XDBの開始時にメモリ上にデータベースが作成されます。XDBの稼働中はメモリ上のデータが検索・更新されます。そして,XDBの終了時に,更新されたメモリ上のデータがディスク上のファイルに出力されます。
XDBの開始から終了までの運用の流れを次の図に示します。
図1-2 XDBの開始から終了までの運用の流れ
一般的なディスク型DBとの主な運用の違いを次に示します。
XDBを開始するたびに,表やインデクスが定義されたファイルを読み込み,データベースを作成します。開始ごとにデータベースが作成し直されるため,表やインデクスの再編成などのメンテナンスは必要ありません。
XDBでは,あらかじめ表やインデクスを定義したファイルを使用して,データベースを作成します。そのため,XDBの稼働中に,表またはインデクスの定義を追加,変更,削除できません。
XDBでは,コミットと同時にメモリ上のデータを確定させます。また,CLサーバの実行系のデータベースの更新内容は,XTCによって逐次,待機系に転送され,待機系でデータベースの追い付き反映処理が行われます(CLサーバの実行系と待機系の間の整合性が保証されます)。
CLサーバの実行系と待機系の間の整合性が保証されることによって,待機系のデータベースがバックアップの位置づけになります。そのため,定期的にバックアップを取得する必要はありません。
また,ロールバック,ロールフォワード時に使用するデータベースの更新履歴(ログ)は取得しません。そのため,ログの管理も不要となります。
XDBのデータベース管理者が行う主な運用を次に示します。