DBエリアが使用する共用メモリのページングによって性能が低下している場合,DBエリアが使用する共用メモリを固定化して,ページングの防止を検討してください。DBエリアが使用する共用メモリを固定化する場合は,xdb_memory_fixedオペランドにYを指定します。
ただし,マシンの実メモリサイズが小さい場合にDBエリアが使用する共用メモリを固定化すると,ほかの用途で使用している共用メモリでページングの発生回数が増加し,システム全体の性能が低下するおそれがあります。したがって,DBエリアが使用する共用メモリサイズや,ほかのプログラムが使用する共用メモリサイズ,およびマシンの実メモリサイズを考慮して,DBエリアが使用する共用メモリを固定化するかどうかを決めてください。
また,DBエリアが使用する共用メモリサイズによっては,共用メモリを固定化できる上限値(OSの上限値)を超えてしまい,xdb_memory_fixedオペランドだけでは,共用メモリを固定化できないことがあります。この場合,TP1/Server Baseのユーザサービス定義のsetrlimit_memlockオペランドでOSの上限値を変更してください。このオペランドを指定すると,共用メモリを固定化できるようになります。setrlimit_memlockオペランドについては,「6.4 TP1/Server Baseのユーザサービス定義の設定」の「set形式のオペランド」を参照してください。