3.4.1 DBエリアを設計するときの検討項目と考慮点
DBエリアは共用メモリ上に確保されるため,データの格納効率が悪いと共用メモリをむだに使うことになります。データの格納効率を上げるには,ページサイズおよびセグメントサイズを正しい指針に基づいて設計する必要があります。
また,ページサイズおよびセグメントサイズが適切でないと,データへのアクセス効率が悪くなり,性能低下の原因となります。
ここでは,DBエリアを設計するときの検討項目と考慮点について説明します。
- <この項の構成>
- (1) DBエリアを設計するときの検討項目
- (2) DBエリアを設計するときの考慮点
(1) DBエリアを設計するときの検討項目
DBエリアを設計するときの検討項目を次に示します。
- DBエリアを幾つ作成するか
- どのDBエリアにどの表(インデクス)を格納するか
- 1ページのサイズをどうするか
- 1セグメントのサイズをどうするか
- 共用メモリ1面のサイズをどうするか
- 共用メモリ面数を幾つにするか
- DBエリアが使用する共用メモリは固定できるサイズか
各検討項目の詳細については,次項以降で説明します。
DBエリアは,XDBサービス定義のeexdbareaオペランドで定義します。eexdbareaオペランドについては,「6.5 XDBサービス定義の作成」の「コマンド形式のオペランド」を参照してください。
(2) DBエリアを設計するときの考慮点
DBエリアを設計するときの考慮点を次に示します。
- 表は表用DBエリアに,インデクスはインデクス用DBエリアに格納する必要があります。
- 一つのDBエリアに表とインデクスを混在して格納できません。
- 作業表用DBエリアは一つだけ作成します。二つ以上は作成できません。
- ページサイズや,セグメントサイズなどを設計した上でDBエリアの容量見積もりを実施してください。
- ユーザが作成するDBエリアは,表用DBエリア,インデクス用DBエリア,および作業表用DBエリアです。マスタディレクトリ用DBエリアとディクショナリ用DBエリアは,XDBの開始時に自動的に作成されます。このため,マスタディレクトリ用DBエリアとディクショナリ用DBエリアについては,ページサイズや,セグメントサイズなどを設計する必要はありません。容量見積もりだけを実施してください。