はじめに

このマニュアルは,プログラムプロダクト P-9V64-9411 uCosminexus TP1/EE/Extended Data Cache(以降,XDBと表記します)のシステム構築方法および運用方法について説明したものです。

<はじめにの構成>
対象読者
マニュアルの構成
関連マニュアル
読書手順
図中で使用する記号
文法の記号
計算式の記号
このマニュアルでの表記
略語一覧
常用漢字以外の漢字の使用について
KB(キロバイト)などの単位表記について

対象読者

高速データ処理基盤であるXDBを使ったシステムを構築・運用するデータベース管理者の方を対象としています。

なお,このマニュアルは,次に示す知識があることを前提にして説明されています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 概要
高速データ処理基盤であるXDBの開発背景と特長,TP1キャッシュ機能でのXDBの役割,およびXDBの一般的な運用サイクルについて説明しています。
第2章 XDBのアーキテクチャ
XDBのデータベースの論理構造や,XDBの処理方式について説明しています。
第3章 データベースの設計
表,インデクス,およびDBエリアを設計するときの考慮点と,DBエリアの容量見積もり方法について説明しています。
第4章 性能向上策
SQLの処理性能を向上させる方法について説明しています。
第5章 メモリ所要量
XDBが使用するメモリ所要量の求め方について説明しています。
第6章 環境設定
XDBの環境設定について説明しています。
第7章 運用
XDBの運用方法について説明しています。
第8章 チューニング
チューニングで使用する情報と,チューニングの際に確認する項目について説明しています。
第9章 トラブルシュート
トラブルシュート情報の一覧と実行系孤立状態になったときの対処方法について説明しています。
第10章 運用コマンド
XDBの運用コマンドについて説明しています。
付録A ディクショナリ表
XDBのディクショナリ表とディクショナリ表に定義されているインデクスについて説明しています。
付録B XDBの最大値と最小値
XDBの最大値と最小値について説明しています。
付録C 用語解説
このマニュアルで使用している用語について説明しています。

関連マニュアル

[図データ]

[図データ]

読書手順

[図データ]

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

文法の記号

(1)文法記述記号

定義文,制御文,コマンドのオプションおよび引数の指定方法について説明する記号です。

文法記述記号意味
〔   〕この記号で囲まれている項目は省略できることを意味しています。
(例)〔-r ランID〕
この場合,-rオプションの指定を省略できます。
この記号で示す直前の項目を繰り返し指定できることを意味しています。
(例)eexdbshmrm -g サービスグループ名〔,サービスグループ名〕…
この場合,eexdbshmrmコマンドにサービスグループ名を複数指定できます。
この記号で区切られた項目は選択できることを意味しています。
(例)〔-p|-l〕
この場合,-pまたは-lのどちらかを指定できます。
{{   }}この記号で囲まれた複数の項目が一つの繰り返し項目の単位であることを意味しています。
(例){{eexdbarea -n DBエリア名}}
これは,次のように繰り返し指定できることを示します。
eexdbarea -n DBエリア名
eexdbarea -n DBエリア名
{   }この記号で囲まれている複数の項目のうち,一つだけ選択できることを意味しています。
(例){syntax|detail|all}
この場合,syntax,detail,allのうち,どれか一つを指定できます。
_
(下線)
この記号で示す項目は,該当オペランド,またはオプションを省略した場合に仮定される値を意味しています。
(例)xdb_memory_fixed = Y | N
この場合,xdb_memory_fixedオペランドを省略すると,Yが仮定されます。

(2)属性表示記号

定義文,制御文,コマンドのオプションおよび引数に指定できる値の範囲を説明する記号です。

属性表示記号意味
この記号のあとに指定値の属性を示します。
《  》指定を省略したときに仮定される値を示します。
〈  〉指定値の構文要素を示します。
((  ))指定値の指定範囲を示します。

(3)構文要素記号

定義文,制御文,コマンドのオプションおよび引数に指定できる文字または値を説明する記号です。

構文要素記号意味
〈英字〉アルファベット(A~Z,a~z)と_(下線)
〈英数字〉英字と数字(0~9)
〈符号なし整数〉数字列(0~9)
〈16進数〉数字(0~9),A~F,およびa~f
〈識別子〉先頭がアルファベットの英数字列
〈文字列〉"(二重引用符)を除く任意の文字の配列
〈パス名〉記号名称,/,および .(ピリオド)
ただし,パス名は使用するOSに依存します。
〈DBエリア名〉アルファベット(A~Z,a~z),数字(0~9),-(ハイフン),および_(下線)
ただし,先頭はアルファベットにする必要があります。
使用上の注意
すべて半角文字を使用してください。
注※
定義文,制御文,およびコマンドのオプションに文字列を指定する場合は,指定値全体を "(二重引用符)で囲む必要があります。この場合,指定値全体を囲む二重引用符は指定値には含まれません。また,特に断りがないかぎり,二重引用符は指定値の中の文字として使用できません。

計算式の記号

このマニュアルで使用する計算式の記号の意味を次に示します。

記号意味
↑↑計算結果の値を小数点以下で切り上げます。
(例)↑34÷3↑
この場合,計算結果は12となります。
↓↓計算結果の値を小数点以下で切り捨てます。
(例)↓34÷3↓
この場合,計算結果は11となります。
MAX括弧内の項目のうち,最も大きい値を選びます。
(例)MAX(3,8+2,2×2)
この場合,計算結果は10となります。
MIN括弧内の項目のうち,最も小さい値を選びます。
(例)MIN(3,8+2,2×2)
この場合,計算結果は3となります。

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名称を省略して表記しています。製品名称と,このマニュアルでの表記を次に示します。

製品名称このマニュアルでの表記
Itanium(R) Processor FamilyIPF
uCosminexus TP1/EE/Extended Data CacheXDB
uCosminexus TP1/EE/Extended Transaction ControllerXTC
uCosminexus TP1/EE/Message Control ExtensionMCP
uCosminexus TP1/Server BaseTP1/Server Base
uCosminexus TP1/Server Base Enterprise OptionTP1/EE

略語一覧

このマニュアルで使用する英略語の一覧を次に示します。

英略語英字での表記
APApplication Programming
APIApplication Programming Interface
CRCarriage Return
CSVComma Separated Value
DBDatabase
DBMSDatabase Management System
EOFEnd of File
IDIdentifier
LRULeast Recently Used
NLNew Line
OSOperating System
RPCRemote Procedure Call
SPPService Providing Program
SUPService Using Program
TARTape Archival and Retrieval format
UAPUser Application Program

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所(かしょ) 必須(ひっす)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。