Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


19.3 ライブラリ入れ替え機能実行の処理の概要

ライブラリ入れ替えの概要を次の図に示します。

図19‒2 ライブラリ入れ替えの概要

[図データ]

ライブラリ入れ替えでは次の処理を行います。

  1. トランザクションの静止化

    全サービス処理キューの引き出し禁止化を行います。

    トランザクションレベル方式を使用している場合は,全トランザクションレベル処理キューの引き出し禁止化を行います。

  2. 事前チェック

    事前チェックでは「19.1.1 ライブラリの前提」の項目をチェックします。

  3. 実行中トランザクションの終了待ち

    トランザクションの終了待ちでは次の処理を行います。

    • 実行中トランザクションがある場合は終了待ちを行います。

    • COBOL実行空間の削除を行います(cobol_use_flagがYのとき)。

  4. 入れ替え前の全ライブラリクローズ

  5. 入れ替え先ディレクトリの全ライブラリオープン

  6. エントリポインタの更新

  7. ステータスファイルへの引き継ぎ情報退避

  8. トランザクションの静止化解除

    トランザクションの静止化解除では次の処理を行います。

    • UTトランザクション起動

      各処理スレッドでUTトランザクションを起動します。

    • サービス処理キューの引き出し禁止解除

      全サービス処理キューの引き出し禁止を解除します。

    トランザクションレベル方式を使用している場合は,全トランザクションレベル処理キューの引き出し禁止を解除します。

    図19‒3 トランザクション静止化解除の流れ

    [図データ]