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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


7.8.2 実行前の作業

データ連携支援を実行する前の作業について説明します。

〈この項の構成〉

(1) データ連携支援の環境作成

スーパーユーザ権限でeeaphsetuprksコマンドを実行し,任意ディレクトリにデータ連携支援環境を作成します。指定ディレクトリはデータ連携支援環境のホームディレクトリとなり,以降,各種運用コマンド実行時,EERKSDIR環境変数に指定します。データ連携支援環境では,複数のデータ連携支援を同時に実行できます。ただし,同一のデータ連携支援IDを指定することはできません。指定した場合は起動に失敗します。

業務用やテスト用など,複数のデータ連携支援環境を構築する場合は,eeaphsetuprksコマンドを必要な環境分実行してください。

データ連携支援環境構築後にTP1/EEをバージョンアップした場合,バージョンアップ内容はデータ連携支援環境に反映されません。反映が必要な場合は,データ連携支援環境ごとにeeaphsetuprksコマンドを「-y」オプション指定で実行し,データ連携支援環境を更新してください。なお,当該環境下で実行中のジョブが存在する場合は,コマンドが失敗します。

図7‒56 データ連携支援環境の作成

[図データ]

eeaphsetuprksコマンドが作成するディレクトリおよびファイルについては,「7.9 データおよびファイル」を参照してください。

(2) 環境設定

データ連携支援の実行に必要な環境変数を次に示します。なお,UOCが直接参照する環境変数,関連PP(HiRDB,COBOLなど)やOSが参照する環境変数(PDCWAITTIME,TZなど)については,必要に応じて任意で設定してください。

表7‒27 環境変数一覧

項番

環境変数名

説明

1

EERKSDIR

データ連携支援環境ディレクトリを絶対パスで指定してください。

2

LD_LIBRARY_PATH

次のディレクトリを環境変数の先頭に追加してください。

  • データ連携支援用ライブラリ格納ディレクトリ($EERKSDIR/lib)

  • HiRDBクライアント用ライブラリ格納ディレクトリ($PDDIR/client/lib)

3

LANG

設定値についてはマニュアル「分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」を参照してください。

4

PATH

データ連携支援環境の運用コマンド格納ディレクトリ($EERKSDIR/bin)を環境変数の先頭に追加してください。追加しない場合は,データ連携支援コマンドを絶対パス指定で実行してください。

(3) PJ引き継ぎ情報の作成

データ連携支援で使用するPJ管理表とPJ突き合わせ表をeerksaphpjtblhコマンドで作成してください。

(4) 制御情報ファイルの作成

データ連携支援で使用する制御情報ファイルを作成してください。