高速トランザクション処理基盤 TP1/EE/Extended Data Cache 使用の手引

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7.5.3 パラメタトレース情報に表示される項目

パラメタトレース情報に表示される項目を次の表に示します。

表7-6 パラメタトレース情報に表示される項目

項番 表示される項目 説明
1 NO パラメタ番号が表示されます。SQL文中に指定した順に1から番号が割り当てられます。
2 COD データ型のコードが表示されます。詳細については,「表7-7 COD,LENに出力される値」を参照してください。
3 LEN データの長さが表示されます。詳細については,「表7-7 COD,LENに出力される値」を参照してください。
4 IND 標識変数の値が表示されます。
5 DATA データ(ダンプ形式)が表示されます。
表7-7 COD,LENに出力される値」のCODに対応するデータ型の形式で出力されます。各データ型のデータ形式については,マニュアル「TP1/EE/Extended Data Cache SQLプログラミング」の「データ型」を参照してください。
ROWに対応するパラメタの場合は,データの先頭から行長分出力されます。

表7-7 COD,LENに出力される値

項番 データ型 COD LEN
1 INTEGER f1 4
2 DECIMAL(m,n) e5 m,n
3 SMALLINT f5 2
4 CHARACTER(n) c5 n
5 VARCHAR(n) c1 n
6 TIMESTAMP(p) 7d
  • pが0の場合:7
  • pが2の場合:8
  • pが4の場合:9
  • pが6の場合:10
7 ROWID 4d 12
8 ROW 45 対応する行の長さ
(凡例)
m,n:正の整数
p:0,2,4,または6
注※
SQL文中に指定したROWに対応するパラメタのことです。

なお,パラメタトレース情報の出力サイズの上限をXDBサービス定義のxdb_sql_param_sizeオペランド(省略値は256バイト)で指定できます。上限を超えた部分のパラメタトレース情報は切り捨てられます。

<この項の構成>
(1) パラメタトレース情報の出力例

(1) パラメタトレース情報の出力例

パラメタトレース情報の出力例を次に示します。

(a) INSERT文の場合の出力例
 
*SQL*
INSERT INTO TBL01(C1,C2) VALUES(?,?)
  :
*INPRM* NO=    1 COD=f1 LEN=         4 IND=         0
        DATA=64 00 00 00                                       *d...            *
*INPRM* NO=    2 COD=c5 LEN=        10 IND=         0
        DATA=61 61 61 62 62 62 63 63 63 20                     *aaabbbccc       *
  :
 
説明
INTEGERおよびCHAR(10)のデータをINSERT文で挿入する場合のパラメタトレース情報の出力例です。変数の指定順に出力されます。xdb_sql_param_trace=OUTを指定した場合は出力されません。
  • *INPRM*は入力パラメタ情報です。挿入値に指定した変数の情報が出力されます。
  • VARCHAR型の場合,DATAの先頭2バイトはデータ長領域となります。実データ長+データ長領域のサイズ分出力されます。ただし,実データ長が-1以下または定義長を超えている場合は,定義長+データ長領域のサイズ分出力されます。
  • 標識変数がマイナス値の場合は,"DATA="まで表示されます。
  • 同じデータの出力が2行以上続く場合は,"--- SAME x LINES ---"が出力されます(xは省略した行数)。
(b) 検索の場合の出力例
 
*SQL*SELECT * FROM TBL01 WHERE C1=?
  :
*INPRM* NO=    1 COD=f1 LEN=         4 IND=         0
        DATA=64 00 00 00                                       *d...            *
  :
*OUTPM* NO=    1 COD=f1 LEN=         4 IND=         0
        DATA=64 00 00 00                                       *d...            *
*OUTPM* NO=    2 COD=c5 LEN=        10 IND=         0
        DATA=61 61 61 62 62 62 63 63 63 20                     *aaabbbccc       *
  :
 
説明
OPEN文およびFETCH文を使用して検索する場合の,パラメタトレース情報の出力例です。
  • *INPRM*は入力パラメタ情報です。WHERE句に指定した変数の情報が出力されます。
  • *OUTPM*は検索データ情報です。FETCH文で取得した検索データの情報が出力されます。
  • FETCH文のSQLCODEが0以外の場合,検索データのパラメタトレース情報は出力されません。
xdb_sql_param_trace=OUTを指定した場合,入力パラメタ情報は出力されません。また,xdb_sql_param_trace=INを指定した場合,検索データ情報は出力されません。