Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Solaris®用)
ZFSブートディスク環境からローカルブートディスク環境へ移行する手順を次に示します。
- LU#0とLU#1それぞれに,ディスクスライスを設定します。
内蔵ディスクのスライスはそれぞれ次のように設定してください。そのほかのスライスは使用しません。
- スライス0:すべてのディスク領域を割り当てます。
- スライス2:すべてのディスク領域を割り当てます。
- zpool createコマンドを実行して,内蔵ディスクにルートプールを作成します。
# zpool create ルートプール名 内蔵ディスクのスライス0
ルートプール名をrpool3,内蔵ディスクのデバイス名をc1t0d0s0とした場合の例を次に示します。# zpool create rpool3 c1t0d0s0- lucreateコマンドを実行して,ZFSブートディスク環境をLU#0にコピーします。
# lucreate -n 任意のブートディスク環境名 -p ルートプール名
ブートディスク環境名をzfsBE2,ルートプール名をrpool3とした場合の例を次に示します。# lucreate -n zfsBE2 -p rpool3コマンドが正常終了すると,ブートディスクがrpool3にコピーされます。- 次のコマンドを実行して,ZFSブートディスク環境でブートできるように設定します。
# luactivate ブートディスク環境名
# installboot -F zfs /usr/platform/`uname -i`/lib/fs/zfs/bootblk 内蔵ディスクのデバイス
なお,installbootコマンドに指定する内蔵ディスクのデバイスはrawデバイスです。
ブートディスク環境名をzfsBE2,内蔵ディスクのデバイス名をc1t0d0s0とした場合の例を次に示します。# luactivate zfsBE2 # installboot -F zfs /usr/platform/`uname -i`/lib/fs/zfs/bootblk /dev/rdsk/c1t0d0s0- initコマンドを実行して,ホストを再起動します。
# init 6ホストを再起動するとき,rebootコマンドは使わないでください。- zpool exportコマンドを実行して,移行前のローカルブートディスク環境にあるルートプールをエクスポートします。
# zpool export 移行前のルートプール
移行前のルートプール名をrpool2とした場合の例を次に示します。# zpool export rpool2
- ホスト再起動後の設定
- 手順3で実行したlucreateコマンドでは,/exportディレクトリおよび/export/homeディレクトリはコピーされません。
- これらのディレクトリ下のデータをコピーしたい場合は,/exportディレクトリおよび/export/homeディレクトリを移行後の環境にコピーしてください。コピーの手順が不明な場合は,Oracleサポートサービスを契約した会社へお問い合わせください。
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