XDBは,SQLの処理状況の履歴を取得しています。この履歴情報の総称をXDBトレース情報といいます。XDBでは,XDBトレース情報として次に示す情報を取得しています。
これらの情報は,SQLのチューニングを行うときや,エラーとなったSQLを特定するときに利用します。SQLトレース情報,パラメタトレース情報,およびSQL単位情報の詳細については,「7.5 SQLトレース情報,パラメタトレース情報,およびSQL単位情報の表示」を参照してください。アクセスパス情報の詳細については,「7.6 アクセスパス情報の表示」を参照してください。
XDBトレース情報を出力するファイルをXDBトレース情報ファイルといいます。XDBトレース情報ファイルは次に示すディレクトリ下に作成されます。
このディレクトリ下に,XDBサービス定義のxdb_trace_file_numberオペランドで指定した数のXDBトレース情報ファイルが作成されます。
ファイル名は,「サービスグループ名xdbxxx」となります。xxxは3けたの数字です。
例えば,サービスグループ名がsvrで,xdb_trace_file_numberオペランドに3を指定した場合,$DCDIR/spool/dceeinf/xdbディレクトリ下に次に示す名称のXDBトレース情報ファイルが作成されます。
XDBトレース情報ファイルがいっぱいになった場合,ほかのXDBトレース情報ファイルにXDBトレース情報を出力します。
例えば,svrxdb001,svrxdb002,svrxdb003という三つのXDBトレース情報ファイルがある場合,svrxdb001がいっぱいになったら,svrxdb002にXDBトレース情報を出力します。svrxdb002がいっぱいになったら,svrxdb003に出力します。そして,svrxdb003がいっぱいになった場合,先頭に戻ってsvrxdb001にXDBトレース情報を出力します(svrxdb001を上書きします)。
なお,XDBトレース情報ファイルの1ファイルの容量は,XDBサービス定義のxdb_trace_file_sizeオペランドで指定します。
XDBトレース情報ファイルの出力先が切り替わったとき(スワップしたとき)に,KFSB85400-Iメッセージが出力されます。このメッセージが出力されたときに,スワップ元のXDBトレース情報ファイルのバックアップを取得することをお勧めします。
なお,現用のXDBトレース情報ファイル(XDBトレース情報が出力されているXDBトレース情報ファイル)のバックアップを取得すると,XDBトレース情報が正しく表示されないことがあります。そのため,現用のXDBトレース情報ファイルのバックアップは取得しないでください。
また,現用のXDBトレース情報ファイルを移動または削除しないでください。