Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Solaris®用)

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6.8.2 パラメタ

注意事項
monitorオペレーションの表示対象のパスが約500本以上ある場合,monitorオペレーションの実行が次に示すように遅れるおそれがあります。
  • monitorオペレーションを実行した時間よりStartTimeの時間が遅れることがあります。
    約2000本のパスの場合は7秒程度,約4000本のパスの場合は20秒程度遅れます。
  • -intvlパラメタに「表6-21 パスが約500本以上ある場合に-intvlパラメタへ指定する推奨値」に示す推奨値より短い値を指定した場合,monitorオペレーションの時間間隔が-intvl パラメタで指定した値より数秒から20秒程度遅れることがあります。
    パスの数が約500本以上の場合は,「表6-21 パスが約500本以上ある場合に-intvlパラメタへ指定する推奨値」に示す値を目安にして-intvlパラメタを指定してください。ただし,monitorオペレーションの実行と次に示す処理が並行して実行された場合は,「-intvlパラメタに指定する推奨値」に示す値を指定しても,monitorオペレーションの時間間隔が数秒遅れることがあります。
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    ・パスヘルスチェック
    ・自動フェイルバック

表6-21 パスが約500本以上ある場合に-intvlパラメタへ指定する推奨値

パスの数 -intvlパラメタに指定する推奨値
約500本 3(秒)以上
約1000本 5(秒)以上
約2000本 10(秒)以上
約4000本 30(秒)以上
この項の構成
(1) HBAポートごとのI/O情報を表示する場合
(2) CHAポートごとのI/O情報を表示する場合
(3) monitorオペレーションの形式を表示する場合

(1) HBAポートごとのI/O情報を表示する場合

-hbaid HBAポートID
I/O情報を表示するHBAポートを,HBAポートIDで指定します。後続パラメタで表示する間隔および回数を指定します。後続パラメタの形式を次に示します。

-intvl 間隔
I/O情報を表示する間隔を1~60(秒)で指定します。省略した場合はデフォルト値の3秒になります。

-count 回数
I/O情報を表示する回数を1~999(回)で指定します。省略した場合はデフォルト値の10回になります。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

表6-22 HBAポートごとのI/O情報の表示項目

項目 説明
HbaID HBAポートIDです。
Port.Bus Port(ホストポート番号,16進数)とBus(バス番号,16進数)がピリオドで区切って表示されます。
Physical Device HBAポートの構成情報です。/devicesディレクトリ以下の物理デバイスファイル名が表示されます。
StartTime コマンドを実行した時間がyyyy/mm/dd hh:mm:ssの形式で表示されます。
ElapsedTime コマンドを実行してから経過した時間がhh:mm:ssの形式で表示されます。
IO-Count 指定した時間間隔で発生したI/O回数のうち,表示対象となるパスでのI/O回数を合計した数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
IO-Errors 指定した時間間隔で発生したI/O障害回数のうち,表示対象となるパスでのI/O障害回数を合計した数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr monitor -hbaid 0 -intvl 30 -count 3
HbaID           : 00000
Port.Bus        : 0001.0000
Physical Device : /devices/pci@8,70000/JNI,FCE@2
StartTime       : yyyy/mm/dd hh:mm:ss

ElapsedTime IO-Count   IO-Errors
00:00:30           223         10
00:01:00          1140          1
00:01:30           557          0
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = monitor, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss

(2) CHAポートごとのI/O情報を表示する場合

-chaid CHAポートID
I/O情報を表示するCHAポートを,CHAポートIDで指定します。後続パラメタで表示する間隔および回数を指定します。後続パラメタの形式を次に示します。

-intvl 間隔
I/O情報を表示する間隔を1~60(秒)で指定します。省略した場合はデフォルト値の3秒になります。

-count 回数
I/O情報を表示する回数を1~999(回)で指定します。省略した場合はデフォルト値の10回になります。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

表6-23 CHAポートごとのI/O情報の表示項目

項目 説明
ChaID CHAポートIDです。
Product ストレージシステムのモデルIDです。
SerialNumber ストレージシステムのシリアル番号です。
ChaPort CHAポート番号です。この番号でストレージシステムに搭載されているCHAポートを特定できます。この番号をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にCHAを特定できます。
StartTime コマンドを実行した時間がyyyy/mm/dd hh:mm:ssの形式で表示されます。
ElapsedTime コマンドを実行してから経過した時間がhh:mm:ssの形式で表示されます。
IO-Count 指定した時間間隔で発生したI/O回数のうち,表示対象となるパスでのI/O回数を合計した数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
IO-Errors 指定した時間間隔で発生したI/O障害回数のうち,表示対象となるパスでのI/O障害回数を合計した数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr monitor -chaid 1 -intvl 30 -count 3 
ChaID          : 00001
Product        : SANRISE_USP
SerialNumber   : 1100
ChaPort        : 1R
StartTime      : yyyy/mm/dd hh:mm:ss

ElapsedTime IO-Count   IO-Errors
00:00:30          1154          0
00:01:00           205         22
00:01:30            54         10
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = monitor, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss

(3) monitorオペレーションの形式を表示する場合

-help
monitorオペレーションの形式が表示されます。

使用例
# /opt/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr monitor -help
monitor:
  Format
    dlnkmgr monitor -hbaid HBA_ID [-intvl Interval-Time]
                                           [-count Number-Of-Times] [-t]
    dlnkmgr monitor -chaid CHA_ID [-intvl Interval-Time]
                                           [-count Number-Of-Times] [-t]
  Valid value
    HBA_ID              { 00000 - 99999 }(Decimal)
    CHA_ID              { 00000 - 99999 }(Decimal)
    Interval-Time       { 1 - 60 }(Seconds)        (Default Value 3)
    Number-Of-Times     { 1 - 999 }(Times)         (Default Value 10)
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = monitor, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
#

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