20.3.2 プロセス間連携型
一部のプロセス間連携機能(RPCなど)を使用して相手プロセス(自プロセス含む)で起動されたトランザクションは,起動元トランザクションの業務IDを引き継ぎます。業務IDの引き継ぎは,TP1/EE間でだけ可能です。
(1) RPC(ee_rpc_call,ee_rpc_cmtsendなど)でプロセス間連携する場合について
RPC要求電文の送信側で,rpc_bizid_chainオペランドに「Y」(デフォルト)を指定している場合は,業務IDを引き継ぎ,ネスト通番とノード識別子を自動的に更新します。「N」を指定した場合は業務IDを引き継がないで,新しい業務IDを割り当てます。
rpc_bizid_chainオペランドに「Y」を指定した場合,RPC要求電文のサイズが20〜40バイト増加し,ネットワーク負荷やディスクI/Oサイズが微増します。そのため,次のどちらかの場合は,rpc_bizid_chainオペランドに「N」を指定することを推奨します。
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すべてのRPC要求先がTP1/EE(TP1/FSP)以外
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RPCによる業務IDの引き継ぎが不要
図20‒3 プロセス間連携型(RPC)の業務ID引き継ぎ