4.2.3 表定義プールサイズが適切かどうか確認する方法

TP1/EEが取得するシステム統計情報を参照して,表定義プール機能の効果を確認してください。次の表に示す項目を定期的に確認し,表定義プールサイズが適切かどうか確認して表定義プール機能チューニングを行ってください。

表4-3 システム統計情報で確認する項目(表定義プール機能の場合)

項番システム統計情報で確認する項目項目の内容分析時の考え方と対処方法
1表定義情報取得要求回数表定義情報の取得要求回数の累計です。
2表定義情報取得要求エラー回数存在しない表をSQL中に指定したときのエラー回数の累計です。
3表定義プールヒット回数表定義プールから表定義情報を再利用した回数の累計です。表定義情報のヒット率を計算してください。
表定義情報のヒット率が80%以下の場合は,表定義プールサイズを大きくすることを検討してください。
4表定義プール情報掃き出し回数表定義プールから表定義情報が掃き出された回数の累計です。掃き出し回数が0の場合は問題ありません。
0以外の場合は,表定義プールサイズが不足しているおそれがあります。表定義プールサイズを大きめにとってXDBを稼働したあとに,「表定義プール表定義最大サイズ」を確認してください。
5表定義プール表定義最大サイズ表定義プールに保存されている表定義情報の合計長です(単位:バイト)。「表定義プール表定義最大サイズ」と見積もった表定義プールサイズを比較してください。
表定義情報の合計長が,表定義プールサイズに比べて極端に小さい場合は,表定義プールサイズが大き過ぎて,むだな領域があると考えられます。この場合,表定義プールサイズを表定義情報の合計長に見合った大きさに修正してください。
(凡例)
-:特にありません。
注※
表定義情報のヒット率は次に示す計算式から求めます。

表定義情報のヒット率=
(表定義プールヒット回数÷表定義情報取得要求回数)×100(単位:%)

システム統計情報の取得方法については,「7.3.2 システム統計情報に出力されるXDBに関する情報」を参照してください。