eexdbrasget(保守資料の取得)
機能
XDBのトラブルシュートに必要な保守資料をファイルに取得します。
通常は,TP1/EEのeerasgetコマンド,またはTP1/Server Baseのdcrasgetコマンドで保守資料を取得してください。eexdbrasgetコマンドで保守資料を取得した場合,障害原因を特定するための情報が一部取得できないことがあります。
- ■TP1/EEのeerasgetコマンド,TP1/Server Baseのdcrasgetコマンドとの関係
- TP1/EEのeerasgetコマンドを実行すると,その延長で自動的にeexdbrasgetコマンドが実行されて,XDBのトラブルシュートに必要な保守資料が取得されます。なお,eerasgetコマンドに-lオプションを指定して実行すると,eexdbrasgetコマンドも-lオプションが指定されたと仮定して実行されます。eerasgetコマンドに-sオプションを指定して実行した場合も同様です。
- TP1/Server Baseのdcrasgetコマンドを実行すると,その延長で自動的にeexdbrasgetコマンドが実行されて,XDBのトラブルシュートに必要な保守資料が取得されます。dcrasgetコマンドを実行した場合,eexdbrasgetコマンドに-lオプションを指定したときに取得される情報と,-sオプションを指定したときに取得される情報の両方が取得されます。
コマンドの形式
eexdbrasget 〔-l|-s〕
保守資料取得ファイル名
オプションおよび引数の説明
●-l|-s
-
- 取得する情報を選択します。
- -l:
- XDBの状態表示コマンドによって得られる情報を取得します。
- -s:
- XDBの出力コマンドによって得られる情報を取得します。
- このオプションを省略すると,-lオプションを指定したときに取得される情報と,-sオプションを指定したときに取得される情報の両方が取得されます。
●保守資料取得ファイル名
-
- 保守資料取得ファイル名を絶対パス名で指定します。
- 指定したファイル名がすでに存在する場合は,そのファイルを上書きします。
- 出力されるファイルはTAR形式のアーカイブファイルのため,ファイルを参照する場合は,tarコマンドでアーカイブファイルを解凍してください。
- なお,eexdbrasgetコマンドを実行する前に,eexdbrasgetコマンドの実行ユーザ(OpenTP1管理者)がファイルを出力できるように,ファイルを出力するディレクトリに対して適切なアクセス権限があるかどうかを確認してください。
リターンコード
eexdbrasgetコマンドのリターンコードを次に示します。
0:正常終了
0以外:異常終了
注意事項
eexdbrasgetコマンドに関する注意事項を次に示します。
- eexdbrasgetコマンドを実行するには,OpenTP1管理者の権限が必要になります。
- 保守資料取得ファイルを出力するディレクトリの空き容量が十分にあることを確認してください。eexdbrasgetコマンドで取得する情報には,DBエリアの内容も含まれています。また,出力情報をtarコマンドでアーカイブするため,全DBエリアの容量の2倍以上の空き容量が必要になります。
- eexdbrasgetコマンドを実行する前に,PATH,LD_LIBRARY_PATH,DCDIR,DCCONFPATHなどの環境変数が正しく設定されているか確認してください。設定する必要がある環境変数については,マニュアル「TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」の「OpenTP1管理者の環境設定」を参照してください。