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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


7.8.4 データ連携支援の開始

〈この項の構成〉

(1) 正常開始

eeaphrunrkshコマンドでデータ連携支援を開始します。

前回のデータ連携支援が正常終了していなかった場合に,正常開始したいときは,データ連携支援前にeerksaphpjtblrmhコマンドでPJ引き継ぎ情報をいったん削除し,そのあとeerksaphpjtblhコマンドでPJ引き継ぎ情報を再作成します。

(2) 再開始

データ連携支援が中断した場合,再度eeaphrunrkshコマンドを実行すると前回中断したところから継続して処理を実行します。再開始は,EEFDPARMパラメタの指定オペランドを変更できます。オペランドの変更可否については,「30.9.1 eeaphrunrksh」を参照してください。

(3) 強制開始

eerksaphpjtblrmhコマンドでPJ引き継ぎ情報をいったん削除し,そのあとeerksaphpjtblhコマンドでPJ引き継ぎ情報を再作成します。

データ連携支援の開始時や中断時に出力したメッセージを基に次のどれかの情報をEEFDPARMパラメタに指定します。

データ連携支援では,前回実行時と今回の指定されたパラメタの整合性確認を行っていません。強制開始時に前回実行時から変更してはいけないパラメタについては,「30.9.1 eeaphrunrksh」を参照してください。

(4) オンライン終了後のデータ連携支援の開始

通常のデータ連携支援の運用では,稼働中のTP1/EEのユーザデータ(UJ)を抽出対象にしてデータ連携支援を開始します。しかし,何らかの障害によってオンラインが正常終了したあとにデータ連携支援の運用をする場合は,次に示すことについて注意してください。

データ連携支援を正常開始する場合の運用

データ連携支援を正常開始すると,データ連携支援はPJ管理表からオンライン情報を取得し,UJを抽出する対象のTP1/EEを決定します。このとき,正常終了しているTP1/EEのUJは抽出対象になりません。このため,正常終了しているTP1/EEが出力したUJを抽出対象にしたい場合は,EEFDPARMパラメタのCONTROL文のROOTJSQオペランドに抽出したいルート世代番号を指定してデータ連携支援を実行する必要があります。

データ連携支援を再開始する場合の運用

データ連携支援を開始すると,前回中断したところから継続して抽出処理を実行します。

データ連携支援を強制開始する場合の運用

データ連携支援を強制開始する場合,上記の「データ連携支援を正常開始する場合の運用」に示した正常開始と同じ運用を行います。

強制開始の手順については,「7.10 障害対策」を参照してください。