9.1 トラブルシュート情報の一覧

障害が発生した場合,次の表に示すトラブルシュート情報を参照して,障害の原因を調査してください。

表9-1 トラブルシュート情報の一覧

項番トラブルシュート情報の種類説明出力先
1SQLトレース情報SQLのトレース情報が出力されます。出力する情報をXDBサービス定義で選択できます。SQLで問題が発生した場合にこの情報を参照してください。$DCDIR/spool/dceeinf/xdb/サービスグループ名xdbxxx
2syslogsyslogfileに出力されます。この情報からXDBの稼働状況がわかります。/etc/syslog.confに定義された出力先になります。
3メッセージログこの情報からXDBの稼働状況がわかります。$DCDIR/spool/dceeinf/log/サービスグループ名xxx
4標準出力または標準エラー出力TP1/Server Baseはコンソールを持たないデーモンプロセスのため,標準出力・標準エラー出力の出力先は,TP1/Server Baseで設定した出力先に従います。そのため,特別なメッセージ出力機構を持たないUAPの出力内容を参照できます。
TP1/Server Baseで設定する出力先については,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」の「標準出力ファイルに関する運用」を参照してください。
デフォルトは/tmp/betran.logとなります。prcoutシェルで任意の場所に出力できます。
(凡例)
xxx:3けたの数字
■トラブルシュート情報を取得するコマンド
障害が発生した場合,TP1/EEのeerasgetコマンドまたはTP1/Server Baseのdcrasgetコマンドでトラブルシュート情報を取得してください。eerasgetまたはdcrasgetコマンドを実行すると,その延長で自動的にXDBのトラブルシュート情報を取得するeexdbrasgetコマンドが実行されます。
XDBのトラブルシュート情報には,DBエリアの内容も含まれるため,出力ファイルの容量が大きくなるので注意が必要です。詳細については,「10.運用コマンド」の「eexdbrasget(保守資料の取得)」を参照してください。
eerasgetコマンドについては,マニュアル「TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」を,dcrasgetコマンドについては,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。

なお,TP1キャッシュ機能に関する障害が発生した場合は,マニュアル「TP1/EE/Extended Transaction Controller 使用の手引」を参照して対処してください。

次節以降では,XDB固有の対処が必要な障害についてだけ,対処方法を説明しています。