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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Financial Service Platform 使用の手引


1.2.5 開始処理

TP1/EEの開始コマンド(eesvstart)を実行してからオンラインを開始するまでの処理の流れを次の図に示します。

図1‒9 TP1/EEの開始処理

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 定義解析

TP1/FSPの定義はTP1/EEまたはTP1/EE/MCPの定義ファイルに記載します。

定義解析はTP1/EEの定義解析処理およびTP1/EE/MCPの定義解析処理が,形式チェック,値の妥当性チェックを行います。

(2) ライブラリのローディング

次の表に使用する機能とロードするライブラリの対応を示します。ライブラリのローディングでエラーが発生した場合は,プロセスダウンします。

表1‒2 使用機能とロードするライブラリの対応

項番

使用する機能

ロードするライブラリ

1

FSP

FSP用のライブラリ

2

回線制御

項番1と同じ

(3) GENのローディング

回線制御機能を使用する場合は,MCP定義のMCP構成定義オブジェクトファイルのローディングを行うことで同時に行われます。MCP構成定義オブジェクトファイルのローディングで障害が発生した場合は,プロセスダウンします。

(4) 初期化トランザクション(MI)起動

初期化トランザクション(MI)を起動します。

(5) 共用リソース初期化トランザクション(JI)起動

DBキューなど共用リソースを使用する場合は,共用リソース初期化トランザクション(JI)を起動します。

(6) ユーザ初期化トランザクション(UT)起動

スレッド単位にユーザ初期化トランザクション(UT)を起動します。