eexdbdefchkXDBサービス定義のチェック

機能

XDBサービス定義の指定内容に誤りがないかどうかをチェックします。

このコマンドは,XDBサービス定義を新規に作成した場合や,XDBサービス定義を変更した場合に実行してください。

XDBサービス定義の指定内容に文法的な誤りがあると,XDBを開始できません。また,指定内容が妥当でないと,意図したとおりにXDBが動作しないなどの不具合が発生するおそれがあります。

コマンドの形式

eexdbdefchk -t {syntax|detail}
           XDBサービス定義ファイル名

オプションおよび引数の説明

● -t {syntax|detail}

  
XDBサービス定義の指定内容のチェックレベルを指定します。
syntax:
文法レベルのチェックを行います。チェックする内容を次に示します。
  • オペランドの指定形式に誤りがないかをチェックします。
  • オペランドの指定範囲が正しいかどうかをチェックします。例えば,指定範囲が0~100のオペランドに200を指定していないかをチェックします。
  • 同じオペランドが指定されていないかをチェックします。
  • 指定必須のオペランド(eexdbareaオペランドなど)が指定されているかをチェックします。
detail:
syntax指定時に行う文法レベルのチェックに加えて,次に示すチェックを行います。
  • eexdbareaオペランドの指定によって確保される共用メモリのサイズが,カーネルパラメタ(SHMALL,SHMMAX,SHMMNI)の設定値を超えていないかをチェックします。
  • eexdbareaオペランドの指定によって確保される共用メモリが,固定できるサイズかをチェックします。共用メモリを固定するかどうかはxdb_memory_fixedオペランドで指定します。
  • eexdbareaオペランドの指定によって確保される共用メモリが,メモリダンプファイルを出力できるサイズかをチェックします。
    注意
    共用メモリサイズのチェックでは,サイズの比較を行うだけで,実際に共用メモリを確保できるかどうかのチェックは行いません。
  • eexdbareaオペランドのオプションの指定値に矛盾がないかをチェックします。オプションの指定値が,次に示す関係になっているかをチェックします。

    初期確保共用メモリ面数<警告メッセージ出力タイミング1<警告メッセージ出力タイミング2<最大確保共用メモリ面数

  • 関連するオペランドの指定値に矛盾がないかをチェックします。オペランドの指定値が,次に示す関係になっているかをチェックします。

    xdb_trace_file_size>xdb_trace_buffer_size>xdb_trace_entry_size>xdb_sql_text_sizeおよびxdb_sql_param_size

  • DBエリア名にEDMSTおよびEDDICが指定されていないかをチェックします。
  • eexdbareaオペランドに指定するDBエリアが次に示すとおりになっているかをチェックします。
    ・表用DBエリアが一つ以上定義されている
    ・作業表用DBエリアが一つだけ定義されている
  • eexdbareaオペランドのページサイズに2048の倍数が指定されているかをチェックします。
  • eexdbareaオペランドに指定したDBエリア名が名称規則に従っているかをチェックします。
  • オペランドに指定したパス名に対して,次に示す内容をチェックします。
    ・実在するパス名であるか
    ・ファイルのパス名,またはディレクトリのパス名が適切に指定されているか
    ・ファイル名が長過ぎないか
    ・パスの中にシンボリックリンクが多過ぎないか
  • コマンドを実行したユーザに対して次の権限があるかをチェックします。
    ファイルを指定するオペランドの場合:読み込み権限
    ディレクトリを指定するオペランドの場合:読み込み権限,書き込み権限,および実行権限

●XDBサービス定義ファイル名

  ~〈パス名〉((1~1023文字))
チェックを実施するXDBサービス定義ファイルの名称を絶対パス名で指定します。

リターンコード

eexdbdefchkコマンドのリターンコードを次に示します。

0:正常終了

1:異常終了

リターンコードが1の場合,エラーの原因を特定するためのメッセージが出力されます。メッセージを参照して,XDBサービス定義を修正し,eexdbdefchkコマンドを再度実行してください。

注意事項

eexdbdefchkコマンドに関する注意事項を次に示します。