7.1.4 SQLプリプロセサを実行する前の準備

SQLプリプロセサ(eexdbcbl)を実行する前に準備しておく内容について説明します。

<この項の構成>
(1) 環境変数の設定

(1) 環境変数の設定

SQLプリプロセサ(eexdbcbl)を実行する前に,必要に応じて,環境変数を設定します。設定が必要となる環境変数を次の表に示します。

表7-3 環境変数

項番環境変数名内容
1EEXDBCBLFIXUAPソースファイルの規定の識別子(.ecb,.cob,および.cbl)以外のファイル識別子を使用する場合に指定します。
ファイル識別子には,ピリオドで始まる4文字までの文字列を設定します。
この環境変数に設定したファイル識別子は,入力ファイルにだけ使用できます。
なお,.prpはプリプロセサの中間ファイルの識別子となるため,指定できません。
2EEXDBCBLLIBSQLのCOPY文でUAPソースファイルに引き込まれる登録集原文を検索するディレクトリを指定します。
複数のディレクトリを指定する場合,ディレクトリ同士をコロン(:)で区切ります。
この環境変数を省略すると,カレントディレクトリだけが検索されます。
(a) 環境変数の指定例
■bash(バッシュ)またはsh(ボーンシェル)で環境設定をする場合
bash(バッシュ)またはsh(ボーンシェル)で環境設定をする場合の指定例を次に示します。

$ EEXDBCBLFIX=".Cob"                                     …1.
$ EEXDBCBLLIB="$HOME/cobol/include:$HOME/cobol/source"   …2.
$ export EEXDBCBLFIX EEXDBCBLLIB                         …3.

  1. UAPソースファイルの識別子として,.Cobを有効にします。
    識別子に空白が含まれる場合は,識別子を二重引用符(")で囲んでください。
  2. 登録集原文を検索するディレクトリを指定します。
  3. 環境変数をエクスポートします。
■csh(Cシェル)で環境設定をする場合
csh(Cシェル)で環境設定をする場合の指定例を次に示します。

% setenv   EEXDBCBLFIX ".Cob"                                     …1.
% setenv   EEXDBCBLLIB "$HOME/cobol/include:$HOME/cobol/source"   …2.

  1. UAPソースファイルの識別子として,.Cobを有効にします。
    識別子に空白が含まれる場合は,識別子を二重引用符(")で囲んでください。
  2. 登録集原文を検索するディレクトリを指定します。
(b) 環境変数およびオプションの組み合わせ

SQLプリプロセサ(eexdbcbl)を起動するコマンドのオプション,および環境変数の指定の組み合わせを次の表に示します。オプションについては,「7.2(2)オプションおよび引数」を参照してください。

表7-4 指定できるオプションおよび環境変数の組み合わせ

オプション環境変数オプション
EEXDBCBLFIXEEXDBCBLLIB-o-Xc
環境変数EEXDBCBLFIX
EEXDBCBLLIB
オプション-o
-Xc
(凡例)
○:指定できます。
-:該当しません。