Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Solaris®用)
HDLMをインストールすると,HDLMが使用する論理デバイスファイルが,1LUごとにDev(スライス)単位で作成されます。この論理デバイスファイル名をボリューム管理ソフトウェアなどのアプリケーションに設定すると,それらのアプリケーションからHDLMの機能を使用して,LUにアクセスできるようになります。
なお,HDLMをインストールする前に存在した論理デバイスファイル(sdまたはssdデバイスの論理デバイスファイル)は,HDLMをインストールすると削除されます。
ここでは,HDLMデバイスの論理デバイスファイル名と,その作成先について説明します。
- HDLMデバイスの論理デバイスファイル名
- HDLMデバイスの論理デバイスファイル名は,sdまたはssdデバイスの論理デバイスファイル名のコントローラ番号を変更したものになります。例えば,1つのLUに2本の物理パスが接続していて,そのLU内の1つのDev(スライス)に対応するsdまたはssdデバイスの論理デバイスファイル名がc2t1d1s0とc3t2d1s0であったとします。この場合,HDLMをインストールすると,それらの論理デバイスファイルが削除されます。そして,c4t1d1s0のような異なったコントローラ番号の付いたHDLMデバイスの論理デバイスファイルが作成されます。
- 論理デバイスファイル名cUtXdYsZの各要素の意味は次のとおりです。
- U
- HDLMがネクサスドライバを利用して予約したコントローラ番号
- X
- HDLMデバイスに対応するsdまたはssdデバイスのターゲットIDまたはWWN(World Wide Name)
- Y
- HDLMデバイスに対応するsdまたはssdデバイスのLUN
- Z
- HDLMデバイスに対応するsdまたはssdデバイスのスライス番号
- 注意事項
- Solaris 9,Solaris 10,またはSolaris 11の場合で,LUにEFIラベルを設定しているときは,LU全体を示すHDLMの論理デバイスファイル名はcUtXdYの形式となります。
- HDLMデバイスの論理デバイスファイルの作成先
- ブロック型のHDLMデバイスの論理デバイスファイルは/dev/dsk,キャラクタ型のHDLMデバイスの論理デバイスファイルは/dev/rdskに作成されます。
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