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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


22.2 再開始と回復モードの差異

回復モードは,内部的には再開始として動作します。そのため,再開始時の仕様(再開始時に一部の定義変更不可など)は,回復モードに適用されます。ただし,回復モードの場合,トランザクション回復直後に自動的に終了します。再開始と回復モードの差異を次の表に示します。

表22‒1 再開始と回復モードの差異

項番

項目

再開始

回復モード

1

ユーザトランザクション

トランザクション回復後,MI,MN,MEなどのユーザトランザクションを起動します。

ユーザトランザクションを起動しません。ただし,再開始時と同じく,ユーザサービス関連定義は必須です。

2

RPC応答抑止中のプロセスダウン

rpc_reply_suspend_autosendが「Y」の場合,起動時に自動的に応答抑止解除(RPC応答送信)します。

rpc_reply_suspend_autosendが「Y」であっても,起動時に応答抑止解除しません。次回の再開始時に応答抑止解除します。

3

ERRTRNRによるRPC応答送信機能使用時,ERRTRNR起動前にプロセスダウン

起動時に自動的にRPC応答送信します。

起動時に応答送信しません。次回の再開始時に応答送信します。

注※

trn_delayed_allrecoverが「Y」の場合,トランザクション回復完了前にユーザトランザクションが起動されます。