3.8 統合トレースの設定

HDLMを使用している場合,HDLMコマンドの動作ログは,Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリ(HNTRLib2)の統合トレース情報ファイル(/var/opt/hitachi/HNTRLib2/spool/hntr2n.lognはファイルの番号))に出力されます。

統合トレース情報の出力量が多い場合,情報が短時間で削除されてしまうことがあります。また,一度に出力される統合トレース情報が多い場合,一部がバッファに取り込まれないで,統合トレースファイルに保存されないことがあります。必要な情報を保存しておくために,Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリの設定を変更して,統合トレースファイルの容量,およびバッファの容量を増やしてください。増加量はシステムへの負荷を考慮して決めてください。

統合トレースファイルの設定のデフォルト値と推奨値を次の表に示します。

表3-19 統合トレースファイルの設定のデフォルト値と推奨値

設定デフォルト値推奨値
統合トレースファイルのサイズ256(KB)4096(KB)
統合トレースファイルの数48
監視間隔当たりのバッファサイズ監視間隔10(秒)5(秒)
バッファサイズ64(KB)256(KB)
監視間隔当たりのメッセージの出力件数監視間隔0(秒)0(秒)
メッセージ出力件数0(件)0(件)

Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリ(HNTRLib2)がすでにインストールされていた場合,設定値は引き継がれます。設定を変更する場合は,HDLM以外のプログラムでの使用状況を考慮して変更してください。

この節の構成
3.8.1 Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリを使用する場合の注意事項
3.8.2 Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリの設定メニューを表示する
3.8.3 統合トレースファイルのサイズを変更する
3.8.4 統合トレースファイルの数を変更する
3.8.5 監視間隔当たりのバッファサイズを変更する
3.8.6 監視間隔当たりのメッセージの出力件数を調節する
3.8.7 Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリの設定を終了する
3.8.8 Hitachi Network Objectplazaトレース共通ライブラリの設定を有効にする