eexdbexport(表データのエクスポート)
機能
共用メモリ上の表データを,エクスポートファイルに出力します。エクスポート処理は表単位で実施されます。
このコマンドで作成したエクスポートファイルは,XDB開始時の入力データファイルとして使用できます。また,eexdbimportコマンドの入力データファイルとしても使用できます。
エクスポートファイルの出力形式については,「6.8.2 エクスポートファイルの形式」を参照してください。
コマンドの形式
eexdbexport -g サービスグループ名
〔-k 囲み文字〕
〔-s 区切り文字〕
〔-i 処理経過メッセージの出力契機間隔〕
〔-r コマンド処理打ち切り時間〕
処理対象表識別子
エクスポートファイル名
オプションおよび引数の説明
●-g サービスグループ名
- ~〈識別子〉((1~31文字))
- 対象となるTP1/EEプロセスのサービスグループ名を指定します。
●-k 囲み文字
- ~〈文字列〉《"》
- エクスポートファイル中に出力される列データを囲む文字を指定します。この指定を省略した場合は,囲み文字として二重引用符(")が仮定されます。
- CHARACTER型およびTIMESTAMP型のデータは,ここで指定した文字列に囲まれます。例を次に示します。
- (例)-k ' を指定した場合
- 'hitachi'
- このオプションを指定するときの規則を次に示します。
- ストローク(|)のように,シェルが別の意味で使用している特殊文字を指定する場合は,二重引用符(")またはアポストロフィ(')で囲んで指定してください。
- 次に示す文字は指定できません。
・2バイト以上の文字列
・マルチバイト文字
・空白
・タブ
・アスタリスク(*)
・区切り文字と同じ文字(区切り文字は-sオプションで指定します)
- このオプションの指定例を次に示します。
- (例)ストローク(|)を指定する場合の指定例
●-s 区切り文字
- ~〈文字列〉《,》
- エクスポートファイル中に出力される列データを区切る文字を指定します。この指定を省略した場合は,区切り文字としてコンマ(,)が仮定されます。
- 列データは,ここで指定した文字列で区切られます。例を次に示します。
- (例)-s , を指定した場合
- 'hitachi',5,'database'
- このオプションを指定するときの規則を次に示します。
- ストローク(|)のように,シェルが別の意味で使用している特殊文字を指定する場合は,二重引用符(")またはアポストロフィ(')で囲んで指定してください。
- 次に示す文字は指定できません。
・2バイト以上の文字列
・マルチバイト文字
・英大文字(A~Z),英小文字(a~z),数字(0~9)
・アスタリスク(*)
・二重引用符(")
・下線(_)
・囲み文字と同じ文字(囲み文字は-kオプションで指定します)
- このオプションの指定例を次に示します。
- (例)ストローク(|)を指定する場合の指定例
●-i 処理経過メッセージの出力契機間隔
- ~〈符号なし整数〉((0~1000))《0》(単位:1000行)
- TP1/EEのメッセージログに出力する処理経過メッセージの出力契機間隔を1000行単位で指定します。例えば,1を指定すると,エクスポート処理が1000行終わるごとに,TP1/EEのメッセージログに処理経過メッセージが出力されます。0を指定した場合は,処理経過メッセージは出力されません。
●-r コマンド処理打ち切り時間
- ~〈符号なし整数〉((1~6000))《60》(単位:分)
- コマンド処理の打ち切り時間を分単位で指定します。
- デフォルトの60分(1時間)でエクスポート処理が終わらない場合は,打ち切り時間の指定を長くしてください。エクスポート処理に1時間も掛からない場合は,打ち切り時間の指定を短くしてください。
- コマンドが実行されている間,TP1/EEのサービスが実行できないことがあります。そのため,コマンド処理の打ち切り時間を適切に設定する必要があります。
- なお,ファイルへの出力処理に時間が掛かる場合,このオプションに指定したコマンド処理打ち切り時間を過ぎても,コマンド処理が打ち切られないことがあります。
●処理対象表識別子
- ~〈識別子〉
- エクスポートの対象とする表の表識別子を指定します。
- なお,/,",空白などの英数字以外の文字が表識別子に含まれている場合,表識別子をアポストロフィ(')と二重引用符(")で囲んで指定してください。指定例を次に示します。
- (例)'"table/shouhin"'
●エクスポートファイル名
- ~〈パス名〉((1~510文字))
- 出力先のエクスポートファイル名を絶対パス名で指定します。
- このオプションを指定するときの規則を次に示します。
- パス名として指定できる文字は,英数字,スラッシュ(/),ピリオド(.),下線(_),#,@,~,コロン(:),および半角空白です。パス名にこれら以外の文字列が含まれている場合は,そのパス名をこのオプションに指定できません。
- 半角空白を含むパス名を指定する場合は,アポストロフィ(')で囲んで指定してください。
- 実行カレントディレクトリからの相対パスは指定できません。
- パス名に全角文字が含まれている場合,そのパス名をこのオプションに指定できません。
リターンコード
eexdbexportコマンドのリターンコードを次に示します。
0:正常終了
0以外:異常終了
注意事項
eexdbexportコマンドに関する注意事項を次に示します。
- eexdbexportコマンドの実行時,指定したエクスポートファイルがすでに存在する場合はそのエクスポートファイルを上書きします。そのため,複数の表に対してeexdbexportコマンドを実行する場合は,表ごとに別々のエクスポートファイルを指定してください。
- eexdbexportコマンドの実行中は,エクスポートファイルに対して,コマンドやほかのアプリケーションによる読み込み,および書き込みを行わないでください。
- eexdbexportコマンドを実行する環境の環境変数LANGには,ja_JP.SJISを指定してください。
- eexdbexportコマンドが異常終了した場合,不正なエクスポートファイルが削除されないまま残ることがあります。