3.9.1 注意事項
dlmsetconf
ユティリティを使用する場合,
-r
オプションを指定しないでください。
-r
オプションを指定すると,インスタンス番号(HDLMデバイスのマイナー番号)が変更され,メタデバイスが使用できなくなります。
「
3.9.3 SVMを使用してブートディスクをミラー化している環境にHDLMをインストールしてブートディスクをHDLMの管理対象にする
」を実行した場合,移行前のブートディスク環境は使用できません。
「
3.9.4 HDLMをアンインストールする
」を実行した場合,移行前のブートディスク環境は使用できません。
Solarisが動作中にブートディスク環境のブートディスクに接続した機器の保守作業を行う場合は,次に示すことに注意してください。
保守作業は,ブートディスクに接続したパスが1本以上Online状態のままで実施してください。
保守作業中に断線状態になることが予想されるパスは,作業を開始する前に
dlnkmgr
コマンドの
offline
オペレーションを実行してOffline(C)状態にしてください。
Offline(C)状態にしないと,保守作業によるパスの断線状態を障害として検出するときにブートディスクのアクセスが一時的に滞ります。その間,システムの機能が低下するおそれがあります。作業が完了したら,すぐに
dlnkmgr
コマンドの
online
オペレーションを実行してOffline(C)状態にしたパスをOnline状態にしてください。
ブートディスク環境のパス障害の対処については,「
5.4 ブートディスク環境のパス障害の対処
」を参照してください。
ブートディスク環境では,Solarisをバージョンアップすることはできません。Solaris をバージョンアップする必要がある場合は,次に示す手順を実行してください。
「
3.18.3 HDLMのアンインストール
」の「
(2) ブートディスク環境からアンインストールする場合
」に示す手順に従って,いったんローカルブートディスク環境に移行してからHDLMをアンインストールします。
Solarisをバージョンアップします。
「
3.9.2 HDLM管理対象のブートディスク環境を構築してSVMを使用してミラー化する
」に示す手順に従って,ブートディスク環境を再度構築します。
HDLMがHDLMデバイスの論理デバイスファイル名を決定するために使用するパスを変更する場合は,次に示す手順を実行してください。この手順を実行しないと,HDLMの論理デバイスファイルと対応する物理デバイスファイル名が変化するので,ブートできなくなるおそれがあります。HDLMがHDLMデバイスの論理デバイスファイル名を決定するために使用するパスは,「
4.5.1 HDLM運用環境を構成変更する場合の注意事項
」の「
(2) パスの構成を変更した場合について
」に示す手順を実行すると取得できます。
「
3.8 ブートディスク環境からローカルブートディスク環境への移行
」に示す手順に従って,いったんローカルブートディスク環境に移行します。
パスの構成を変更します。
「
3.9.2 HDLM管理対象のブートディスク環境を構築してSVMを使用してミラー化する
」に示す手順に従って,ブートディスク環境を戻します。