エクスポート制御ファイルの作成

XDBの終了時,エクスポート制御ファイルの指定に従って,共用メモリ上の表データをエクスポートファイルにエクスポートします。エクスポート制御ファイルには,どの表をどのエクスポートファイルに出力するかという情報を定義します。

注意
XDBサービス定義のxdb_stop_export_control_fileオペランド(エクスポート制御ファイルのパス名を指定したオペランド)に指定したファイルのディレクトリを,XDBを開始する前に実行系と待機系の両方に作成し,書き込みができる状態にしておいてください。

形式

{{処理対象表識別子=エクスポートファイル名〔,
           〔囲み文字〕,
           〔区切り文字〕,
           〔処理経過メッセージの出力契機間隔〕〕}}

エクスポートファイルは表ごとに作成されるため,エクスポートする表の数だけ,上記の指定項目を記述してください。

処理対象表識別子

  ~〈識別子〉
エクスポートの対象とする表の表識別子を指定します。

エクスポートファイル名

  ~〈パス名〉((1~510文字))
出力先のエクスポートファイル名を絶対パス名で指定します。
なお,エクスポート制御ファイル中に指定するエクスポートファイル名は,重複しないようにしてください。
この項目を指定するときの規則を次に示します。
  • エクスポートファイル名は,二重引用符(")で囲んで指定してください。
  • パス名として指定できる文字は,英数字,スラッシュ(/),ピリオド(.),下線(_),#,@,~,コロン(:),および半角空白です。パス名にこれら以外の文字列が含まれている場合は,そのパス名をこの項目に指定できません。
  • パス名に全角文字が含まれている場合,そのパス名をこの項目に指定できません。

囲み文字

  ~〈文字列〉《"》
エクスポートファイル中に出力される列データを囲む文字を指定します。この指定を省略した場合は,囲み文字として二重引用符(")が仮定されます。
CHARACTER型およびTIMESTAMP型のデータは,ここで指定した文字列に囲まれます。例を次に示します。
(例)囲み文字に ' を指定した場合
'hitachi'
この項目を指定するときの規則を次に示します。
  • 囲み文字は,二重引用符(")で囲んで指定してください。
  • 次に示す文字は指定できません。
    ・2バイト以上の文字列
    ・マルチバイト文字
    ・半角空白
    ・タブ
    ・アスタリスク(*)
    ・区切り文字と同じ文字列

区切り文字

  ~〈文字列〉《,》
エクスポートファイル中に出力される列データを区切る文字を指定します。この指定を省略した場合は,区切り文字としてコンマ(,)が仮定されます。
列データは,ここで指定した文字列で区切られます。例を次に示します。
(例)-s , を指定した場合
'hitachi',5,'database'
この項目を指定するときの規則を次に示します。
  • 区切り文字は,二重引用符(")で囲んで指定してください。
  • 次に示す文字は指定できません。
    ・2バイト以上の文字列
    ・マルチバイト文字
    ・英大文字(A~Z),英小文字(a~z),数字(0~9)
    ・アスタリスク(*)
    ・二重引用符(")
    ・下線(_)
    ・囲み文字と同じ文字列

処理経過メッセージの出力契機間隔

  ~〈符号なし整数〉((0~1000))《0》(単位:1000行)
TP1/EEのメッセージログに出力する処理経過メッセージの出力契機間隔を1000行単位で指定します。例えば,1を指定すると,エクスポート処理が1000行終わるごとに,TP1/EEのメッセージログに処理経過メッセージが出力されます。0を指定した場合は,処理経過メッセージは出力されません。

記述例

エクスポート制御ファイルの記述例を次に示します。

#COMMENT エクスポートファイル名以降の項目を省略;
T1="/tmp/outputdb.dat"

#COMMENT 複数行にわたって記述;
T2="/home/xdbuser/tmp/table_b.dat",
  "|",
  "¥",
  1

注意事項

エクスポート制御ファイルの指定項目に誤りがあった場合は,エラーメッセージを出力したあと,誤りのあった項目の処理をスキップし,エクスポート処理を続行します。