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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


7.7.5 UJのトランザクション数の監視

遅延している反映処理がある場合,処理キューに滞留しているUJのトランザクションが増加し,使用メモリが増加してしまいます。

データ連携支援ではTP1/EEサービス定義のtrn_rks_trn_waitオペランド指定値で処理キューに滞留しているUJのトランザクション数の監視を行います。処理キューに滞留しているトランザクション数が滞留可能な最大数(TP1/EEサービス定義のtrn_rks_max_trn_numオペランド指定値)に達した場合,ユーザデータの抽出を一時中断します。trn_rks_trn_waitオペランド指定値の時間経過までに,処理キューに滞留している_UJのトランザクション数が減少した場合,ユーザデータの抽出処理を再開します。

trn_rks_trn_waitオペランド指定値の時間経過までにユーザデータの抽出処理が再開しなかった場合は,データ連携支援を強制停止させます。なお,このときに呼び出し種別('EN':終了)で開始終了UOCの呼び出しは行いません。

トランザクション数の減少および待ち合わせ時間がtrn_rks_trn_wait定義値に達するまでの間,一定時間間隔でKFSB42005-Wメッセージを出力します。初回は最大数に到達してから1分後,以後は10分おきにメッセージを出力します。

また,処理キューの登録数が最大値(pce_no定義値)に達した場合も,トランザクション数が最大値に達した場合と同様にユーザデータの抽出処理を一時中断し,一定時間間隔でメッセージを出力します。trn_rks_trn_wait指定値の時間経過までに,処理キューの登録数が減少しなかった場合,データ連携支援を強制停止させます。

図7‒51 UJのトランザクション数の監視

[図データ]

図7‒52 メッセージ出力およびデータ連携支援強制停止タイミング

[図データ]