eexdbdump(コアファイルからのXDBトレース情報の表示)
機能
TP1/EEが出力したコアファイル中のXDBトレース情報を編集し,標準出力に出力します。TP1/EEプロセスが異常終了した場合に,XDBに関する障害を調査するとき,このコマンドを使用してXDBトレース情報を表示します。
コマンドの形式
eexdbdump 〔-r ランID〕
〔-s {sql}〕
〔-x 中央処理通番の下限値,中央処理通番の上限値〕
〔-v サービス名〔,サービス名〕…〕
コアファイル名
オプションおよび引数の説明
●-r ランID
- ~〈16進数〉((8けた))
- 指定されたランIDを持つ情報だけを編集します。
●-s {sql}
- ~《sql》
- SQLトレース情報,SQL単位情報,およびアクセスパス情報を標準出力に出力します。
●-x 中央処理通番の下限値,中央処理通番の上限値
- ~〈16進数〉((0~ffffffff))
- 指定された中央処理通番の範囲内の情報だけを編集します。
- このオプションを指定する場合は,中央処理通番の下限値と上限値を必ず指定してください。
- サービスを並列に実行している場合,実行された順序でXDBトレース情報が出力されないことがあります。このオプションを指定すると,サービスが実行された順序でXDBトレース情報が出力されます。
●-v サービス名〔,サービス名〕…
- ~〈識別子〉((1~31文字))
- 指定されたサービス名に対応する情報を編集します。
- サービス名は,最大10個指定できます。
●コアファイル名
- ~〈パス名〉((1~1023文字))
- 編集対象のコアファイル名を指定します。
- 現在と異なる環境で作成したコアファイルは指定できません。異なる環境とは,次のことを意味しています。
- TP1/EEまたはXDBなどの製品のバージョンが異なる
- プラットフォームが異なる
出力形式
eexdbdumpコマンドの実行結果の出力形式は,eexdbedコマンドの実行結果の出力形式と同じです。出力例については,「10.運用コマンド」の「eexdbed(XDBトレース情報の表示)」の「■-eオプションにrを指定した場合(XDBトレース情報を出力する場合)」を参照してください。
ただし,eexdbdumpコマンドの場合は,次の項目は出力されません。
- ファイルに出力を開始した日付
- ファイルを作成したTP1/EEのバージョン
出力形式に関する留意事項を次に示します。
- 編集対象のレコードがない場合は,ヘッダ情報だけ表示されます。
- サービス名に表示される内容がないときは,「*」が表示されます。
- XDBトレース情報がXDBトレース情報ファイルに出力されない状態のときは,XDBトレース出力時刻に「*」が表示されます。
- 経過時間が,4294967295ミリ秒を超えた場合は,4294967295ミリ秒と表示されます。
- XDBトレース情報に欠落があった場合,欠落したレコード数が表示されます。欠落したレコード数が4294967295個を超えた場合は,4294967295と表示されます。
- XDBトレース情報取得時に障害が発生した場合などで,情報が取得できない項目があったときは,0または「*」が表示されます。
リターンコード
eexdbdumpコマンドのリターンコードを次に示します。
0:正常終了
0以外:異常終了
注意事項
eexdbdumpコマンドの出力情報にマルチバイト文字列が含まれる場合は,出力内容をリダイレクトしてファイルに出力し,出力されたマルチバイト文字列が参照できる環境で参照してください。