XDBを終了するときに,共用メモリ上のデータをファイルに出力して保存します。この処理をエクスポートといい,出力先のファイルをエクスポートファイルといいます。エクスポートファイルは,次回のXDB開始時の入力データファイルとして使用します。
共用メモリ上のデータの保存処理を次の図に示します。
図2-6 共用メモリ上のデータの保存処理
![[図データ]](figure/zu020070.gif)
- 説明
- XDBの終了時,表用DBエリア内のデータをエクスポートファイルに出力します。インデクス用DBエリア内のデータは出力されません。
- エクスポートファイルへの出力は実行系だけで行われます。待機系では行われません。
- ■エクスポートファイル
- XDBの終了時,表用DBエリア内のデータを出力するファイルです。一つの表に対して,一つのエクスポートファイルが作成されます。
- XDBは,エクスポート制御ファイルの指定に従って,データをエクスポートファイルに出力します。エクスポート制御ファイルとは,どの表のデータをどのファイルに出力するかという情報を定義したファイルです。ユーザは,XDBを開始する前にエクスポート制御ファイルを作成しておく必要があります。
- エクスポート制御ファイルの詳細については,「6.7 インポート制御ファイルおよびエクスポート制御ファイルの作成」を参照してください。
次に示す理由によって,いったん確保された共用メモリはXDBの終了時に通常は解放されません。
- 次回のXDBの開始時にDBエリアを作成するための共用メモリが確保できなくなるのを防ぐため
- 異常終了時に共用メモリの内容を障害情報として取得できるようにするため
これらの理由のため,できる限り共用メモリを解放しないでください。ただし,共用メモリ不足などによって,共用メモリを解放する必要がある場合は,次に示すどちらかの方法で共用メモリを解放してください。
- eexdbshmrmコマンドを実行する
- XDBサービス定義のxdb_memory_terminate_removeオペランドにYを指定する