2.11.1 集合関数の概要

<この項の構成>
(1) 機能
(2) 形式
(3) 規則
(4) 注意事項

(1) 機能

集合関数は,複数行から算出される値を求めることができます。

集合関数の機能を次の表に示します。

表2-2 集合関数の機能

項番集合関数内容
1COUNT集合関数の入力行数を求めます。

集合関数の特徴を次の表に示します。

表2-3 集合関数の特徴

項番項目COUNT
1ナル値の扱い無視
2適用対象が0件またはナル値だけの集合の場合の関数値0
注※
COUNT(*)の場合はナル値に関係なく,条件を満足するすべての行数を算出します。

(2) 形式

集合関数::={COUNT(*)|一般集合関数}
一般集合関数::={ALL集合関数|DISTINCT集合関数}
ALL集合関数::=COUNT(〔ALL〕列指定)
DISTINCT集合関数::=COUNT(DISTINCT 列指定)

(3) 規則

  1. 集合関数は,その集合関数が含まれる問合せ指定の選択式中に指定してください。
  2. WHERE句またはFROM句のうち,最後に指定された句の結果として得られる各グループを集合関数の入力とします。
  3. 一般集合関数を指定した場合,集合関数の入力行数に等しい行数から構成され,引数に指定する列の値がナル値である行を除いた表を,一般集合関数の入力とします。
  4. DISTINCTを指定した場合,引数に指定する列の値が重複する行を除いた結果を,一般集合関数の入力とします。
  5. 一つのSQL文中にDISTINCT集合関数を複数指定する場合,それらの引数に指定する列は,すべて同じにしてください。
  6. 演算途中でオーバフローが発生した場合は,エラーになります。

(4) 注意事項

DISTINCT集合関数を指定すると,作業表が作成されることがあります。