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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


8.1.3 PJありのUAP履歴情報とPJなしのUAP履歴情報

1つのトランザクションで複数のUAP履歴情報を取得すると,履歴情報表の満杯やスワップなどによって,UAP履歴情報が複数の履歴情報表にわたって格納される場合があります。そのため,入力元の履歴情報表や検索条件の指定によっては,すべてのUAP履歴情報を入力できない場合があります。

例えば次の図の場合,トランザクションBで取得した3つのUAP履歴情報が,履歴情報表TBL1とTBL2にわたって格納されています。実行1では,入力元に履歴情報表TBL1だけを指定しています。よって,1つ目(B[1/3])と2つ目(B[2/3])のUAP履歴情報は入力できますが,最終レコード印(PJ)が設定された3つ目(B[3/3])のUAP履歴情報は入力できません。

このように,1つのトランザクションで取得した複数個のUAP履歴情報のうち,PJが設定されたUAP履歴情報を入力できない場合,そのUAP履歴情報のことをPJなしのUAP履歴情報と呼びます。PJなしのUAP履歴情報に対し,PJが設定されたUAP履歴情報を入力できる場合,そのUAP履歴情報のことをPJありのUAP履歴情報と呼びます。次の図の場合,A[1/2]とA[2/2]はPJありのUAP履歴情報ですが,B[1/3]とB[2/3]はPJなしのUAP履歴情報です。

入力したUAP履歴情報のPJ有無は,GET要求時にUAP履歴情報とあわせて入力できます。詳細は「8.1.4(3)(a) UAP履歴情報の入力」を参照してください。

図8‒4 PJありのUAP履歴情報とPJなしのUAP履歴情報の例

[図データ]