ここでは,定数について説明します。
定数は,プログラム中で値を変更できないデータです。定数には,数値を表す数定数と文字列や時刻印を表す一般定数があります。
定数::={数定数|一般定数} |
定数の表記法を次の表に示します。
表1-16 定数の表記法
項番 | 定数 | 表記法 | XDBで解釈するデータ型 | |
---|---|---|---|---|
1 | 整数定数 | 〔符号〕符号なし整数
-123 | 符号なし整数は,数字の並びで表します。 符号は,+または-で表します。 | INTEGER |
2 | 10進数定数 | 〔符号〕整数部.小数部
12.3 | 整数部と小数部は符号なし整数で表します。整数と小数のどちらかを指定する必要があります。小数点は必ず付けてください。 | DECIMAL(m〔,n〕)
|
3 | 文字列定数 | '文字列'
'HITACHI' | 文字列は半角文字,または全角文字の列で表します。文字列にアポストロフィ(')を記述する場合,1個のアポストロフィを表すために2個続けて記述してください。 | CHAR(n)
|
4 | 時刻印定数 | TIMESTAMP'YYYY-MM-DD hh:mm:ss.nn…n'
TIMESTAMP'2008-07-08 11:03:58' | 年(YYYY),月(MM),日(DD)をハイフン(-)で結び,空白を含めてから,さらに時(hh),分(mm),秒(ss)をコロン(:)で結び「'YYYY-MM-DD hh:mm:ss'」として表現します。 年(YYYY),月(MM),日(DD)がけた数に満たない場合は,足りないけた数分だけ左側に0を補ってください。同様に,時(hh),分(mm),秒(ss)がけた数に満たない場合は,足りないけた数分だけ左側に0を補ってください。小数秒精度を表現する場合,秒(ss)と小数秒(nn…n)の間を,ピリオドで結んでください。小数秒精度を省略し,ピリオドだけを指定すると,小数秒精度が0のデータとして扱われます。小数秒精度が7以上の場合はエラーとなります。 | TIMESTAMP〔(p)〕 |
数定数の使用上の制限を次の表に示します。
表1-17 数定数の使用上の制限
項番 | 数定数 | 範囲 | 指定できるけた数の最大値(上位の無効数字0のけた数を含む) |
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1 | 整数定数※ | -2147483648~2147483647 | 10けた |
2 | 10進数定数 | -(1030-1)~-10-29,0,および,10-29~(1030-1) | 29けた |