3.11.5 PowerHAに関する注意事項

この項の構成
(1) PowerHAのC-SPOC(Cluster-Single Point of Control)コマンドを実行する場合
(2) ディスクハートビートについて
(3) フォールオーバー処理時間について

(1) PowerHAのC-SPOC(Cluster-Single Point of Control)コマンドを実行する場合

物理ボリュームを指定するパラメタにHDLMデバイスを指定してください。HDLMボリュームグループ操作ユティリティと,AIXコマンドおよびC-SPOCコマンドの対応を次の表に示します。

表3-21 AIXコマンドおよびC-SPOCコマンド対応表

HDLMボリュームグループ操作ユティリティAIXコマンドC-SPOCコマンド物理ボリュームを指定するパラメタの有無
dlmchvgchvgcl_chvgなし
dlmexportvgexportvg
dlmlistvgbackuplistvgbackup
dlmlsvglsvgcl_lsvg
dlmreorgvgreorgvg
dlmrestorevgfilesrestorevgfiles
dlmsavevgsavevg
dlmvaryoffvgvaryoffvg
dlmvaryonvgvaryonvg
dlmmkvgmkvgcl_mkvgあり
dlmextendvgextendvgcl_extendvg
dlmrestvgrestvg
dlmimportvgimportvgcl_importvg
dlmmirrorvgmirrorvgcl_mirrorvg
dlmrecreatevgrecreatevg
dlmreducevgreducevgcl_reducevg
dlmsyncvgsyncvgcl_syncvg
dlmunmirrorvgunmirrorvgcl_unmirrorvg
(凡例)
:該当なし

(2) ディスクハートビートについて

ディスクハートビート問題判別用ツール(dhb_readコマンド)を使用する場合は,HDLMの論理デバイスファイル(/dev/rdlmfdrvnを指定してください。

(3) フォールオーバー処理時間について

下記の手順で操作をした場合,PowerHAのフォールオーバーに時間が掛かることがあります。

  1. すべてのパスに障害がある状態でホストを起動します。
  2. パス障害を取り除きます。
  3. ドライバの再構成をしないで,PowerHAのフォールオーバーが発生します。