6.2.1 カーネルパラメタの調整

DBエリアを設計した結果,指定値を見直す必要があるカーネルパラメタを次の表に示します。

表6-1 指定値を見直す必要のあるカーネルパラメタ

項番名称内容
1SHMALLこのパラメタには,システム全体の共用メモリページ数の上限を指定します。
DBエリアが使用する共用メモリページ数以上の値を指定する必要があります。DBエリアが自動増分するときの増加分も考慮して指定してください。共用メモリページ数がこのパラメタの指定値を超えた場合,ENOSPCで上位にエラーを返します。
2SHMMNIこのパラメタには,システム全体の共用メモリセグメント数の上限を指定します。
DBエリアが使用する共用メモリセグメント数以上の値を指定する必要があります。XDBは,DBエリアの初期確保時に,初期確保共用メモリ面数※1分の共用メモリセグメントを確保します。さらに,DBエリアを自動増分するたびに一つの共用メモリセグメントを確保します。そのため,増加分を考慮した値を指定してください。共用メモリセグメント数がこのパラメタの指定値を超えた場合,ENOSPCで上位にエラーを返します。
3SHMMAXこのパラメタには,共用メモリセグメントの大きさの上限をバイト単位で指定します。
共用メモリ1面分の確保サイズ※2がいちばん大きいDBエリアのサイズ以上の値を指定する必要があります。共用メモリ1面分の確保サイズがいちばん大きいDBエリアのサイズより小さい値を指定した場合は,EINVALでプロセスが終了します。
4SHMMINこのパラメタには,共用メモリセグメントの大きさの下限をバイト単位で指定します。
共用メモリ1面分の確保サイズ※2がいちばん小さいDBエリアのサイズより小さい値を指定する必要があります。共用メモリ1面分の確保サイズがいちばん小さいDBエリアのサイズ以上の値を指定した場合は,EINVALでプロセスが終了します。
注※1
初期確保共用メモリ面数は,XDBサービス定義のeexdbareaオペランドの-aオプションで指定します。
注※2
共用メモリ1面分の確保サイズは,XDBサービス定義のeexdbareaオペランドの-lオプションで指定します。