5.1.2 計算式

XDB用ワーク領域(XDBPOOL)の見積もり式を次に示します。

ここで求めた値をXTCサービス定義(メモリ関連定義)のmemory_xdb_area_sizeオペランドに指定してください。memory_xdb_area_sizeオペランドについては,マニュアル「TP1/EE/Extended Transaction Controller 使用の手引」を参照してください。

計算式

memory_xdb_area_sizeオペランドの指定値=
   MAX(計算式A,計算式B,計算式C,計算式D,計算式E,計算式F)

変数の説明
計算式A:実行系を開始するときに必要なメモリ所要量
計算式B:実行系の稼働中に必要なメモリ所要量
計算式C:実行系を終了するときに必要なメモリ所要量
計算式D:待機系を開始するときに必要なメモリ所要量
計算式E:待機系の稼働中に必要なメモリ所要量
計算式F:待機系を終了するときに必要なメモリ所要量
<この項の構成>
(1) 計算式A
(2) 計算式B
(3) 計算式C
(4) 計算式D
(5) 計算式E
(6) 計算式F

(1) 計算式A

計算式A(単位:バイト)=10961684+3080×TM+(4097×TDP)÷4
+1200×SQP+160×MCL+496×MIX
+↓{(8+(88×(ARN+10)))+4095}÷4096↓×4096
+131072×↓(SCN÷4096)↓+ICL1+MXR+LFD+LFI+LFE
+↑TRL÷32768↑×32768+34520×NIX

(2) 計算式B

計算式B(単位:バイト)=計算式B1+Σ1(計算式B2)

(a) 計算式B1

計算式B1(単位:バイト)=
10561966+4232×TM+(4097×TDP)÷4+1200×SQP+131072×↓(SCN÷4096)↓

(b) 計算式B2

計算式B2(単位:バイト)=
28630+{MAX2(B2P)}×1.05
+MAX{0,(Σ2(B2S))×1.05-(SQP÷TM)×819}
+MAX2{Σ3(560+192×VR1+Σ4(VCL+2))}
+16560×TBN+16×SCL+16×SIX+MAX2{Σ3(352+56×WCL)}
+MAX2{Σ3(328+16×WIX)}+320×NSQ+LSQ+SUB+Σ2(B2H)

(c) 計算式B2P

計算式B2P(単位:バイト)=776+32×IUC+24×CLN+16×IDN+16×VR1

(d) 計算式B2S

計算式B2S(単位:バイト)=
259+8×BON+158×SLN+8×TBN+16×IUC+16×EXN+32×CLN
+Σ5(データ長+2)+Σ6(データ長+8)+Σ7(データ長+1)
+392×TBN+Σ8(160×TCN+496×TIN)+64×ICN+624×WTN+272×WIN
+168×CLN+120×ICL2+64×UCL+112×RWN+104×RIN+200×AFN
+72×HVN+64×CTN+24×CST+Σ9(データ長+3)+112×IDN
+40×PDN+12×DTS+16×BTN+16×RID

(e) 計算式B2H

計算式B2H(単位:バイト)=B2HS+B2HI+B2HU+B2HD+B2HW
B2HS:SELECT文に関する見積もり項目
B2HI:INSERT文に関する見積もり項目
B2HU:UPDATE文に関する見積もり項目
B2HD:DELETE文に関する見積もり項目
B2HW:作業表に関する見積もり項目

B2HS=1408+COLLEN+KL+16×NCOL+10×NN
B2HI=1024+PS+8×TCN+12×TCNV+XM
B2HU=1496+PS+COLLEN+KL+16×NCOL+10×NN+2×PS+12×TCNV+XM
B2HD=472+COLLEN+KL+16×NCOL+10×NN+PS+XM
B2HW=2152+48×WTN+76×WIX+{1096+(8×PSW)}×(↑WNP÷128↑)
+{(8×PSW)+832}}×{(↑WNP÷8↑)―(↑WNP÷128↑)}
+COLLEN+KL+16×NCOL+10×NN+8×TCN+12×TCNV+XM

(f) 変数の説明

Σ1:同時に実行するトランザクションごとに計算を行い,その合計値を求めてください。

Σ2:トランザクション内の各SQLについて計算し,合計してください。

Σ3:カーソルを複数同時にオープンする場合など,同時に実行するSQLがある場合は合計を求めてください。

Σ4:SQLに指定したVARCHAR型の埋め込み変数について合計を求めてください。

MAX2:トランザクション内で実行するSQLについてそれぞれ算出し,最大の値を代入してください。

B2P:計算式B2Pを参照してください。

B2S:計算式B2Sを参照してください。

B2H:SQL実行時のSQLごとの見積もり(計算式B2Hを参照してください)

Σ5:SQLに指定した列について合計を求めてください。データ長については,「表5-2 データ長の計算式」を参照してください。

Σ6:検索項目と埋め込み変数のデータ型について合計を求めてください。データ長については,「表5-2 データ長の計算式」を参照してください。

Σ7:INSERT文の挿入列,またはUPDATE文の更新列の合計を求めてください。データ長については,「表5-2 データ長の計算式」を参照してください。

Σ8:SQLに指定された表について合計を求めてください。ただし,表定義情報の一括先読みによって,すべての表定義情報が表定義情報プール領域に保存されている場合は0とします。

Σ9:SQL中の各定数について合計を求めてください。データ長については,「表5-2 データ長の計算式」を参照してください。

表5-2 データ長の計算式

項番分類データ型データ長
1数データINTEGER4
2SMALLINT
3DECIMAL(m,n)↓m÷2↓+1
4文字データCHAR(n)n
5VARCHAR(n)↓(n+5)÷4↓×4
6時刻印データTIMESTAMP(p)7+↑p÷2↑
7行データROWID12
(凡例)
m,n:正の整数
p:0,2,4,または6

(3) 計算式C

計算式C(単位:バイト)=12147055+3080×TM+(4097×TDP)÷4
+1200×SQP+131072×↓(SCN÷4096)↓

(4) 計算式D

計算式D(単位:バイト)=10618882+3080×TM+(4097×TDP)÷4+1200×SQP
+160×MCL+496×MIX+131072×↓(SCN÷4096)↓+LFE

(5) 計算式E

計算式E(単位:バイト)=11118767+3080×TM+(4097×TDP)÷4+1200×SQP
+131072×↓(SCN÷4096)↓+LUR+56×TCN+PL+3×KL

(6) 計算式F

計算式F(単位:バイト)= 計算式C