6.7.4 ジョブ実行環境
ジョブ実行環境(「$EEBPPDIR/job/ジョブ名」)は,オフラインバッチが出力する各種トラブルシュートファイルやcoreファイルを格納するための環境であり,ジョブ名単位に存在します。
オフラインバッチ起動時,当該ジョブ名のジョブ実行環境がなければ作成し,あれば再利用します。なお,再利用時は,ジョブ実行環境下の各種トラブルシュート情報はすべて上書きします。ジョブ実行環境下のcoreファイルは削除しません。退避されている定義ファイルは上書きします。
ジョブ実行環境は,オフラインバッチ環境削除(「eebppsetup -d」を実行)時に削除されます。ディスク使用量削減などで特定のジョブ実行環境を削除する場合は,OSのrmコマンドを使用し,ジョブ実行環境下をすべて削除してください。なお,ジョブ実行中にジョブ実行環境を削除した場合の動作は不定なため,ジョブが実行されていない状態で削除してください。
ジョブ実行環境下に作成するディレクトリおよびファイルを次の表に示します。
項番 |
ファイル名またはディレクトリ名 ($EEBPPDIR下) |
説明 |
アクセス権 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
job |
ジョブ名のベースディレクトリ |
755 |
|||||
2 |
ジョブ名 |
ジョブ実行環境 |
755 |
|||||
3 |
.jobact_lock |
オフラインバッチ制御用ファイル |
600 |
|||||
4 |
bin |
運用コマンド格納ディレクトリへのシンボリックリンク |
777 |
|||||
5 |
lib |
ライブラリ格納ディレクトリへのシンボリックリンク |
777 |
|||||
6 |
run |
実行ディレクトリ。オフラインバッチが異常終了した場合はこのディレクトリ下にcoreファイルが作成されます。ユーザは必要に応じて削除してください。 |
755 |
|||||
7 |
conf |
定義ファイル退避ディレクトリ |
755 |
|||||
8 |
deffile |
定義ファイル |
644 |
|||||
9 |
deffile_save |
定義ファイル(最後に正常終了したときのファイル) |
644 |
|||||
10 |
spool |
スプールディレクトリ |
755 |
|||||
11 |
ジョブ名_env |
実行時環境変数退避ファイル |
644 |
|||||
12 |
ジョブ名_jobinfo |
プロセス情報ファイル |
644 |
|||||
13 |
ジョブ名_setup |
ジョブ実行環境構築ファイル |
600 |
|||||
14 |
dceeinf |
トラブルシュート情報格納ディレクトリ |
755 |
|||||
15 |
log |
オフラインバッチログファイル格納ディレクトリ |
755 |
|||||
16 |
ジョブ名logxxx |
オフラインバッチログファイル(xxxは通番) |
644 |
|||||
17 |
tasktm |
TASKTMファイル格納ディレクトリ |
755 |
|||||
18 |
ジョブ名tasktmxxx |
TASKTMファイル(xxxは通番) |
644 |
|||||
19 |
trc |
回線トレースファイル格納ディレクトリ |
755 |
|||||
20 |
ジョブ名trcxxx |
回線トレースファイル(xxxは通番) |
644 |
|||||
21 |
stc |
統計情報ファイル格納ディレクトリ |
755 |
|||||
22 |
ジョブ名stcxxx |
統計情報ファイル(xxxは通番) |
644 |
|||||
23 |
uat |
UAPトレースファイル格納ディレクトリ |
755 |
|||||
24 |
ジョブ名uatxxx |
UAPトレースファイル(xxxは通番) |
644 |