eexdbmemdmp(メモリダンプの出力)
機能
TP1/EEプロセスのサービス実行処理を停止し,そのTP1/EEプロセスが確保したすべての共用メモリの内容を,確保した順番にメモリダンプファイルに出力します。
このコマンドで取得したメモリダンプファイルを入力情報にしてeexdbexttblコマンドを実行すると,表データを抽出したエクスポートファイルを作成できます。
コマンドの形式
eexdbmemdmp -g サービスグループ名
〔-s サービス停止待ち時間〕
〔-r コマンド処理打ち切り時間〕
オプションの説明
●-g サービスグループ名
- ~〈識別子〉((1~31文字))
- 対象となるTP1/EEプロセスのサービスグループ名を指定します。
●-s サービス停止待ち時間
- ~〈符合なし整数〉((1~65535))《10》(単位:秒)
- TP1/EEプロセスのサービス実行処理が停止するまでの待ち時間を秒単位で指定します。
- このオプションに指定した時間内で,TP1/EEプロセスのサービス実行処理が停止しない場合,eexdbmemdmpコマンドがエラーになります。
- このコマンドを実行した場合,TP1/EEのサービス実行を停止したあとに,メモリダンプを出力します。このオプションには,サービス実行処理が停止するまでの待ち時間を指定します。
●-r コマンド処理打ち切り時間
- ~〈符合なし整数〉((1~6000))《60》(単位:分)
- コマンド処理の打ち切り時間を分単位で指定します。コマンドプロセスからTP1/EEプロセスにダンプ出力処理実行を依頼して,結果応答が返送されるまでの時間を分単位で指定します。
- デフォルトの60分(1時間)でメモリダンプの出力処理が終わらない場合は,打ち切り時間の指定を長くしてください。メモリダンプの出力処理に1時間も掛からない場合は,打ち切り時間の指定を短くしてください。
- コマンドが実行されている間,TP1/EEのサービスが実行できないことがあります。そのため,コマンド処理の打ち切り時間を適切に設定する必要があります。
- なお,ファイルへの出力処理に時間が掛かる場合,このオプションに指定したコマンド処理打ち切り時間を過ぎても,コマンド処理が打ち切られないことがあります。
出力形式
メモリダンプはバイナリデータで出力されます。メモリダンプファイルの出力先を次に示します。
- ディレクトリ名:$DCDIR/spool/dceeinf/hamdump
- ファイル名:サービスグループ名_ノードID_ランID_CL通番_xdb_コミット通番※
- 注※
- ランID:16進数8けた固定
- CL通番:16進数16けた固定
- コミット通番:16進数16けた固定
リターンコード
eexdbmemdmpコマンドのリターンコードを次に示します。
0:正常終了
0以外:異常終了
注意事項
eexdbmemdmpコマンドに関する注意事項を次に示します。
- eexdbmemdmpコマンド実行時,メモリダンプファイルがすでに存在する場合は,そのメモリダンプファイルを上書きします。
- eexdbmemdmpコマンドが異常終了した場合,不正なメモリダンプファイルが削除されないまま残ることがあります。
- メモリダンプファイルを出力するディレクトリの空き容量が十分にあることを確認してください。メモリダンプファイルの容量は,全DBエリアの容量と同じくらいになります。