1.5.2
行ID
<この項の構成>
(1) 機能
(2) 形式
(3) 共通規則
(1)
機能
行IDは,表に格納された行を識別する値を表します。
探索条件に行IDを指定すると,ROWID型のデータから行の格納位置を特定して,目的の行にアクセスできます。
(2)
形式
行ID::= ROWID
(3)
共通規則
行IDは,選択式およびWHERE句にだけ指定できます。
WHERE句に行IDを指定する場合,比較述語(=)にだけ指定できます。
結果のデータ型は,ROWID型となります。
選択式中に行IDを指定した場合,その問合せ指定に対する次の項目と同時に指定できません。
集合関数
WHERE句に対する行IDの指定
SQL文中に行IDを指定した場合,FROM句に二つ以上の表を指定できません。
WHERE句に行IDを指定した場合,ORDER BY句およびLIMIT句を指定できません。
ソートキーになる項目に行IDは指定できません。
行IDが不変であることが保証できるのは,同一トランザクション中だけです。
トランザクションをわたって行IDを使用する場合は,再度行IDを取得してください。行の削除・追加によって,行IDが変更されている可能性があります。