Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Solaris®用)

[目次][索引][前へ][次へ]


3.7.4 ZFSブートディスク環境からローカルブートディスク環境への移行手順(Solaris 10の場合)

ZFSブートディスク環境からローカルブートディスク環境へ移行する手順を次に示します。

  1. LU#0とLU#1それぞれに,ディスクスライスを設定します。
    内蔵ディスクのスライスはそれぞれ次のように設定してください。
    • スライス0:すべてのディスク領域を割り当てます。
    • スライス2:すべてのディスク領域を割り当てます。
    そのほかのスライスは使用しません。
  2. zpool createコマンドを実行して,内蔵ディスクにルートプールを作成します。
    # zpool create ルートプール名 内蔵ディスクのスライス0
    ルートプール名をrpool3,内蔵ディスクのデバイス名をc1t0d0s0とした場合の例を次に示します。
     
    # zpool create rpool3 c1t0d0s0
     
  3. lucreateコマンドを実行して,ZFSブートディスク環境をLU#0にコピーします。
    # lucreate -n 任意のブートディスク環境名 -p ルートプール名
    ブートディスク環境名をzfsBE2,ルートプール名をrpool3とした場合の例を次に示します。
    # lucreate -n zfsBE2 -p rpool3
    
    コマンドが正常終了すると,ブートディスクがrpool3にコピーされます。
  4. 次のコマンドを実行して,ZFSブートディスク環境でブートできるように設定します。
    # luactivate ブートディスク環境名
    # installboot -F zfs /usr/platform/`uname -i`/lib/fs/zfs/bootblk 内蔵ディスクのデバイス
    なお,installbootコマンドに指定する内蔵ディスクのデバイスはrawデバイスです。
    ブートディスク環境名をzfsBE2,内蔵ディスクのデバイス名をc1t0d0s0とした場合の例を次に示します。
    # luactivate zfsBE2
    # installboot -F zfs /usr/platform/`uname -i`/lib/fs/zfs/bootblk /dev/rdsk/c1t0d0s0
    
  5. initコマンドを実行して,ホストを再起動します。
    # init 6
    
    ホストを再起動するとき,rebootコマンドは使わないでください。
  6. zpool exportコマンドを実行して,移行前のローカルブートディスク環境にあるルートプールをエクスポートします。
    # zpool export 移行前のルートプール
    移行前のルートプール名をrpool2とした場合の例を次に示します。
    # zpool export rpool2
    

ホスト再起動後の設定
手順3で実行したlucreateコマンドでは,/exportディレクトリおよび/export/homeディレクトリはコピーされません。
これらのディレクトリ下のデータをコピーしたい場合は,/exportディレクトリおよび/export/homeディレクトリを移行後の環境にコピーしてください。コピーの手順が不明な場合は,Oracleサポートサービスを契約した会社へお問い合わせください。

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2011, 2013, Hitachi, Ltd.