7.6.2 アクセスパス情報に表示される項目
(1) 問合せ指定処理に関するアクセスパス情報
問合せ指定処理に関するアクセスパス情報は,表の結合を行わない場合と,表の結合が行われた場合とで異なります。それぞれの表示項目について説明します。
(a) 表の結合を行わない場合
問合せ指定処理に関するアクセスパス情報(表の結合を行わない場合)を次に示します。
# Select process
# Table search methods
schema name = aa....aa
table name = bb....bb
correlation name = cc....cc
index name = dd....dd
index type = ee....ee
list number = ff....ff
scan type = gg....gg
search direction = hh....hh
search condition[ 1] = ii....ii
:
search condition[ n] = ii....ii
key condition = jj....jj
row data condition = kk....kk
set function = ll....ll |
- 説明
- aa....aa
検索対象表のスキーマ名が表示されます。
作業表の場合は,* WORK SCHEMA *が表示されます。
- bb....bb
検索対象表の表識別子が表示されます。
作業表の場合は,* WORK TABLE *が表示されます。
- cc....cc
相関名が表示されます。
相関名が指定されていない場合は,この項目は表示されません。
- dd....dd
検索時に使用されたインデクスのインデクス識別子が表示されます。
検索時にインデクスが使用されない場合は,* NONE *が表示されます。
作業表に定義されたインデクスが使用された場合は,* WORK INDEX *が表示されます。
- ee....ee
検索時に使用されたインデクスのインデクス種別が表示されます。
検索時にインデクスが使用されない場合は,この項目は表示されません。
B-TREE INDEX:ユニーク属性のないインデクス
UNIQUE B-TREE INDEX:ユニーク属性のあるインデクス
- ff....ff
作業表の通番が表示されます。
作業表以外の場合は,この項目は表示されません。
- gg....gg
表の検索方式が表示されます。
TABLE SCAN:テーブルスキャン
SINGLE INDEX SCAN:単一列インデクスのインデクススキャン
SINGLE KEY SCAN:単一列インデクスのキースキャン
MULTI INDEX SCAN:複数列インデクスのインデクススキャン
MULTI KEY SCAN:複数列インデクスのキースキャン
ROWID FETCH:行IDフェッチ
- hh....hh
インデクスの検索方向が表示されます。
検索時にインデクスが使用されない場合は,この項目は表示されません。
ASC:昇順に検索
DESC:降順に検索
- ii....ii
インデクスの検索範囲を指示する条件が表示されます(インデクスの構成列順に表示されます)。
すべてのインデクス構成列にインデクスの検索範囲を指示する条件がない場合は,この項目は表示されません。
[ = ]:比較述語の=
[ > ]:比較述語の>
[ < ]:比較述語の<
[ >= ]:比較述語の>=
[ <= ]:比較述語の<=
[ BETWEEN ]:BETWEEN述語
[ RANGE ]:二つの比較述語を組み合わせた範囲条件
RANGEには次のものがあります。
項番 | 組み合わせる条件 | 説明 |
---|
1 | 列<=Xと列<Yの組み合わせ | X<=列<Y |
2 | <条件と<=条件の組み合わせ | X<列<=Y |
3 | <条件と<条件の組み合わせ | X<列<Y |
* NONE *:該当するインデクス構成列に,インデクスの検索範囲を指示する条件がない場合は,* NONE *が表示されます。
- jj....jj
インデクスのキー値に対して評価する条件が表示されます。
インデクスのリーフページに格納されたキー値に対して評価する条件がない場合は,この項目は表示されません。
[ = ]:比較述語の=
[ > ]:比較述語の>
[ < ]:比較述語の<
[ >= ]:比較述語の>=
[ <= ]:比較述語の<=
[ <> ]:比較述語の<>
[ BETWEEN ]:BETWEEN述語
[ NOT BETWEEN ]:NOT BETWEEN述語
[ RANGE ]:二つの比較述語を組み合わせた範囲条件
RANGEには次のものがあります。
項番 | 組み合わせる条件 | 説明 |
---|
1 | 列<=Xと列<Yの組み合わせ | X<=列<Y |
2 | <条件と<=条件の組み合わせ | X<列<=Y |
3 | <条件と<条件の組み合わせ | X<列<Y |
[ OR ]:OR条件
論理演算子のORの中に含まれる述語は表示されません。
[ NOT ]:NOT条件
論理演算子のNOTの中に含まれる述語は表示されません。
- kk....kk
行の列値に対して評価する条件がある場合は,EXISTENCEが表示されます。
行の列値に対して評価する条件がない場合は,この項目は表示されません。
- ll....ll
インデクスから集合関数の結果を求める場合は,ACCELERATIONが表示されます。
集合関数の結果をインデクスから求めない場合は,この項目は表示されません。
(b) 表の結合が行われた場合
問合せ指定処理に関するアクセスパス情報(表の結合が行われた場合)を次に示します。
# Select process
# Table join methods
# Nested-loop join (outer table)
# Table search methods
:
# Nested-loop join (inner table)
# Table search methods
: |
- 説明
- # Nested-loop join (outer table)
これ以降に,ネストループジョインの外表の検索に関する情報が表示されます。
- # Nested-loop join (inner table)
これ以降に,ネストループジョインの内表の検索に関する情報が表示されます。
- # Table search methods部分に表示される情報ついては,「(a)表の結合を行わない場合」を参照してください。
- 参考
- XDBは,表の結合をネストループジョインで行います。
(2) 行の挿入処理に関するアクセスパス情報
行の挿入処理に関するアクセスパス情報を次に示します。
# Insert process
# Insert table information
schema name = aa....aa
table name = bb....bb |
- 説明
- aa....aa
挿入対象表のスキーマ名が表示されます。
- bb....bb
挿入対象表の表識別子が表示されます。
(3) 行の更新処理に関するアクセスパス情報
行の更新処理に関するアクセスパス情報を次に示します。
# Update process
# Update table information
schema name = aa....aa
table name = bb....bb |
- 説明
- aa....aa
更新対象表のスキーマ名が表示されます。
- bb....bb
更新対象表の表識別子が表示されます。
(4) 行の削除処理に関するアクセスパス情報
行の削除処理に関するアクセスパス情報を次に示します。
# Delete process
# Delete table information
schema name = aa....aa
table name = bb....bb |
- 説明
- aa....aa
削除対象表のスキーマ名が表示されます。
- bb....bb
削除対象表の表識別子が表示されます。
(5) 作業表の作成処理に関するアクセスパス情報
作業表の作成処理に関するアクセスパス情報を次に示します。
# Create work table process
# Create table information
schema name = aa....aa
table name = bb....bb [ cc....cc columns ]
index name = dd....dd [ ee....ee columns ]
index type = ff....ff
list type = gg....gg
list number = hh....hh |
- 説明
- aa....aa
* WORK SCHEMA *が表示されます。
- bb....bb
* WORK TABLE *が表示されます。
- cc....cc
作業表の構成列数が表示されます。
- dd....dd
* WORK INDEX *が表示されます。
- ee....ee
作業表に作成されるインデクスの構成列数が表示されます。
- ff....ff
インデクスの種別が表示されます。
B-TREE INDEX:ユニーク属性のないインデクス
- gg....gg
作業表の種別が表示されます。
GROUP:DISTINCT集合関数の処理を行うための作業表
ORDER:ORDER BY句の処理を行うための作業表
- hh....hh
作業表の通番が表示されます。
(6) 作業表への行挿入処理に関するアクセスパス情報
作業表への行挿入処理に関するアクセスパス情報を次に示します。
# Insert work table process
# Insert table information
schema name = aa....aa
table name = bb....bb
list number = cc....cc
# Get insert data
# Table search methods .....※1
:
または
# Insert work table process
# Insert table information
schema name = aa....aa
table name = bb....bb
list number = cc....cc
# Get insert data
# Table join methods .....※2
: |
- 注※1
- # Table search methods部分に表示される情報ついては,「(1)(a)表の結合を行わない場合」を参照してください。
- 注※2
- # Table join methods部分に表示される情報については,「(1)(b)表の結合が行われた場合」を参照してください。
- 説明
- aa....aa
* WORK SCHEMA *が表示されます。
- bb....bb
* WORK TABLE *が表示されます。
- cc....cc
作業表の通番が表示されます。