3.24.4 RHCMの設定解除
RHCMを使用している環境で,HDLMデバイスの設定をRHCM上で解除する場合の手順を説明します。HDLMデバイスがすでにRHCMで使用されている環境の場合,SCSIデバイスのキャラクタ型デバイスを使用する環境に移行するためには,次に示す手順を実行する必要があります。
- 注
- Oracle Unbreakable Enterprise Kernel 5の場合,RHCMを組み合わせた環境はサポートしていません。
- この項の構成
- (1) Red Hat Enterprise Linux AS4/ES4を使用している場合
- (2) Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6を使用している場合
(1) Red Hat Enterprise Linux AS4/ES4を使用している場合
RHCMの解除手順を,次に説明します。
- RHCMのクラスタのサービスを停止します。
RHCMのサービスが起動している場合,次に示すコマンドを実行して停止します。
# service rgmanager stop
# service cman stop
# service ccsd stop
- RHCMが使用しているHDLMデバイスをSCSIデバイスに置き換えます。
HDLMデバイス(/dev/sddlmaa)の下位のSCSIデバイス(/dev/sda)を,/dev/raw/raw1として使用する場合,次に示すように編集します。
# /dev/raw/raw1 /dev/sddlmaa
/dev/raw/raw1 /dev/sda
/dev/sddlmaaをコメントアウトし,/dev/sdaを追加しています。
- rawdevicesサービスを再起動し,手順2の変更を有効にします。
次に示すコマンドを実行して再起動します。
# service rawdevices restart
- RHCMのクラスタのサービスを起動します。
次に示すコマンドを実行して起動します。
# service ccsd start
# service cman start
# service rgmanager start
(2) Red Hat Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 6を使用している場合
RHCMの解除手順を,次に説明します。
- RHCMのクラスタのサービスを停止します。
RHCMのサービスが起動している場合,次に示すコマンドを実行して停止します。
# service rgmanager stop
# service cman stop
- RHCMが使用しているHDLMデバイスをSCSIデバイスに置き換えます。
HDLMデバイス(/dev/sddlmaa)の下位のSCSIデバイス(/dev/sda)を,/dev/raw/raw1として使用する場合,次に示すように編集します。
# ACTION=="add", KERNEL=="sddlmaa", RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw1 %N"
ACTION=="add", KERNEL=="sda", RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw1 %N"
KERNEL=="sddlmaa"をコメントアウトし,KERNEL=="sda"を追加しています。
- ホストを再起動する場合は,手順4に進んでください。ホストを再起動しない場合は,手順5以降に進んでください。
- ホストを再起動し,手順2の変更を有効にします。
次に示すコマンドを実行して再起動します。
# shutdown -r now
以上でRHCMの設定解除は終了です。
- 次に示すコマンドを実行して,手順2の変更を有効にします。
# /sbin/start_udev
- RHCMのクラスタのサービスを起動します。
次に示すコマンドを実行して起動します。
# service cman start
# service rgmanager start