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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


3.20.9 トラブルシュート情報

〈この項の構成〉

(1) TASKTM

TASKTMには,次の項目を出力します。TASKTM項目の詳細については,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」を参照してください。

  1. 処理スレッドの通番予約有無

    UAP履歴情報API実行時,メモリ通番表の割り当て可能通番が足りないケース,または,表スワップが実行されるケースです。通常ケースでは,履歴情報監視スレッドが通番予約を実行します。

  2. スワップ有無

(2) 統計情報

統計情報には,次の項目を出力します。統計情報の詳細については,マニュアル「OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」を参照してください。

図3‒31 統計情報の取得時間の概念図

[図データ]

注意事項

4.は,UAP履歴情報API実行時,メモリ通番表の割り当て可能通番が足りないケース,および表スワップが実行されるケースの回数を示します。

注意事項

trnaphgroupの-rオプション指定値をRとして,予約可能通番数(=現用表最終通番-予約済み通番)が2R未満となった場合,現用表の最終通番まで予約します。したがって,1.の時間はAPIのスループットに関係なく大きくなる場合があります。

項目2.と項目3.の値が近いまたは項目3.の値が項目2.の値を超えているケース

項目3.の値が項目2.の値を超える場合,UAP履歴情報取得処理が通番予約処理の完了待ちとなり,処理が停滞します。これを防ぐために項目2.と項目3.の値が近いまたは項目3.の値が項目2.の値を超えているケースでは,項目2.の値が項目3.の値に比べて十分大きな値となるよう,次の対策をしてください。

  • 閾値(trnaphgroupの-lオプション指定値)の値を大きくしてください。

    閾値を大きくすれば項目2.の値が大きくなるため,閾値を調整することで処理の停滞を防ぐことができます。

これでも解決しない場合,DBアクセスに問題が生じていることが考えられるため,次の対策をしてください。

  • DBの設定を見直し(チューニング),通番予約処理に負荷がかからないようにしてください。

(3) 回線トレース

回線トレース情報を取得します。