4.1.4 SQLプール機能の効果を確認する方法

TP1/EEが取得するシステム統計情報を参照して,SQLプール機能の効果を確認してください。システム統計情報で確認する項目を次の表に示します。これらの情報を定期的に確認してSQLプール機能チューニングを行ってください。

表4-2 システム統計情報で確認する項目(SQLプール機能の場合)

項番システム統計情報で確認する項目項目の内容分析時の考え方と対処方法
1SQLプールリクエスト回数SQLプールを検索した回数です。項番1~4の項目の数値を確認して,SQLプール機能が効果的に機能しているかを総合的に判断してください。
例えば,SQLプールリクエスト回数とSQLプールヒット回数を比べると,前処理結果がどの程度再利用されているかがわかります。
2SQLプールヒット回数SQLの前処理結果がSQLプールに保存されていたため,SQLの前処理が省略できた回数です。
3SQLプール登録回数SQLの前処理結果をSQLプールに保存した回数です。
4SQLプール掃き出し回数SQLプールに保存されている前処理結果を掃き出した回数です。0でない場合は,必要に応じてSQLプールサイズを大きくしてください。
5SQLプール使用サイズ実際に使用されているSQLプールサイズです。スレッドごとのSQLプールサイズが表示されます(単位:バイト)。見積もったSQLプールサイズと実際に使用されているSQLプールサイズを比較してください。その結果,見積もったSQLプールサイズが大き過ぎる場合は,SQLプールサイズを小さくするなどの対処をしてください。
6SQLプール動的メモリ確保サイズSQLプールサイズが不足したため,前処理結果を保存するメモリを動的に確保したときのメモリサイズです(単位:バイト)。0バイトの場合は問題ありません。0バイトでない場合は,必要に応じてSQLプールサイズを大きくしてください。

システム統計情報の取得方法については,「7.3.2 システム統計情報に出力されるXDBに関する情報」を参照してください。