7.4.2 XDBトレース情報を取得するための準備

XDBトレース情報を取得する場合は,次に示す準備作業が必要になります。

<この項の構成>
(1) 取得する情報の選択
(2) XDBトレース情報量の見積もり

(1) 取得する情報の選択

XDBトレース情報を取得するには,XDBサービス定義のxdb_trace_outオペランドにYを指定します。また,次に示すオペランドで取得する情報を選択します。

(2) XDBトレース情報量の見積もり

取得する情報が決まると,出力されるXDBトレース情報量が決まります。XDBトレース情報量の見積もり式を次に示します。この計算結果を基に,XDBトレース情報ファイルの1ファイルの容量と世代数を決めてください。1ファイルの容量はxdb_trace_file_sizeオペランドに,世代数はxdb_trace_file_numberオペランドに指定します。

計算式

[図データ]
変数の説明
a:TP1/EEのユーザサービス関連定義のserviceオペランドに指定したサービス名の数
n:XDBトレース情報を取得するトランザクション数
T:トランザクションごとのXDBトレース情報の容量(計算式を次に示します)

SQLトレース情報の容量+SQL単位情報の容量+パラメタトレース情報の容量+アクセスパス情報の容量

各情報の容量計算式は,(a)以降で説明しています。
(a) SQLトレース情報の容量見積もり

SQLトレース情報の容量見積もり式を次に示します。

計算式

[図データ]
変数の説明
a:オペレーション実行回数
n:SQLの発行回数
■オペレーション実行回数の数え方
該当するトランザクション内のオペレーション実行回数を数えてください。
  • 検索系SQLの場合:SQL発行回数1に対して,FETCH回数+3回と数えます。
  • 更新系SQLの場合:SQL発行回数1に対して,2回と数えます。
■SQLの発行回数の数え方
該当するトランザクション内のSQL発行回数を数えてください。
検索系SQLの場合:
  • カーソルを使用した検索では,カーソルオープンからカーソルクローズまでを1回と数えます。
  • 1行SELECT文は発行のたびに1回と数えます。
更新系SQLの場合:
  • INSERT文,UPDATE文,DELETE文は,発行のたびに1回と数えます。
(b) SQL単位情報の容量見積もり

SQL単位情報の容量見積もり式を次に示します。

計算式

[図データ]
変数の説明
a:オペレーション実行回数
n:SQLの発行回数
(c) パラメタトレース情報の容量見積もり

パラメタトレース情報の容量見積もり式を次に示します。

計算式

[図データ]
変数の説明
a:SQLの発行回数
b:1SQL中の入力データ数
c:FETCH実行回数
d:1SQL中の検索データ数
変数情報量:計算式を次に示します。

100+(128×↑MIN(32008,入力データまたは検索データの実データ長)÷16↑)

(d) アクセスパス情報の容量見積もり

アクセスパス情報の容量見積もり式を次に示します。

計算式

[図データ]
注※
SQLのテキスト長は,xdb_sql_accesspath_out=Y,xdb_sql_trace_out=Nの場合に加算します。
変数の説明
n:SQLの発行回数
1SQLごとのアクセスパス情報量:計算式を次に示します。

1300×SQL中に指定した表の数+130×WHERE句に指定した述語の数+1600