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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


2.3.6 排他制御

データベースの整合性を保つため,HiRDBによって排他制御が行われます。

排他制御に関する各種パラメタは,インタフェースエリア単位に設定可能であり,個別開始時に指定します。以降,当該インタフェースエリアを使用したSDBデータベースアクセスは,このパラメタに従い排他制御が行われます。

個別開始時に指定する排他パラメタを次の表に示します。

表2‒12 排他関連パラメタ一覧

項番

パラメタ

説明

1

アクセスモード1

当該インタフェースエリア経由で行うSDBデータベースアクセスのアクセス種別を指定します。

  • 参照モード:参照系SDBデータベースアクセス(検索)だけ行います。

  • 更新モード:参照系SDBデータベースアクセス(検索)および更新系SDBデータベースアクセス(更新/追加/削除/一括削除)を行います。

2

排他モード1

複数トランザクションで同一SDBにアクセスする場合の動作を指定します。

  • 排他モード:1つのトランザクションが排他資源を占有し,他トランザクションによるSDBデータベースアクセスを許しません(他トランザクションによる参照は可,更新は不可)。

  • 共用モード:参照だけが許されているモードです。他トランザクションによる更新系SDBデータベースアクセスを許しません。

  • 占有モード:1つのトランザクションが排他資源を占有し,他トランザクションによるSDBデータベースアクセスを許しません(他トランザクションによる参照/更新は不可)。

  • 無排他モード:排他なしで参照系SDBデータベースアクセスを行います。

3

排他モード2

排他の解放タイミングを指定します。

本パラメタは,アクセスモード1および排他モード1に関係なく動作します。

  • 同期点:確保した排他は同期点で解放します。

  • 位置指示子移動時:レコード位置指示子が指さなくなったレコード実現値の格納ページに対する排他をSDBデータベースアクセスAPI完了時または個別終了時に解放します(排他自動解除機能)。ただし,更新が発生した格納ページに対する排他は同期点まで解放しません。