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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


16.5.1 トランザクション静止化処理の障害

〈この項の構成〉

(1) 実行サーバの指定時間内での静止化未完了

実行サーバで実行中のトランザクションが指定時間内に終了しなかった場合は,処理を中止し,指示サーバにエラー応答を返します。このとき実行サーバにはKFSB55021-Eが出力されます。

静止化処理で失敗した場合,コマンドで指定する監視時間が短いことがあります。実行サーバで処理に時間が掛かるトランザクションを実行している場合,そのトランザクションが終わるまで待ってからコマンドを再実行するか,監視時間に十分大きな値を指定してコマンドを再実行します。

(2) 指示サーバでのタイムアウト検知

実行サーバが何らかの原因でプロセスダウンした場合または通信障害が発生した場合に,指示サーバでタイムアウトを検知します。指示サーバがタイムアウトを検知した場合は,メッセージに出力したノードIDの実行サーバの状態またはネットワークの状態を確認して障害の原因を取り除き,コマンドを再実行します。