3.4.7 クラスタについての注意事項
HDLMをクラスタ構成で使用する場合,そのクラスタを構成するすべてのノードには同じバージョンのHDLMをインストールしてください。異なるバージョンがインストールされている場合,クラスタが正常に動作しないおそれがあります。次に示すコマンドを実行して表示される「
HDLM Version
」および「
Service Pack Version
」が一致する場合,同じバージョンのHDLMになります。
# /usr/DynamicLinkManager/bin/dlnkmgr view -sys
PowerHA,GPFS,Oracle RAC 10g,Oracle RAC 11g,またはVCSを使用する場合,スクリプトの登録やリザーブポリシーの設定が必要です。それぞれのクラスタを使用するための設定については,次の個所を参照してください。
PowerHAを使用する場合:「
3.10 PowerHAを使用する場合の設定
」
GPFSを使用する場合:「
3.11 GPFSを使用する場合の設定
」
Oracle RAC 10gまたはOracle RAC 11gを使用する場合:「
3.12 Oracle RAC 10gまたはOracle RAC 11gを使用する場合の設定
」
VCSを使用する場合:「
3.13 VCSを使用する場合の設定
」
PowerHAを使用する場合,非コンカレントボリュームグループはPowerHAの制限事項であるため,HDLMでは未サポートです。詳細はIBM社へお問い合わせください。
次の条件をすべて満たす場合は,PowerHAのサービスを停止しないでHDLMを移行できます。
PowerHAで使用している共有ボリュームグループがコンカレントボリュームグループである。
PowerHA用スクリプトにユーザー定義ディスク・メソッドを設定している。
ホストにバーチャルI/Oサーバ環境を適用していない。