して,通常の運用に戻ります。