インデクスデータの格納効率を上げる場合は,ページ内の未使用領域の設定を検討してください。
ページ内の未使用領域とは,データインポート時にインデクスデータを格納しない領域のことです。
例えば,ページ内の未使用領域比率に20%を指定した場合,データのインポート時にインデクスページ内に20%の未使用領域を設定します。ページ内の未使用領域の概要を次の図に示します。
ページ内の未使用領域比率は,CREATE INDEX文のPCTFREE句で指定できます。
図3-3 ページ内の未使用領域の概要
ページ内の未使用領域の指定が有効になるのは,データのインポート時だけです。データの追加,更新,削除時には未使用領域の指定は有効になりません。ただし,次に示す場合に限り,未使用領域の指定が有効になります。
図3-4 インデクスページスプリットの例
空き領域がないインデクスページにインデクスデータが追加されると,XDBはインデクスページスプリットを行って新規ページを確保し,インデクスデータを追加します。例えば,未使用領域比率を0%とした場合,行を追加したときにインデクスページスプリットが発生します。未使用領域を設定しておくと,行を追加したときに,その未使用領域にインデクスデータが格納されるため,インデクスページスプリットが発生しません。このように,ページ内の未使用領域を適切に設定すると,インデクスページスプリットのオーバヘッドを削減できます。
ページ内の未使用領域を設定するメリットを次の図に示します。
図3-5 ページ内の未使用領域を設定するメリット
次のケースに当てはまる場合は,既定値(未使用領域比率30%)よりも小さな値を指定してください。
未使用領域の比率の目安となる計算式を次に示します。
計算式
ページ内の未使用領域の比率=↑INS÷(INITROW+INS)↑×100 (単位:%) |