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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


5.4.1 バッチ形態

〈この項の構成〉

(1) データ型

BCMがバッチデータを入力して,BCSにバッチデータを送信します。BCSではUAPを起動してバッチデータを渡します。バッチデータがすべて処理済みとなるまで処理を続けます。

データ型OBMの処理の流れを次の図に示します。

図5‒6 データ型OBM処理の流れ

[図データ]

  1. JP1/AJS3のジョブ実行,オペレータによるコマンド入力などによってOBM開始コマンドを実行します。

  2. BCMが開始UOCを呼び出します。

  3. OBMのトランザクションレベル名判定UOCを起動します

  4. BCSがオープントランザクションを起動します。

  5. BCMがロットのスケジュールを行い,バッチデータを入力してBCSにバッチデータを送信します。

  6. サービス名決定UOCを起動します

  7. OBMのトランザクションレベル名判定UOCを起動します

  8. バッチデータ1レコードごとにトランザクションを起動します。UAPのサービス関数を呼び出すときにバッチデータを入力メッセージとしてサービス関数に引き渡します。

    トランザクションがコミット決着するとバッチデータは処理済みとなり,次のバッチデータで新たなトランザクションを起動します。トランザクションがロールバック決着した場合にバッチデータを処理済みとするか,未処理とするかは,定義によって選択できます。

    すべてのバッチデータが処理済みとなるまで5.,6.,7.,8.を繰り返します。

  9. OBMのトランザクションレベル名判定UOCを起動します

  10. BCSがクローズトランザクションを起動します。

  11. BCMがOBM終了UOCを起動します。

  12. OBM開始コマンドが終了します。

    注※

    各UOCを使用する場合だけです。

(2) イベント型

BCMが,BCSにトランザクション起動要求を送信します。BCSではUAPを起動します。バッチデータはUAPが任意のデータベースから入力します。UAPから終了要求が発行されるまで繰り返しトランザクションを起動します。

イベント型OBMでは,OBM全体を計画停止できます。また,一部のロットだけを計画停止し,ほかのロットの処理を継続することもできます。

イベント型OBMの処理の流れを次の図に示します。

図5‒7 イベント型OBMの流れ

[図データ]

  1. JP1/AJS3のジョブ実行,オペレータによるコマンド入力などによってOBM開始コマンドを実行します。

  2. BCMが開始UOCを呼び出します。

  3. OBMのトランザクションレベル名判定UOCを起動します

  4. BCSがオープントランザクションを起動します。

  5. BCMがロットのスケジュールをBCSにトランザクション起動要求を送信します。

  6. サービス名決定UOCを起動します

  7. OBMのトランザクションレベル名判定UOCを起動します

  8. トランザクションを起動します。BCSでは,トランザクションを起動します。UAPのサービス関数を呼び出すときにバッチデータをサービス関数に渡しません。UAPで任意のデータベースからバッチデータを入力します。

    トランザクションがコミット決着すると,新たなトランザクションを起動します。

    UAPがロット終了要求APIを実行するまで,6.,7.,8.を繰り返します。

    すべてのロットが処理済みとなるまで5.,6.,7.,8.を繰り返します。

  9. OBMのトランザクションレベル名判定UOCを起動します

  10. BCSがクローズトランザクションを起動します。

  11. BCMがOBM終了UOCを起動します。

  12. OBM開始コマンドが終了します。

    注※

    各UOCを使用する場合だけです。