2.3.1 メモリ上へのデータの展開

XDBを開始するときに,XDBは共用メモリ上にデータベースを作成してデータを展開します。この処理をインポートといいます。

共用メモリ上にデータを展開するときの処理の流れを次の図に示します。

図2-5 共用メモリ上にデータを展開するときの処理の流れ

[図データ]

説明
  1. XDBサービス定義のeexdbareaオペランドの指定に従って,DBエリアを共用メモリ上に作成します。
  2. 定義系SQL文記述ファイルの指定に従って,表およびインデクスを定義します。
  3. 入力データファイルを読み込んで,データを表用DBエリアにインポートします。インデクスが定義されている場合は,インデクスのデータを作成してインデクス用DBエリアにインポートします。
■XDBサービス定義のeexdbareaオペランド
DBエリアの定義を行い,DBエリアの種類や,大きさを設定するためのオペランドです。詳細については,「6.5 XDBサービス定義の作成」を参照してください。
■定義系SQL文記述ファイル
CREATE TABLE文とCREATE INDEX文を記述したファイルです。ユーザは,XDBを開始する前にこのファイルを作成しておく必要があります。
詳細については,「6.6 定義系SQL文記述ファイルの作成(表およびインデクスの定義)」を参照してください。
■入力データファイル
表データを格納したCSV形式のファイルです。
XDBは,インポート制御ファイルの指定に従って,入力データファイルを読み込みます。インポート制御ファイルとは,どの表にどの入力データファイルを読み込むかという情報を定義したファイルです。ユーザは,XDBを開始する前にインポート制御ファイルを作成しておく必要があります。
インポート制御ファイルの詳細については,「6.7 インポート制御ファイルおよびエクスポート制御ファイルの作成」を参照してください。

XDBは,ここで説明した流れに従って,XDBを開始するたびに共用メモリ上にデータベースを作成してデータを展開します。